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3年契約で女神してます。(仮)  作者: 鳥の雛はみんなひよこやって
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1話

 どうも、はじめまして。 3年契約で女神をしてます。

 事故で死んだ私がなぜ、契約女神をしているのか。


 天国で生活するにもお金が必要だからです。


 交通事故で即死し、その場ですぐに天国へ連れてこられました。

 天国に来てゆっくりと過ごせるのかと思えば、天国区役所に連れて行かれて『これであなたも仲間入り! お得基本セットA』を渡されました。

 袋の中は、鍵2本、リクルートスーツ1着、通帳1冊、顔写真付のカード、地図。

 

 え??

 

 困惑していると、区役所職員が言ったんですよ。


 「天国区への配属、おめでとうございます。 初回案内課の山田と申します。 交通事故に巻き込まれてなくなった方には、『これであなたも仲間入り! お得基本セットA++』を支給しております。 天国での生活費についきましては、本日から6ヵ月は、生活支援として月々13万5千円が毎月10日に銀行に振り込まれます。 6ヶ月を過ぎても収入がない場合、天国区より転居して頂くこととなりますので、早めの就職をおすすめします。 住居につきましては、お得セットAに入っております地図にてご確認のほど、よろしくお願いします。 こちらが、天国区生活案内の本となります。 わからないことがございましたら、こちらの本でご確認お願いします。 本でも確認できないことやご相談がございましたら、フリーダイヤル 0120-1059(テンゴク)1059(テンゴク) までお問い合わせお願いいたします。 それでは、よりよい生活をお過ごしください。 初回案内は以上となりますが、何かご不明な点はございますでしょうか? ないようですので、地図を確認し、ご自宅へとお帰りくださいませ。 本日はご利用ありがとうございました。 またのご利用をお待ちしております」


 山田さん。 あなた、質問させないつもりでしょ?

 

 天国に来てからの、まさかの就職活動。

 なんだかんだで、なんとか契約女神になれました。

 いや~、お隣さんが契約女神の募集があるのを教えてくれてよかった。

 契約女神って何するんかと思ったら、自宅で星の管理をしたらいいだけ。

 天候管理、人口管理が慣れるまでは難しかったけどね。

 研修があったおかげでなんとかなったし、同期のうち2人とは仲良くなれたし。

 2人に会えたのも、お隣さんのおかげや。

 ご近所付き合いは大切にしなね。


 あれからもうすぐ3年。

 同期の2人を自宅に呼んで、忘年会を今週の土曜日にします。

 

 もういくつ寝ると~ お正月~


 同期の2人とは一緒に、来年からは契約侍女になるので、これからも仲良くしたいものです。

 どこの天使屋敷へ配属されるのか楽しみや~


 そうやって浮かれて掃除してたからか、出しっぱなしにしてた掃除機のコードに足をひっかけて、星の台に頭から突っ込んでしまった。


 ビー ビー ビーー!!!

 

 『警告します。 警告します。

  星に対する過剰な衝撃により、天候に急激な変化あり。

  至急、対処して下さい。

  今回の災害発生にて、人口の急激な変化の可能性あり。

  速やかに上司へ報告し指示を仰いで下さい』


 あああああああ!!!!

 やってしもたぁぁぁ!!


 ど、ど、どうしよう。

 とりあえず、星を台の上に戻して、上司に電話!


 課長!! なんとか助けてくださいーーー!!

 

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