能力
ごく普通の中3学生。
彼の名は「なめ」。
毎日のいつもと変わらない日々になめはウンザリだった。
もうなにもかもがつまらない。
たまにウザイ友達と笑える話をしていても
時々つまらないと感じてきてしまう。
どうしたものか。
こんなに周りに感心がなくなったのはいついらいだろう。
(なにが悪いんだ?))
なめはいつしかそう思うようになってきた。
何日も悩み続けて答えがでた。
「性欲不満」
これがなめの答えだった。
それは間違いなく当たっていた。
オナニーをし終えてから見るテレビはくだらなくても笑えるし
次のおかずを考えているだけでドキドキしてしまう。
そう
感心がもてるのであった。
しかしそれはいつまでも続いていく訳ではない。
ごく普通のオナニーにも満足できなくなってしまったのだ。
そしていつしか勝手に考えていたことそれは
「同級生とsex」だった。
これは妄想であるが
考えているだけで半起ちはできたし
本人をみながらの妄想はフルボッキになるまで
ドキドキさせた。
しかし
それも妄想にすぎなかった。
ため息が出た。
なにをしても欲が満たされない。
もう自分を満たしてくれるのはなにもないと思った。
あるとしたら
将来会社でボーナスがでたときにラブホで遊ぶ事くらいだろう。
そんな事さえ思っていたくらいだった。
なめは呟いた
「時間が止まればいいのに
そしたら女子の体であんなことやこんなことができるのに・・・」
舌打ちの意味も込めて
指を鳴らした。
その時
あたりが静まりかえった。
そして周りにいた人たちが全員止まっている。
(時間が・・・止まった・・・?))