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深霧のザーイエッツ  作者: 山崎 樹
おまけ
120/121

登場人物紹介・裏版・中

アマーリア・オルロフ


 虐げられし奴隷娘……本編ではマイルドに少女奴隷と言われています。

 ヴァンの愛人を自称。

友人として、家族としての好意が混ざり、からっとしたテレーゼと違いねっとりとした好意、陰湿で執念深い、しかしその分献身的。

 登場人物中、名前ありでは一、二を争うほど悲惨な境遇の人。

 十年前の戦争ではいの一番に母親に口減らしの名目で捨てられ(当時六歳)、その後も腐敗神官に拾われると散々、そしてさらに……とにかくやることなすこと裏目に出る人。

 具体的には……

  スヴァルトに色仕掛け(?)⇒生真面目なセルゲイに腕を折られる⇒そして任務失敗、クビ。

  ヴァン暗殺を計画⇒返り討ち。

  グレゴール司祭長に事大して(司祭長の命令?)ヴァンに嫌がらせ⇒司祭長がヴァンと友好⇒梯子を外される。etc……数えきれない。

 最終戦でも最悪の状況で最悪の選択を選び、バルムンクを崩壊へ追い込む(もう崩壊していたけど)。

 とにかく軍事と謀略に関わらせてはいけない人物……必ずと言っていいほど想像以上の失敗をやらかす。

 ただし恋愛面では体でぶつかって来る彼女の方がテレーゼよりもやや優勢……必死さが違う。

 実はこの人もアンゼルムと同じくいろいろな配役を任されたキャラクター……本当ならば序盤しか出てこないはずだった。

 基本的に一般人なのでヴァンやリヒテルなどとは異なる思考形態で動いている。

 ちなみに、六章最後のメッタ刺し事件にびっくりした人が多かったのか、お気に入り登録とポイントがグンと増えました、ありがとうございます。

 グスタフの配下、死術士シャルロッテとは裏設定で顔見知り。

 アマーリアと違い戦闘能力があり、計画通りにことを進め、何よりも土壇場での度胸を見せるシャルロッテ。

 アマーリアは彼女の下位互換でないと信じたい。

 モデルは恋と選挙とチョコレートの経特生、青海衣更(あるいは傭兵ピエールのヴィベット)。あはは笑いはそこから。


ブリギッテ・バウムガルト


 腐敗神官……アマーリアが一般人ならば、彼女は神官(武官)の代表、勇猛果敢にするか堕落しているか、ギリギリまで悩んだのですが、勇猛果敢だとバルムンクの面々と被るので堕落した性格にしました。

 正直、八百長したり手を抜いたり、嫌われるキャラクターだと覚悟していたのですが、感想で好意的な評価を受けてびっくり……。

 性格に難あり……しかし人間臭い面が多く、バルムンク、と言うよりも作品中で常識人の部類に入る。

 テレーゼとは逆に動かすのがすごく楽ちんだった人。

 堕落状態と真面目状態のオンオフがはっきりしており、またフラフラと思想を揺れ動く主要人物の中で初めから考えが明確、最後まで貫いてくれる。

 全体的な戦略よりも同僚や部下の命を優先……そのために決して無茶はしても、無理なことはしない。

 世渡りがかなり上手……最低でもヴァンやリヒテルよりは世間慣れしている。

 最後の司教就任も自分から法王に売り込んだ結果でもある。

 大成功はしなくても、大失敗はしない。

 ただし基本的に楽して生きてきた人間なので、真面目にコツコツしてきた人間(実力が近しい)には大概負ける。

 元同僚の、スヴァルト真面目代表のセルゲイとは何度も戦ったが、ヴァンが手を貸した初戦以外、常に劣勢あるいは惨敗。

 モデルは傭兵ピエールの主人公、傭兵隊長ピエール・ドゥ・ラ・フルト。

 世渡りが上手で、やたらと酒を飲むシーンがあるのもその名残。


 グレゴール・アーベントロート


 腐敗神官(文官)の代表……。

 エルンスト老とは違い、こっちは全然可哀想じゃないお爺さん。

 長年に渡って甘い汁を吸っており、策略を用いてやりたい放題。

 実は書いてて一番楽しかった人物……他のキャラクターが色々な人間のしがらみがある中、自分一人だけいい思いをすれば良しと言うすがすがしいまでのクズっぷり。

 どんなひどいことをしても良心が痛まず、また人望が皆無なので文字通り札束(利益)で頬をはたいて人間を動かしても何の障害もない。

 ただ良くも悪くも己の分は弁えている上に保身の天才なので、まるでカビのように叩いても叩いてもどこかで生きている。

 ただし家ごと焼いてしまえ……のリヒテルからは逃げきれなかった様子。

 本編で少しだけ出てくるが、元々はスヴァルトと領地が接する東北地方の司教区の長で、スヴァルトの〈王〉ウラジミール公とも顔見知り、それなりにうまく付き合っていた(住民からは相当絞り上げていたが……シャルロッテの父親は無実の罪で処刑、財産没収されている)。

 戦争後も生き残れたのはそのコネがあった故……しかしそんな蜜月も後ろ盾かつ友人であったベルンハルト枢機卿がリヒテルに暗殺され、グスタフが戦争を起こしぶち壊しにされる。

 そして十年後、リヒテルのなんちゃって裁判で処刑……リヒテル一番の被害者は彼かもしれない。

 モデルは女系家族の大番頭、宇市。

 

 マリーシア・ゼ―ハルト


 ブリギッテの友人である、傭兵隊長。

 実はマリーシア、ヨーゼフ大司教の二人は数合わせ……バルムンク対スヴァルトで、スヴァルト側はウラジミール公に法王と豪華なのに、バルムンクはバルムンク構成員だけ……少し寂しいので、傭兵隊長と大司教を加えて見ました。

 ただそれでも空気になって貰っては困るので、今までのキャラクターを吟味してその中にない属性を選んで行ったら、有能な人物が出来上がりました(最低でもイグナーツよりは使える)。

 ……バルムンクの大半がダメ人間であることに気付いて少し鬱になりました。

 本編の活躍は地味な裏方。

 とんがった能力、性格の人物が多いバルムンクの面々の中で、問題を起こさない……という個性があり、展開上、早く終わらせたい、他にクローズアップしたい場面がある、という時に取りあえず彼女を突っ込む⇒彼女が解決という便利屋として機能させていました。

 一応、意地っ張りという欠点を設定したが、設定だけに……と思ったら、最終決戦前夜にて、「あたしにも会う人物(男?)がいる」と見栄を張り、部下に気を使われて「じゃあ、俺らは勝手にやってますぜ、お疲れ隊長!!」と結果的にハブられる。

 そして最終決戦前のイベントでまさかの一人飯という屈辱。

 さらに思い直して仲間を追いかけて行ったら、やや見下していたブリギッテに「一人飯なんか止めてうちの宴会に来なよ、ただし皆、私の部下……あんただけ余所者でアウェーだけどね、ははは」と空気の読めない嫌がらせを受ける。

 それでも逆上せずに一人酒で耐えた彼女は大人。

 モデルは傭兵ピエール、ピエールの副官、ジャン。

 ただしいろいろと加えすぎてほとんど別人になっている。

 

ヨーゼフ・エーベルスバッハ


 数合わせ、その2。

 マリーシアと違い、この人は本当に数合わせ、あるいはリヒテルに賛成票一枚。

 元々は爺さんだったが、グレゴール、エルンストと既に爺さんが二人もいて個性分けが難しくなったので、急遽、婆さんにしました。

 しかし既に前の章で名前が出ていることに気付き、親が男子を欲しかったので男の名前にした、と言う後付けの設定も追加。

 少し雑に扱い過ぎたと後悔しております。

 本編での設定は法王候補。

 スヴァルトが侵略かまさなければ、あるいはベルンハルト枢機卿が劣勢を巻き返すためにスヴァルトと手を結ばなければ神官のトップ、法王になっていた……と思われるが、その割に神官らの幅広い支持がない。

 元部下である法王シュタイナーには「何もかも私に押し付けて、しかも私を裏切り者だと……なめんなクソババア!!」と蛇蝎のごとく嫌われており、しかも法王シュタイナーの部下は彼女が誘いをかけても峻拒、彼女を嫌っているのはシュタイナー個人だけではないことが判明。

 人望がある人物だが配慮に欠け、彼女を良く知る身内に慕われるが、あまり面識のない余所者には好かれない。

 実は典型的な官僚型の人間だったりします、元首としての適性はあまり高くない。


シュタイナー・ホーエンツォルレルン


 法王猊下。

 法律上、グラオヴァルト法国の元首であり最高権力者……のはずだが、影が薄く凡人気質、小市民的。

 と言うかスヴァルトに国土を占領されているのでウラジミール公やグスタフの方が立場は上。

 コツコツ真面目にやっているのだが、セルゲイと違い、身の丈以上の職務を押し付けられているせいか成果は芳しくない。

 周りの責任意識が皆無の腐敗神官共は職務を押し付けた癖に文句ばかりと同僚にも恵まれない。

 その上、元上司のヨーゼフ大司教〈亡命、見方を変えれば責任放棄〉からは上から目線でスヴァルトに尻尾を振る裏切り者呼ばわり……ストレスを常にため込んでいる悲哀な中間管理職。

 その反動でハーレムを作ったりと退廃的な……しかしその人数がたったの数人、それはハーレムとは言わない。

 ただ何もしないよりは成果が出ており、それを認められてもいる。 

 事実、法王軍は彼に忠実だった。

 モデルは銀河英雄伝説のジョアン・レベロ。

 レベロは暗殺されたが、この人は多分、天寿(過労死?)を全うできそう。


ベルンハルト・ヴォルテール


 テレーゼの父、アーデルハイドの夫。

 自らの法王就任のため蛮族スヴァルトと手を結び、最悪のタイミングでリヒテルに暗殺され、その死をグスタフに利用……スヴァルトの侵略に繋がる。

 つまりは全ての始まりを起こした人物。

 演出上、この人物に明確な人格があると本編の正義(ただの腐敗神官か冷徹な政治家かでスヴァルト侵略の意味合いが違ってしまう、彼が暗殺されたのは良かったのか、悪かったのか)が偏ってしまうので極力、登場させないようにしました、台詞もない。

 彼を否定的に扱うのはリヒテルにグスタフ、ベルンハルト殺害の下手人二人……しかし殺した人間を好意的に言うはずがないのでこれはある意味当たり前。

 そして擁護するのはアーデルハイド(と元同僚のグレゴール)……だけ。

 娘であり、やたらと身内にこだわるテレーゼは父親に対してはノータッチ。

 いくら早々となくなってしまったとは言え、殺害された時にテレーゼは七歳。

 法王選挙前に疎開させていた時期を引いてもテレーゼが五、六歳の頃にはまだ彼は生きていた……テレーゼが父親について少しくらいは覚えていても不思議はない。

 でも口に出すどころか、思い出しもしない。

 仕事が忙しすぎたので会えなかったのか、はたまたテレーゼの記憶力に問題があるのか、演出の問題とはいえ父親としては少し哀れ。


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