捏造の王国 その72 殺人的暑さでエアコン消せ要請?#エアコン止めるな○○止めろキジダダ総理!
本来なら梅雨の長雨のはずにもかかわらず、酷暑が始まったニホン国。電力不足で、エアコンを控えろなどと節電要請をするも自分らは冷房の効いた部屋にいるジコウ党の面々およびキジダダ総理だったが…
夏至も過ぎ、本来なら長雨が続くはずのニホン国。観測史上類のない気温となった6月末、暑さをしのぐエアコンをかければ電力ひっ迫だ~と政府が呼びかける今日この頃。最高気温30度越えが3日連続の首都ほか各都市、さらに1週間以上続くよ~という非情な気象予報にイチャモンつける気力もないニホン国民。そして、今日も
「あー今日も暑い。だが、エアコンつけると電力不足になるのだから、節電要請をしないとな」
と、冷房の効いた部屋で奥様お手製のハーブフレッシュナーを楽しむキジダダ総理。今日の香りはシトラス系をメインとした夏向きの精油のブレンド…らしい。
「はあ、このところ地獄の書記官とやらの声も聞こえないし、まあキジダダインフレだの、なんだのと言われているが…うん?」
と、耳を澄ますと何も聞こえない。
「へ、変だな、エアコンからの風が…と、止まっている⁈」
ジリリリーン
息苦しさを感じ始めたキジダダ総理のもとに、暑苦しい内線電話のベルが響き渡る。
「ああ、もしもし、私だ、な、なんだ、ゼコウ長官」
『た、大変です総理、じ、ジコウ党会館及び、官邸のエアコンが止まりましたあああ』
「な、なんだってえええ」
『そ、その、ほかの電気系統は正常なのですが、そのエアコンだけ止まってまして。どうやら制御システムに侵入されたらしいのですが…』
「そ、そんな高度なシステムなのか、空気調整システムは。で、ふ、復旧は」
『そ、それが原因不明で、な、謎の信号が…その、モールス信号らしく、解読すると…“少し、は、自分、たち、が、我慢、…”』
とゼコウ長官が言い終わらないうちに
プツンと回線が切れた。
「も、もし、もし、ゼ、ゼコウ君」
『た、大変です総理、アベノ元総理が暑さで倒れました、わ、私もあ、暑くて死にそー』
「あ、誰?」
どうやら電話も混線しているらしい。
『ダカイチ総務大臣です!ただいまジコウ党候補の、応援に、そ、それなのに事務所のエアコンがああ』
「え、選挙事務所のエアコンが効かないということ?」
『な、なぜか、ビルのこの一角だけ…。し、しかも無理に代わってもらった隣の部屋に私たちが移った途端、え、エアコンが故障…。その、選挙の応援人員も…昼食を取りに店に入ったら冷房が止まり、出たら効きだしたとか、へんな文句を…』
「な、なんだって?ま、まさか、我々ジコウ党だけ?おい、ほかのところは、だ、ダカイチ君!」
『あのガタヤマさんとアイドル候補だとかの事務所のエアコンも止まったとかで…。暑いからいっそ水着で選挙カーの乗りますとか、まったく馬鹿…。ガタヤマさんに水着なんて…ふふふ、わ、私も脱いだ方が…』
「や、やめてくれ、別の意味で聴衆が倒れる、ガタヤマ君もだが…。そ、それじゃ、ジコウ党選挙事務所全体が、そうなのか?ほ、ほかの党は?」
『あんな連中知りませー…、う、で、デマなんて私言ってないモーン。アベノ総理に言われたこと…そのまんま、言った…、す、少しは国民のために、働けって、率先して、エアコンきれって、…、で、でも暑いんだもん、…あああ…あつーい…、も、もう駄目ええ…バッターン、ツー、ツー、ツー』
「だ、ダカイチ君、も、もしもし!…暑さで脳がやられて、倒れたか。まあ、もともとオカシイが、あの女」
キジダダ総理が受話器を置いた途端
ジリリーン
「こ、今度は何だ!」
『そ、総理、ぜ、全国の主要テレビ局のエアコンが切れました!放送してるはずの録画番組もすべて停止してます。INUHKの参議院選挙政見放送とニュースだけが流れてます!あ、全部の広告も、繁華街の巨大液晶画面も全部消えてましたああ』
「つ、つまりテレビが止まったということか、広告も」
『は、はい。も、もちろん我が党のコマーシャルも全部。三径グループや黄泉瓜グループの我が党ヨイショ昼ワイドショーも、思い込みニュースも全部です。INUHKも、その衛星テレビの10分ニュースぐらいで、教育テレビはなんとか。あ、ケーブルテレビとインターネットテレビの一部は放映中です、海外のニュースやドキュメンタリーはみれます。とはいえ。各家庭でもテレビを消し始めたし、電力需給は安定し始めました。お台場のフジ三径ビルなど放送関係の建物はほぼ全館停電でかなりの電力の節約、にはなっております』
「だが、ジコウ党に甘いというか,陰に陽に味方する番組、CMはすべて停止だろう」
『は、はい、INUHKの政見放送以外ダメです。他にチャンネル回しても真っ暗。ちなみにスタジオも真っ暗だそうで。やけになった三径のスタッフたちがお台場の海で海水浴してるそうです』
「わー、遊ぶな。とはいえ、真っ暗な場所に、この暑さでは、確かに死にそうだ。わ、私も窓を開けないと、そろそろ不味い」
と、受話器を置き、ヨロヨロと窓に近づくキジダダ総理。窓の取っ手に手をかけると、窓ガラスに
“あー、少しは凝りましたあ?もう説教は効かないんで、直接、国民の、特に本当に苦しい国民の苦しみを直で味わっていただこうと思いましてえ”
と、毎度おなじみ?地獄の書記官の顔。
「ぎょええええ、お前のせいかああ」
“いやあ、お金がないとかいって、防衛費だの自分らのボーナスだのはちゃっかり確保、ガスだの石油だのを買い、安く放出するなどには使わない。水力、地熱発電などの推進、小規模太陽光発電の設置の援助にも金を出し渋る。緊急性ゼロのテレビ番組は放映するくせに、命にかかわるエアコン止めろなんて、国民の皆様怒ってますよお。テレビ消したほうがずっと節電効果高いですねえ。不要不急のワイドショーやらデマ、いい加減番組のスタジオとかって意外と電気がかかるんで、そっちを止めたほうが電気の無駄にならないですよね、国民の命も守れるし。それをやらなかったなんて、貴方ホントーにニホン国の総理大臣なんですかあ。いや、ホント、ジコウ党の人たちは自分ら防衛には金と電力をふんだんに使うのに、税を払ってる国民はなおざり。サナダムシ顔負けの寄生虫ですねえ、本体である国民が大勢が死んじゃいますよお”
「私も、あ、暑くて死にそうなんだあ」
“それで、国民にはエアコン止めてですか、少し国民の苦しさを味わってくださいねえ”
「あ、おい、ちょっと、ま、窓を開けさせてくれえ」
と叫ぶキジダダ総理。だが、部屋の窓はあかない。
「わー、死ぬう」
“エアコン何時間も止めるようなことを国民に要請とかしてるくせになんでしょうねえ、ホントに国民のために働いてるんでしょうかねえ。大丈夫ですよお、貴方がたが国民に呼びかけてる温度と時間でエアコン、実はつけてますからあ”
「それでも、し、死にそー」
自分が耐えられないことを主である国民に要求するという公僕にあるまじき行為を咎められ、無理やりに体験させられ、暑さに悶えるキジダダ総理であった。
どこぞの国では危機的な暑さ~といいつつ不要不急のワイドショーは流しっぱなし、娯楽施設ほかも通常営業、暑そうなスーツも禁止せず、政府が国民にエアコンを控えろなどと言っているようですが、国民の命と健康を本気で守る気あるんですかねえ。十数年前は一丸となって輪番停電だのやったぐらいですから、都市部では浴衣や作務衣、アロハシャツなど涼しい服装を強制し、テレビ、ゲームなど不要不急の電力使用を禁止などできることはあるとおもうんですけどねえ。