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VO4
もう...彼女に会う事は無いだろう...
そう思いながら彼女を見つめていた...
いつもの事だった...
遠くから気になった子を眺め...
モジモジして...
どうせ自分なんかじゃ...
と、勝手に自分で幕を下ろすのである。
こんな自分が嫌だった...
だから...プールに...
自分は、自分自身に勝つしかなかった....
そうしなければ、道は開けないし...
そして、彼女にも振り向いて貰えないのだ。
自分は、決めた...
めげずに体を引き締める事...
自分の弱い心に勝つ事が出来たら...
彼女に声を掛けようと。
彼女が通い続けてくる事を祈りながら...