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しんかくれんぼ  作者: サウザンドピース
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第一話 愚痴りまくりからの巻き込まれ

本当は応募用に書こうとしてたけどあまり筆が進まず……どうせなのでここで一話だけでも投稿。

かくれんぼ。

子供の頃よくやった、鬼を決めて、それ以外は鬼が数え終わる前に隠れて、

数え終わった鬼が「もういいかい」と聞き、隠れた者たちが「まあだだよ」と言えば

数えなおし(確か)、「もういいよ」と言えばスタートし、鬼は隠れた者たちを探し始める。

そんな楽しい時は楽しいゲーム。隠れ鬼とかの派生もあるわね。

でも私は、もうやりたくない。




*****



晴天、清々しいほどの晴天。空は青く澄み渡り、小鳥はよく鳴いて、人々はよく笑う。

よりよってそんな明るい天気の時に、友人、米山(よねやま)真守(まもる)の告別式が行われた。

死因は転落死、恐らく自殺の可能性が高い、とのことだ。

参列者はかなりいる。けど、ほとんどウソ泣きしてるだろうし、小さく笑っているだろう。

また、私と彼は同じ学校の中等部の三年生で、あと一か月したら高等部に上がる予定だった。

でも、もう無理の様だ。


「どうしてこうなったんだろ」


何に向かってか、私は呟く。

正直言うと、原因の検討はついている。

だから、もし、時間が巻き戻るのなら、

私は彼らを地獄に突き落としたい。

だって、米山くんのこと、好きだったんだよ?

本当はいなくなってほしくなかったんだよ?

でも、でも、でも…………






*****



告別式が終わり、私は両親の車に乗っていた。


「お別れはできた? 花姫音」


ママが聞いた。できるわけないじゃん。

私、剣木(つるぎ)花姫音(かひね)は答えるのが面倒になって無言を貫いた。

というか、花姫音って何? もう少しましな名前なかったの?

「…………」


「ママ、花姫音ちゃんは疲れてるんだよ。そっとしといてあげて」


いやパパ、答えるのが少し面倒くさくて反応が悪めになってるだけだから別にそっとしなくていいんだよ?

ああもう、それさえも言うのが面倒くさい。


「もう、貴方がそうやって甘やかして会話させないから、この子のコミュニケーション能力がまったく上がらないんですよ?」


「だからといって無理に話題を引き出そうとしちゃだめでしょ。子供なんだからそこはゆったりと」


「子供だからと言ってかつての大人たちが甘やかして教える時期を見計らい過ぎたせいでこの社会はねじれているのでしょう!」


「それは君はかつていた家庭の話だからね! 勝手に世界全土に広げないでね!」


ああまた始まったよ喧嘩の皮を被ったいちゃつきが。

かれこれ10年くらいこれを見せられてる子供の心を考えてよもう……

しかも謎のコンビネーションで交代ごうたいで前を見つつ、

ママが見てるときは左右の安全か危険をジェスチャーでパパに教えてパパが適切な回避をして、

パパが見ているときはブレーキとアクセルをママが代わりに踏んで…………

てかそんなわりと面倒くさそうな連携するくらいなら口喧嘩なんかすんな!

その喧嘩のせいで互いの余裕という名のリソースを割いてるんだからもうやめればいいじゃん!

…………もう早く家について。でもって眠らせて…………



そうこうしている内に家についた。すぐにもう寝たかったけど晩御飯食べないとママもパパも心配する。正直その心配はいらないので、心配を発生させないために晩御飯を食べることとした。

まあ、告別式の後だったので、味なんて感じやしなかったけど。

それでもなんとか晩御飯を食べきった私はいつの間にか沸いている風呂に直行、

で、形だけでも今日のことはシャワーの水を被って洗い流す。

一応一日中活動したのでさっぱりとしておきたい。じゃないと気が持たない。

だるいのは心の中だけで十分だ。体はだるくなくていい。


「…………米山くん」


なんで風呂に入ったら急に考え事が加速するのだろう。

止めてたはずの思考が動き出す。

なんで米山くんが死んだんだ。大丈夫だって言ってたのに。笑っていたのに。

それもこれも奴らのせいだ。あの高校生たちのせいだ。

あの高校生たちがいじめるから…………

…………高校生たちと言われて分からないだろう。ちょうどいいや。

このイライラもモヤモヤも、あいつらを情報を整理してきちんと整頓したらどうすべきか見えるかもだし。

まず一人目、行こう。


いじめっこ高校生 number.01 陰陽道(おんみょうどう) (あきら)


陰陽道 晶、私達の学校の高等部の二年生。

日本生まれながらきれいな地毛の金髪を持つ。

普段は清く正しく美しくな優等生という感じ、

まあ勉強の方は駄目よりらしいが、なのだが、

米山くんをいじめる時は大いに笑っていた。

かわいい顔して憎いことしかしない。



いじめっこ高校生 number.02 坂巻(さかまき) 力也(りきや)


坂巻 力也、高等部一年生。

短髪のちりちりして逆立った髪が特徴。

普段から周りを見下していて、皆から恐怖の対象にされていた。

主に米山くんを暴力でいじめていた。



いじめっこ高校生 number.03 外水道(そとみみち) (かい)


外水道 海、高等部三年生。

黒髪の短髪眼鏡。ゲス。

頭はいいが、その知識を持って相手を言いくるめて馬鹿にするひどい奴。

米山くんを多種多様な外道な行いでいじめた。



いじめっこ高校生 number.04 武市(たけいち) 多賀(たが)


武市 多賀、高等部一年生。

黒髪で、髪をぼさぼさ度が低く、大人しい印象を与える。

主犯格に無理やりいじめをさせられている、

という体に見えるようにしているが、

実際は他のいじめっこから向けられた理不尽から来るストレスを、

楽しんで米山くんにぶつけていただけだ。

もしかすると一番たちが悪い。



いじめっこ高校生 number.05、06、07


 一ノ瀬(いちのせ) 翔太(しょうた) 二宮(にのみや) 洋次郎(ようじろう) 三陰道(さんいんどう) 信三(しんぞう)


面倒くさくなってきたので纏めて紹介。

一ノ瀬 翔太、帽子がトレードマークの高等部一年生。

二宮 洋次郎、マフラーがトレードマークの高等部二年生。

山陰道 信三、青い服を羽織っているのが特徴の高等部三年生。

あまりこれといった特徴のない人たち、

主にいじめの手伝いをやっていた。

とても生き生きしていましたああむかつく。



いじめっこ高校生 number.08 霧崎(きりさき) 雀奈(じゃくな)


忘れるところだった、霧崎 雀奈、高等部一年生。

黒髪ボブ(後ろ側長い)に眼鏡、本を持っている等一見ただの文学少女だが、

高ぶると髪が何故か少し不気味に浮き上がり、狂気に満ちた笑いを上げるのである。

その凶暴性はすさまじく、主犯格が彼女がやりすぎそうな時止めに入るほどである。



いじめっこ高校生 number.09 高天原(たかまがはら) 朱美(あけみ)


高天原 朱美、高等部二年生。

赤みがかった茶髪をツインテールにし、リボンを角のようにしている、

がっつりの不良女。

校則を無視しまくりの昭和にあったていうロングスカートのスケバンとかいうのみたいな感じ。

かなり怒鳴りつけてくる。

でも、暴力すると見せかけて米山くんをかばったり、

さりげなくばんそうこう張り付けてくれたり、

このくくりにいれるのは間違いかもしれない人。



いじめっこ高校生 number.10 美麗(びれい) 透子(とうこ)


別の意味でこのくくりに入れていいかわからない人。

美麗 透子、高等部三年生。留年しまくり。実年齢不明。

なんか男女構わず変な目で見てきて変なこと行ってくるので、

高天原 朱美と霧崎雀奈によっていじめが始まる前に押さえつけられていた。



いじめっこ高校生 number.11 祭弘道(さいこうどう) 荒谷(あらや)


ラスト、祭弘道 荒谷、高等部二年生。

このいじめの主犯格。

常に無口で何を考えているかわからないが、

その行いの恐ろしさは他の追随を許さない。

暴力でいえば坂巻力也よりギリギリのレベルまで痛めつけ、

陰湿さでいえば外水道 海よりもあくどい。

ああ、なんでこんなやつが存在しているのだろうか。

米山くんが死んで、なんでこいつが…………





…………のぼせる、もう風呂出よう。

風呂から出たら、寝間着を着て部屋に向かう。

部屋につくと、とある写真が目に映った。

それは、小学生の時に米山くんと撮った写真だった。


「…………米山くん」


できれば、もう一度会いたい。そんな思いが私の頭の中を駆け巡る。


「…………寝よ」


だけど、そんなことは無理だと知っている。


米山くんはもうこの世にいない。


私が大好きだった人はもういない。


ああ、もう本当に疲れた。


早く寝よう…………
















*****






「…………ん」


硬い。おかしい、ベッドで寝たはずなのに硬い。

おかしな感覚を味わっていると、段々と目が覚めてくる。


「…………あれ?」


服が私服になっている。

どうして、寝間着で寝たはずなのに…………


「…………え?」


目が覚めて、目がはっきりと開くようになると、それは映った。

白い壁。硬い灰色の床。おかしな模様の絨毯。

高い天井に階段、その上った先に見える廊下。

辺りを見ても何も見ても、ここは…………


「ここはどこ?」


そう、目が覚めると私は、いつの間にか知らない家にいた。






*****





「ふっふふ」


暗い暗い闇の中、青い影が不敵に笑う。


「ふっふっふっふ」


その青い影は近くにあるモニターをいじりながら不敵な笑みを続ける。


「ふっふっふっふっふっふ」


影はモニターの角度を整えて、機会をいじくって映る場所を変えていき、

やがてあるものが映った所で操作の手を止めた。


「ふふふふ…………」


映っていたのは、剣木 花姫音だった。


「さあ、”しんかくれんぼ”を、始めようか♪」


少女を見つめて、笑い声が響いた。

次回、理不尽なゲームが始まる。

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