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ぼっちの上京備忘録  作者: 紺
1/1

その1

これは私が実際に感じたことや日常を記しておこうと思って始めた。

4月から働き始めて半年ほど、

家族や友人、生まれ育った大好きな地元___すべてとおさらばして

東京へ渡ったぼっちの備忘録である。


10年後、20年後この記録を見返して「こんな時代もあったな」と

笑っていられる人生が送っていることを願って。


まず、私が大好きなものすべてとお別れしてまでなぜ上京したのか。

そこまでしてまで東京へ行きたかったのか。

そう問われるかと思われるが、全くそうではないし

むしろ地元で就職するつもりだった。

東京なんてごめんだ、ぐらいに思っていた。


すべては成り行きである。

就活中に担任の先生に

「IT職に就くなら最初は東京にしたほうがいいよ。

 転職するかもしれないし、少しでも東京で働いていたっていう事実があるだけでもきっとプラスになるよ。」


そういわれたからだ。本当にそれだけ。

この一言で上京を決断するなんて、

私は軽いのか大胆なのかはたまた流されやすいのか自分でもわからない。


実は一人暮らしに憧れていたというのが大きいかもしれない。

地元で就職していたら実家から通うことになるし、

いつまでも実家にいることを想像できなかった。


あまり書くべきではないが、両親の仲は冷え切っている。

私が物心ついたときから仲良くしているところを一度も見たことがない。

そもそも会話自体必要最低限しかしないし、(常に喧嘩口調)

世間話しているとなにがあったんだと反対に心配してしまうほどだ。


私自身は母、父とは仲はいいと思っている。

2人きりでお出かけもできるし、話も結構するほうだと思う。

しかし、両親の険悪な関係によく巻き込まれて学生時代はかなり大変だった。


この話が長くなりそうなので省略するが、

とにかく実家を出る口実が欲しかったのかもしれない。


最初は結構反対されたが結局は優しい両親なのでお許しがでたのだ。


就職先を見つけるために私なりに就活を頑張り

早めに内定をいただくことができた。


高校時代にも就活を経験しており(大失敗したのだが)それが生きたのかもしれない。

失敗も貴重な経験になったのだ。


ざっくりだがこんな経緯で上京することになった。


でも最初の問題にぶち当たる。

家が決まらないのだ。

いや、家なかったらそもそも働く以前の問題ではないか。

社宅のため会社側で家の候補を出してくれてその中から選ぶという流れと

聞いていたのに…。どういうこと。

卒業式が終わって入社まで1か月をきったにもかかわらず、

候補の連絡すら来なかった。さすがに焦り始める。


私の性格上文句を言ったり急かしたり、特に目上の人にはなおさらできないのだが

さすがに遅すぎるし母にも散々怒られたため、しびれを切らして

「ど、ど~なってるんですかね~…。」ぐらいのテンションでメールを送ってみた。


そうしたらどうだ。

なんと「あ、今から探すので待ってください!!!」みたいな返信が。

まじかい。間に合わんぞ。おーーーーーーーい

思わず突っ込んでしまった。この先がもう心配になった。


なんとか入社前日に飛行機で東京に来て本当にスライディングで

リプレイ検証でセーフ判定に覆ったぐらいのギリギリで引っ越しが終わった。

というか、会社に行きながら段ボールを開けた。(間に合ってない)


心配性の母がついてきてくれたのがかなり大きい。

なにもかも初めての私に精神的にとても支えになってくれた。


次回:ドキドキワクワク入社



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