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呪いのニワトリ転生 初期版  作者: 黒服先輩
バランティ国王都編
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第32話 バランティ国

 バランティ国――差別を可能な限りせず、互いに助け合い、同じ思想に集う者達の国。他の国との大きな違いとして、エルフやドワーフなどの人間と良好的な関係を結ぶ種族だけでなく、あまり仲の良くない種族達も受け入れる。そんな心の広い国である。

 この国を作りし初代国王ローデンは、他国には無い独自の技術を編み出し続け、バランティ国を1代にして大国へと育て上げた。そのカリスマ性は受け継がれており、現国王ドーランもそれによって国民からの多大なる信頼を得ている。

 一族代々カリスマな王族なのだが、現状時期国王候補は二人いる。(この国では男女何方が国王になっても構わない)王子セディルと、王女リリーシアである。(この国では男女何方が国王になっても構わない)

 両者人を指揮する力は素晴らしく、何方が国王になろうと国は安泰であろうというのが国民の意見である。


「あと最近では反国家組織なんてのもあって、色々と困ってるのが今のバランティ国の現状だね」

「ほー……」


 バランティ国へ向かう道中の村で乗った馬車の上で、俺はララからバランティ国についての話をまじまじと聞いていた。

 馬車には屋根が無いが、空はまだらに雲がかかる青空のため何ら問題なく、平坦な道が多く揺れが少ないため、順調に進めていた。


「この辺りの道には魔物が少ないんですよ」

「安全でいいですねぇ」


 リーダーは何をしているかというと、馬車の運転手と話が合うらしく、乗ってから今までずっと会話を楽しんでおり、ジャラックはその話を聞きながら一応周囲を見渡して魔物や盗賊などが居ないか注意をしている。

 リリィはというと、安静にしないといけないので傾かないように荷物に寄りかかりながら寝ている。馬車の僅かな揺れが、まるで揺籠に乗っている赤子のように安らかな顔をしている。


「ん、そろそろだぞー」


 運転手の声に馬車の前方を見ると、橋のかけられた川の向こう側に、検問をやっているであろう3人程の兵士達が見えた。


「止まれ!」


 馬車が橋を渡りきると、兵士によって停止させられた。聞くところによると、あらゆる種族を受け入れはするが、危険な者であれば通すことは出来ないという当然の理由だった。それを聞いたリーダーは招待の紙を見せると、そこに押されていた烙印を見たからか簡単に通してもらった。


「紙一枚でこの影響力って……やっぱお偉いさんの力はトンデモないな」

「そりゃ国で一番なんだから当然だろ」


 俺の今更な言葉に、リーダーは何言ってんだと言わんばかりに喋り返した。

 検問所から王都の入り口までは大して距離が無いため、あっという間に城門に到着してしまった。王都は周囲を円形の城壁で囲まれていて、国として一般的な構造であり、その中央に大きな城が佇んでいた。道路となる道は中央の城から放射状に伸びており、その道に沿うように建物が立ち並んでいた。


「随分とデカイなぁ」


 城門をくぐり、王都の光景を見た俺には簡単な感想しかでなかった。元いた世界ではこんな光景を見ることは出来ないから当然と言えば当然のことである。

 馬車は城門をくぐった直ぐの場所で停車し、俺達はその場で馬車から降りた。


「あんたら、まだ時間あるんだろ?」


 馬車にの運転手の言葉を聞くなり、俺達は今居る場所から少し遠くに建てられている時計塔の方向を見た。ララから聞いた話では、あの時計塔にも魔石が使われているらしい。時計の針はローマ数字の11を指しており、昼前だということが伺える。国からは16時に来るように言われていたため、時間にして後五時間近くある。


「ちょっと荷物を届けなきゃいけねぇんだけど、手伝ってくれないかい?」

「荷物ってこれのことか?」


 ジャラックが指を指したそれは、俺達の持っていたのとは別に積まれていた幾つかの木製の箱だった。


「ふむ……まぁいいか」

「俺は全然構わねぇよ」


 リーダーは顎に手を当てながらジャラックと顔を合わせ、お互いが問題無いことを確認した。


「じゃあ私達は、辺りの探索してまーす」


 二人の会話を見たララは相変わらず俺を抱き抱えているリリィの両肩を軽く掴み、テーマパークに来た子供のようなテンションで二人に提案する。


「でも危な……くは無いか」


 俺達だけじゃ危険だと言おうとしたリーダーだったが、ララを見るなり言葉を一瞬詰まらせ、過去のことを思い出した。そしてララが居ればチンピラが居たとしてもどうにかなると理解した。


「じゃあ俺らは手伝いしてくるから、好きに巡ってな。15時頃に……そうだな……時計塔の前に集合ってことにしておくか?」


 リーダーは時計塔を見ながらそう提案した。時計塔の建っている場所は城から遠いい訳ではないため、集合場所にはもってこいだった。

 ララがOKの返事をだすと、リーダーとジャラックは馬車に乗り、そのまま出発した。俺達はそれが見えなくなるまで手を振り続けた。


「……んで、好きに巡ることにはなったが……何処か行く予定とかあるのか?」


 俺は馬車が見えなくなると同時に、ララの方を向いて率直な疑問を問うた。


「うーん……そうだねぇー……」


 迷いだすララ――どうやら何も考えていなかったようだ。


「――――お困りですか?」


 何処に行くか迷っていた俺達に話しかけてきたのは、ベレー帽のような帽子を被り、白を基調とした服装をした年齢にして高校生ぐらいの少女だった。




ーキャラ紹介ー

ガンダル(リーダー)&ジャラック

絵描くの面倒い(~_~;)


リーダー       ジャラック

種族・人間      人間

性別・男性      男性

年齢・34      36

誕生日・5月7日   6月21日

血液型・B      AB

身長・184     188

体重・80      78

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