階層主(フロアボス)・4
突然ですが、詩をひとつ書きました!
なぜかって?……なぜでしょう?私にもよくわかりませんw
長いものではないので一度読んでみてください。
(あと、ブクマとか評価もくれると…)
とりあえず下のほうにリンク貼っておきます。(最近やっと貼れた)
さて、【我が道】では
とうとう決着がつきます!
『弱肉強食』って言葉は誰でも知ってるくらいに有名な四字熟語だよな。
意味は大雑把に言えば『弱い者を強い者が喰う』ってことだな。
なら、『喰う者は強く、喰われる者は弱い』って事だよなぁ。
─by 神野 零刀
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「来いよ【理不尽】、俺がてめぇを【否定】してやる」
その言葉に反応したわけではないだろうが、魔力を噴出し、一気に加速した触手を二本使って攻撃を仕掛けてくる。
「あめぇんだよ!何回も同じ攻撃が通用すると思ってんじゃねぇ!『瞬動』!」
それに対して零刀は『瞬動』で前に抜けることで回避する。
(あの魔力を噴出して加速力を得る方法は直線的な攻撃しかできなくなる。ならそれの内側に入っちまえば─)
「そのまま切り落とせるってなぁ!【破黒炎纏】!」
【破壊】の性質を持つ【黒炎】を纏った剣で触手を切り落とす。
「炎はニガテだよなぁ!?てめぇが【火球】撃つ時もその瞬間だけは触手での攻撃もしてなかったもんなぁ!【黒炎】は普通の炎とは違って熱はねェが触れてるモンを【破壊】することで燃えるからなぁ。『超再生』でもすぐには治んねぇだろ?」
【黒炎】によって燃えている触手を見ると、再生速度は遅く、ほとんど治っていないようで、しばらくは治らないように見える。
(それに『超再生』中の触手は動かすことはできない。とりあえず二本)
次に三本の鎌状の触手が時間差をつけながら零刀に襲いかかる。
先ほど『瞬動』を使ったばかりであり、連続では使えないので先ほどのように『瞬動』を使った回避はできない。
しかし、零刀は魔力を素早く操作していく。
それは『瞬動』を使うには少なすぎる量ではあるが─
「あの兎には感謝しねぇとな─『瞬歩』!」
─短い距離ではあるが一瞬で動き、縦、横、縦と襲いかかってくる触手を横に、後ろに、また横にと動くことによってひとつひとつ躱していく。
─技能『瞬歩』を習得しました。
─技能『瞬歩』は技能『瞬動』に統合されます。
─技能『瞬動』のLvが上がりました。
躱された触手のうち、縦に振られていたものはズブリ、と嫌な音を立てて地面によくのみ込まれた。
「【泥沼】っと。ついでに【硬化】」
二本の触手は【泥沼】で呑み込まれたまま【硬化】で固められる。
さらに零刀目がけて鱗状に『変態』している触手が二本迫ってくる。
「残った鎌状の触手を振り戻すよりも他の触手の方が速いって判断か。でもてめぇ、別のカタチに『変態』してる触手は同時に操作できねぇんだろ?」
と言って、振り切ったまま止まっている触手を切り落とす。
(これで五本!そして─)
今度は『瞬動』で触手の攻撃を抜ける。
その際にそれを予測していたのか鱗状の触手にわき腹の肉をえぐられるが、そのまま走り抜け、球体の鉄を4つ上に放り投げる。
「『錬成』【刺突針】!」
4つの鉄球は針状に変形しながら2つずつそれぞれの触手を貫通し、地面にまで届く。
「これでさらに『錬成』【固定針】!」
針状に伸びていたものが地面に向うように縮み、さらに三本の針が伸びて地面に縫い付ける。
その針は地中深くまで伸びており、圧力がかかって簡単には抜けなくなっている。
テントなどの杭を思い浮かべるとわかりやすい。
(これで七本!)
そして暴食する蔦植物はこのまま接近されるのは危険だと感じ、二本の触手の距離を開けた状態で振るった。
(なるほど、二本の触手の間で魔力のやりとりをしながら【風】に『変換』して、それを当てて一旦距離を取らせるってことか。幅も広くて躱すのは困難ってところか)
普通に見ればおかしな行為だが、『魔素』が見える零刀にはしっかりと見えていた。
そして
「ただまあ、それは本体がしっかりとした体勢ならの話だがな。地中は意識して無かっただろ?『錬成』【隆起】!!」
瞬間、暴食する蔦植物の足元の地面が隆起し、体勢が崩れる。
それによって、二本の触手はバラバラになり、魔力の繋がりがなくなり、霧散する。
念のため、触手が再度追ってこないように【黒炎】を纏った剣で二本とも断ち切る。
「これで九本!!」
このままでは殺られると感じた暴食する蔦植物は最後の触手に『暴食』で溜めていたエネルギーを全て集め、【火属性】に『変換』した。
次の瞬間、莫大なエネルギーが【火属性】に『変換』されたことにより、暴食する蔦植物でさえも瀕死に陥るような大爆発が起こった。
「俺の邪魔をするなぁぁぁぁ!!」
零刀は残る全魔力を【黒炎】に注ぎ込み、【破壊】という性質で構築された炎を纏う黒剣が爆発とぶつかる。
爆発と【黒炎】は少しの間、拮抗したが次第に【黒炎】が爆発を呑み込んだ。
そこには既に爆発など無く、それはまるで、爆発そのものを【否定】したかのようだった。
零刀はふらつきながらも暴食する蔦植物に歩み寄る。
零刀にも残りの魔力は無く、今にも倒れそうだ。
それに気がついた暴食する蔦植物は他の触手を全て喰らい、エネルギーにして一本の触手に『超再生』を集中させた。
だが─
「もうわかってんだよ……。再生中の触手は動かせないことくらい」
零刀から黒い魔力が溢れ出す。
それに怯えるかのように暴食する蔦植物は後ずさる。
「てめぇだってさっき保有してるエネルギーを変換してただろ?それとおんなじで『生体魔素』を『魔力』に『変異』させただけだ」
零刀から溢れ出た黒い魔力は黒剣へと収束し、やがて【黒い炎】となる。
「【破壊】されろ、クソ【理不尽】」
轟!!
という凄まじい音とともに─
─【黒炎】の刃が【理不尽】を断ち切った。




