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しんかくれんぼ  作者: サウザンドピース
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第二話 隠れて勝たなければ

ようやく第二話です。今回はようやく本番になるます。

第二話


「ここはどこ?」


私、剣木(つるぎ)花姫音(かひね)が目が覚めると、そこは見たこともない部屋だった。

使われている色が地味で、とてつもなく質素で重苦しい部屋だ。


「なんだか不気味…………」


思わず呟くぐらいには、本当にこの部屋は不気味な場所だった。


「お、なんだ人か?」


私がこの部屋を気味悪がっていると、声をかけられた。多分かなり近い。

そこでようやく気が付いた。この部屋には私以外にも人がいた。

しかし、


「なんだよガキか……とっとと失せろ!」


「ちょっと、いきなり失礼だよwww、坂巻くぅんw」


「そうよ~女の子はもっと丁重に……」


「美麗さん、話がこじれる気配があるから一回黙ってくれ」


「同意…………」


それは、米山くんをいじめていたいじめっ子たちだった。


「たく……なんなんだよここは!? クソッ!」


短髪のチリチリとした髪、横暴な態度。

正に暴力で米山くんをいじめていた、坂巻(さかまき) 力也(りきや)その人。


「くくく…………ここは、突如誰かにこの一室に連れてこられたと見ていいでしょう。

それにしても⤴!こんなこともわからないのですか坂巻くぅん⤴!」


黒髪の短髪眼鏡。ゲス。

頭はいいが、その知識を持って相手を言いくるめて馬鹿にするひどい奴。

ここまで揃っている外道。

米山くんを多種多様な外道な行いでいじめていた外水道(そとみみち) (かい)


「もう~二人ともそこまでにしとこうよ~」


ぼさぼさ度を低くした黒髪で、大人しい印象を与え、

主犯格に無理やりいじめをさせられている、という体に見えるようにしているが、

実際は他のいじめっこから向けられた理不尽から来るストレスを、

楽しんで米山くんにぶつけていただけの一番たちが悪い男、武市(たけいち) 多賀(たが)


「どうでもいいけど早く何かした方がいいと思うぜ」


「そうだそうだ!」


「右に同じくだ!こっからは早くおさらばだ!」


一ノ瀬(いちのせ) 翔太(しょうた)、帽子がトレードマーク。

二宮(にのみや) 洋次郎(ようじろう)、マフラーがトレードマーク。

山陰道(さんいんどう) 信三(しんぞう)、青い服を羽織っているのが特徴。

主にいじめの手伝いをとても生き生きとやっていた、

あまりこれといった特徴のないむかつく人たち。そして………



「……………………」



暴力でいえば坂巻力也よりギリギリのレベルまで痛めつけ、

陰湿さでいえば外水道 海よりもあくどい。

なんでこんなやつが存在しているのだろうかといるなら神様に問いたくなる、

常に無口で何を考えているかわからないが、

その行いの恐ろしさは他の追随を許さないいじめの主犯格にして、

……………正直今すぐ殺したい男、祭弘道(さいこうどう) 荒谷(あらや)





ああ、なんでよりによってこの人達と一緒なんだ…………。


……………あれ、一人いない?


※華姫音は辺りを見渡した。すると。


あ、いた!


























「………………Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)」



なんか状況理解できずに右往左往してるーーーーーーー!?


日本生まれながらきれいな地毛の金髪を持つ。普段は清く正しく美しくな優等生という感じ、

まあ勉強の方は駄目よりらしい、なのだが、米山くんをいじめる時は大いに笑っていた。

かわいい顔して憎いことしかしない女、

それがいじめっこ高校生 number.01、陰陽道(おんみょうどう) (あきら)

なのになんか今は全く面影なし!

何あれ!? 一体どうなってんの!?


「おい」


「!……………………は、はい」


突然声をかけられてびっくりし、つい声を上ずりかけながらも、反応しながら振り向く。

そこには三人の女がいた。


「いつまで陰陽道のこと見てる?何か用か?」


「……………………いえ」


赤みがかった茶髪をツインテールにし、リボンを角のようにしている、がっつりの不良女、

校則を無視しまくりの昭和にあったていうロングスカートのスケバンとかいうのみたいな感じで、

かなり怒鳴りつけてくるが、でも、暴力すると見せかけて米山くんをかばったり、

さりげなくばんそうこう張り付けてくれたり、

あのいじめっこ達と同じくくりにいれるのは間違いかもしれない人な、高天原(たかまがはら) 朱美(あけみ)


どうやらずっと陰陽道 晶のことばかり見てたから何か用があるのか気になって声を掛けたようだ。


「……………何も用はなそう」


黒髪ボブ(後ろ側長い)に眼鏡、本を持っている等一見ただの文学少女だが、

高ぶると髪が何故か少し不気味に浮き上がり、狂気に満ちた笑いを上げるのである。

その凶暴性はすさまじく、

主犯格が彼女がやりすぎそうな時は止めに入るほどの実はやばい人、霧崎(きりさき) 雀奈(じゃくな)


「あら、何もなし? つまらないわね~」


留年しまくり。実年齢不明。

なんか男女構わず変な目で見てきて変なこと行ってくる、

霧崎雀奈とは違う意味でやばい人、美麗(びれい) 透子(とうこ)


……………うん、高天原 朱美はまだしも、他の二人の前も油断しないでおこう。




ッッ………




そんなことを考えていると、ノイズのような音が響いた。

そしてすぐさま部屋に取り付けられていたスピーカーから声が響く。


『やあやあ皆さん! 本日はお集まりいただきありがとうございます! あれ? そうだ僕が勝手に連れて来たんだった☆』


…………なんかすげえむかつく。しかも声が米山くんい似てるから余計にむかつく。


「おいてめふざけんじゃねよゴラッ!!」

「場⤴合⤵にぃ⤴よっては!ただではすみません⤵…………よぅ⤴!」

「「「そうだそうだ!!」」」

「…………ふ、切り裂かれたいみたいだなぁ! よっしゃぁ! 表出ろぉ!」

「おまえ! ふざけるのも大概にしろ! あと雀奈は暴走すんな!」

「あらあら…………皆血気盛んね♪」


「……………………」


「 Σ(゜Д゜;≡≡≡≡≡;゜д゜) Σ(゜Д゜;≡≡≡≡≡;゜д゜) Σ(゜Д゜;≡≡≡≡≡≡≡≡≡;゜д゜) 」


案の定、いじめっこ達が大分いらだってる。

…………祭弘道 荒谷がこんな時でも無言を貫いているのは、何というか以外だ。

そして右往左往がより激しくなってるな陰陽道 晶。


『そんな慌てない慌てない♪! ゲームはこれからなんだから♪!』


ゲーム? 一体何をしようとしているの?


『これから君たちにやってもらうのは、”しんかくれんぼ”っていうかくれんぼさ! まあでも、ほとんど鬼ごっこと同じようにやってくれればいいよ♪』


…………”しんかくれんぼ”? それが今からやるゲーム?

かくれんぼなのに鬼ごっこと同じようにどういう意味だろう…………隠れ鬼かな?


『もしこのゲームをクリアできたら、ここから出してあげるよ?』


「…………本当

「本当!? それ本当!?」


声の主が今、ゲームがクリアできたらここから出すって言った。

それが本当ならゲームには参加するしかない。

所で祭弘道 荒谷の第一声が陰陽道 晶の第一声にかき消された。

お二人方、それでいいのか第一声。


『本当さ。さあ、それではゲームを始めるために、鬼に登場してもらおう!』








ズン







…………声の主がそう言った瞬間、後ろで何か音がした。

ううん、違う。同時にこの部屋全体が揺れた。

私を含めた全員は恐る恐る(一人恐れてなさそうだけど)振り向いた。







「…………でゅぐぅぬぁ…………」





巨大な怪物が、人が高い所からうつぶせに落ちたら前側はああなるかなみたいな想像をそのまま形にして、よりいびつな形で巨大化したような、毒々しく青と紫と赤が入り混じった体色の巨大な怪物が……………

………………………………………………………そこにいた。


「な、なんだよこいつ!?」

「び、びびんなって! た、多分見た目だけだから!」

「そ、そうだ!」


「……………………」

「むぐ!?」


一ノ瀬 翔太、二宮 洋次郎、山陰道 信三、が怪物が目の前にいる現実を否定する。

そして皆声には出さないけど、まだ目の前にいる怪物のことは呑み込めていない。

唯一、祭弘道 荒谷だけは、即座にあの怪物がやばいと感じ、何故か陰陽道 晶を連れて逃げた。

…………褒めたくはないけど、あっちが今正しい。


「こ、こんなの用意したって…………楽勝だよな?!」

「あ、ああ!」

「そうだとも…………!!」


こんな逃避行やってる暇なんてない。逃げないと…………


「…………でゅぐぅぬぁ…………」


じゃないと…………


「大体こんなのでビビるわけないよな!?」

「そ、そうd


グシャッ


「ああ、そう…………ん?」


「ゔぁあぁ…………」


※翔太と信三の間、洋次郎がいたはずの場所には怪物の拳があった。

よく見ると拳の下には鮮血と人の足や腕らしきものとマフラーがはみ出ていた。



…………今みたいに殺される…………!



「「うああああああああああああああああああああああああああああああ!?」」


「「ひい!?」」


「ひぎゃぁ!?⤴」


「洋次郎おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」


「え、ちょっと…………」

「全員、走りなさい、走って逃げなさい!」


一緒にいた、三人組の真ん中のものの突然の死による咆哮、

そんな突然の死にあっけなく腰を抜かして悲鳴を上げる女子二人、

ひきつった汚い声で悲鳴をあげるゲス、

さっきまでそこにいたはずのものの名を叫ぶ暴力王、

ついていけていないあくどいやつ、

それら全部を吹っ飛ばすように、年齢不詳の女が叫ぶ。


…………言われるまでもない。


「…………!」


逃げる。目指すは渡り廊下への階段。ひとまずあそこに逃げる。

他の人たちも散り散りに逃げる。


「…………はぁ、はぁ、ふう…………」


私も何とか階段を登って渡り廊下まで逃げ込めた。

ここからなら多分見つからずにあの怪物のことを観察できる。

…………ひとまず生き残る、そのためには、

あの怪物のことはできるだけ知っておいた方がいい…………!

…………いや、生き残るのが優先なら、早くここから離れた方がいい。

よし、離れよう…………


「おい待て!」


「!」


急な叫び声にびっくりして、思わずかがめた体を戻しかける。一体どうしたの?


「お前…………こんなことして、ただで済ませようって腹か……させねえぞ!!」


……ああ、坂巻 力也。逃げずに怪物の前に立ってたんだ。

もしかして今殺された人の敵討ちのため?


「来ないのか……来ないのか……だったらこっちから行くぞゴラッ!!」


…………だとしたら、なんでいじめやってんのってくらいいい人だ。

…………だけど、


「おい、どうした…………どうし

「でゅぐぅぬぁぐヴァアアアアアア!!!!!!!!」


「うああああああああああああ!?」


そいつの前では、逃げた方が賢かったよ…………。


「ぐヴァアアアアアア!!!! グルぁあああああああああああ!!!!」


「やめろ!? うお!? ぐあ、ぐ、うああああああああああああ!?」


グシャ、グチャ、バキャ、グシャ…………


潰す音、引き裂く音、鈍い音、色んな音が叫び声と共に私の耳に入る。

あまりにもうるさくて、あまりにも聞くのが堪えられなくて、私は屈むのも忘れて耳をふさぐ。


気がつくともう声が聞こえなくなっていた。

恐る恐る見るともうあいつは形容しようもないものになっていた。


「ヴァ……」


怪物がまた動き始めようとしている。

早く離れよう。このままじゃあいつみたいに殺される。


「大丈夫……私はあの怪物が振り返る前に開いていた扉を通ってこの廊下に入った。

あの怪物があの階段を上がるルートを行かない限り見つからない……」


大丈夫大丈夫、そう思いながら私は廊下を歩いていた。















「み”ぃ”つ”け”た”ぁ”」










「へ?」


「…………ぐヴァアアアアアア!!!! 」


「きゃあああああああああああああああああ!?」


廊下を歩いている途中、開いていた扉に差し掛かると何故かその扉の向こうに既にあの怪物がいた。

どうして、どうして先回りしているの?分からない、でも今は逃げないと…………!

私は扉を勢いよく閉めてUターンする。

あれが二体目の可能性はなくもないけど、もうあの部屋には怪物がいない方にかける。

じゃないと、もしUターンしないなら見るからに固く閉ざされていそうな扉があり、

鍵が閉まってなくても開けるのに少し時間がかかればあれに捕まるだろう。

だから来た道を戻って、怪物がいないことを祈んないと突破はできない……


「ぐヴァアアアアアア!!!! 」


「うそ…………!?」


と思ったらその祈りはついえてしまった。

怪物が階段側の方からスライディングしながら現れたからだ。

まずい…………本当に先回りされてる……どうしようこのままじゃどこにも逃げられない……

あ、あれは!


※華姫音は視線の先にドアが開いた部屋を見つけた。


もしかしたら、あれに入ってドアを閉めれば怪物は来ないかも……だったら!


「先回りされているとしても、やらないよりまし!」


私はよりスピードを上げて部屋に向かっていき、怪物に追い付かれる前に部屋に入って扉を閉め、鍵を閉めることに成功する。


ひとまずはこれで…………!


ガチャ


え?


ぎい…………


「鍵が…………あいた…………?」


うそでしょ…………あいつ合鍵みたいなの持ってるの?

そんな…………じゃあ、どこに行けばこいつから逃げられるの?

こんなどうしようもない敵出して、ゲームなんてよく言ったわね…………!


ギぃ…………


やばい、ドアが開く。どうしようもないけどどうしよう…………

…………もうどうにでもなれ!


※華姫音は目に付いた横に長い戸棚の襖を開け、そこに入って隠れる。


…………ばかだよ私。こんな風に隠れても意味なんてないのに…………


ギイァ…………


ああ、もう完全にドアが開いた。もうだめ。私もあいつに、あいつに…………



「…………やだよぅ米山くん、助けて…………!」


思わず、私はそう呟いた。


















「グゥ…………ヴァ……」


バタン ドシン!ドシン!ドシン……!ドシン…………!ドシ…………


…………あれ、怪物の足音が遠のいていく。もしかして、助かった?

戸棚から出ると本当にあの怪物がいない。どうして…………


「…………もしかして」


私は放送の内容を思い出していた。そうだ。あの時確か、


『これから君たちにやってもらうのは、”しんかくれんぼ”っていうかくれんぼさ!』


って言ってた。そうだ。あの放送の主は言ってた。このゲームの攻略に繋がるヒントを。

それは…………


「かくれんぼ。好きな場所に隠れて鬼から見つからないようにするゲーム。つまり、あの怪物は…………」


逃げるんじゃなく、隠れてやり過ごすのが正解…………!


「かくれんぼのルールにのっとり、あの怪物から見つからないようにする。それがこのゲーム…………!」


なるほど……だったらまだゲームとして成立してる。

攻略不可能ではなく、クリアできるルートがある!

でも結局難しそうではある。だって、


タッタッタ…………


「はあはあ…………!」


ドシン…………ドシン…………


「はあはあはあ…………!」


ドシンドシンドシン!


「はあはあはあはあはあはあ、ああ!?」


ドシドシドシドシドシンドシン!!


「…………でゅぐぅぬぁヴぁあああああああああああああああああ!!!!!!」


「ああああああああああああああああああああああ!!!!???」


※華姫音が怪物から逃げ切った一方、


青い服を羽織っているのが特徴の山陰道 信三は叫び声をあげながら怪物から逃げていた。


「何で!何で!何でいくらまいても先回りしてんだよ!!?

ああああああああああああああああああああああああああああああ!!???」


…………あの怪物からは、かくれんぼする以外には逃げ切れないから


「でゅぐぅぬぁヴぁああ!!!」


「うああああああああああああああああああああああああああああああ!?」


…………誰かの盛大な絶叫とうっすらと気持ち悪い音が聞えてくる。


このゲームの勝利方法が分からずに死んだんだろう。

…………私はああはならない。


『もしこのゲームをクリアできたら、ここから出してあげるよ?』

この言葉が本当なら、私のすることはただ一つ。


「絶対に、このゲームをクリアして、生き残ってやる!」






今回の犠牲者 三名

・二宮 洋次郎 圧死

・坂巻 力也 惨殺

・山陰道 信三 惨殺


to be continued…………

あとがきは編集予定あり。

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