迷宮探索・2
ブックマークしてくださった方々、感想や評価をして下さった方々、読んでくださっている方々、有難うございます。
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やっぱり嬉しいです!
これからも『ハズレ』をよろしくお願いします!
ふと、零刀は気配を感じて目を覚ました。
零刀は今、地中で寝ていた。
家を『錬成』で作ろうと思えば作ることは可能だが、そんなもの「狙ってください」と言っているようなものだ。
もちろん空気は『錬成』でパイプを作って確保してある。
ちなみに意外と広い。
(この反応は──暗殺兎か?すぐ隣の地中にいるみてぇだな……巣穴か?)
まあ、そんなことは零刀には関係ないわけで
「『錬成』【刺突針】」
隣から”きゅぅー”という悲しげな声がした気もするが─
「─朝メシ、ゲット。ちょうど腹も減ってきたしな。メシにするか。……コドモドラゴン探しに行くか」
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「ギャン!」
零刀が黒い炎を纏った剣を振り下ろし、飛びかかってきた狼を切り裂き、燃やし尽くす。
零刀の周りにも20ほどの死骸が転がっている。
「……ふぅ、やっと終わった。燃え尽きたのも合わせて30くらいか。【黒炎】は威力操作が難しかったな」
黒い炎で黒炎。安直ではあるがわかりやすいネーミングだ。
「そういやコイツら洞窟でも出てきたけど、『解析』してなかったな。『解析』」
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なし LV41 Age 8
種族:灰牙狼〔魔物〕
称号:
体力 0/2000
魔力量 300/300
魔力 200
筋力 1500
敏捷 1600
耐性 900
魔耐性 700
〈固有技能〉:連携狩猟
〈技能〉:念話Lv5 身体強化Lv5 魔纏Lv3
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「この『ステータス』で群れで襲ってくるとかうぜぇにも程があるだろ。コイツら喰らったって『ステータス』は変わんねぇし…ったく、人が食事してるときに襲ってきやがって」
零刀が悪態をつく。
「………今度から煙と匂いには気をつけよう」
昨日はコドモドラゴンの火で一気に焼いたが中に火が通って無かったので、拾った枝に火を移してから焼いたのだ。
そりゃあこうもなるというものだ。
「さて、メシも食ったし階段を探すか。ここの層が何層かすらわからないからな……。とりあえず先に見つけた階段にするか」
ちなみに倒した狼改め灰牙狼はスタッフが美味しくいただきました。
─【喰らう者】でだが。
零刀曰く「そんなに量は食えん」だそうだ。
ついでに暗殺兎は60cmくらいもある。
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零刀は階層をかけまわっていた。
『ステータス』が上がったことにより走る速度が上がっており凄いスピードで走ることができるようになっていた。
そこで出会った魔物がこいつらだ。
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なし LV49 Age 8
種族:殺戮蟷螂〔魔物〕
称号:
体力 6000/6000
魔力量 1500/1500
魔力 1500
筋力 5000
敏捷 3000
耐性 900
魔耐性 1000
〈固有技能〉:魔力噴射
〈技能〉:風操作Lv5 身体強化Lv5 風纏Lv5 風属性魔法Lv5
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こいつは『魔力噴射』と【風属性】で推進力を得て攻撃するヤツだった。
しかし、零刀が『錬成』で作り上げた【土壁】に突っ込んで両手の鎌で【土壁】を切り裂いた隙に零刀に斬られたことによって戦闘は終了した。
『風纏』で鎌の切れ味を上げていたようで、魔力も通りやすく何かの素材として使えそうではあったが、使う予定も無いので【喰らう者】の餌食に。
【風属性】の『変異』は習得はできたが【破壊】との相性が悪いのか使用することはできなかった。
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なし LV53 Age 3
種族:捕食する蔦植物〔魔物〕
称号:
体力 5000/5000
魔力量 2500/2500
魔力 200
筋力 5000
敏捷 1600
耐性 2500
魔耐性 3700
〈固有技能〉:超再生 捕食
〈技能〉:身体強化Lv5 魔纏Lv3 鞭術Lv5
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コイツはめんどくさい。とにかくめんどくさい。蔦には『鞭術』の補正がかかる上、切り落としても切り落としてもすぐに『超再生』で回復する。しかも何体かの群れで行動する訳で、さらにめんどくさい。
【黒炎】で燃やしても魔力が尽きるまで回復し続け、魔力が尽きてもしばらくの間は動いていた。
本当にめんどくさいヤツ。
一応【喰らう者】で腹いせに捕食しておいた。
『捕食』を【捕食】という皮肉も混じっている。
そして今、零刀の目の前には─
「……いや、先に見つけた階段にするとは言ったが……これは予想外だ」
─いかにも「ここにはボスが居ます」と言わんばかりの扉があった。
某ブロックゲームでは私もなかなか家を作らずに地中暮らしになってしまいます…。
地中サイコー




