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第九話お泊まり保育1

今日は幼稚園の中に泊まるお泊まり保育、なるものをするようだ。家を出る前、父と母はまるで俺が戦争に行くかのように悲しんでいた。




「悲しくなった、、、抜け出してきてもいいからね、、、」


「俺もいっしょに幼稚園の服着て着いてってやろうか、、、?」


いや通報されるだろ、、、




という感じでとても悲しんでいた。だが俺としては幼稚園の友達たちと仲を深める千載一遇のチャンス。これはしっかりと物にしなければいけない。


「おい! うんこども!! 外でかくれんぼやろうぜ」


「いいぜクソドン!!」


「俺もやりたい! 入れてよクソドン!!」


「みんなでやろうぜ!!」


ドン、、、本当にその名前でいいのか? ていうか他のやつはうんこって呼ばれてもいいのか、、、?


「おまえもくるだろ、、、?」


ナイスだドン!! 俺もいっしょに遊んで、、、


 「行こうぜ!! うんこマン!!」


うんこマン、、、うんこマン、、、うんこマン、、、


うんこマンとは、学校などの公共の場でうんこをしたものや、汚いと思われているものに対して言われる、いわば悪口である。


訂正だ、、、こいつは殺す、、、

かくれんぼでなぁ!!


意外とハルトはうんこマンを受け入れていた。


「じゃあなまえがはると、だからうんこマンが鬼な!!」


なぜそうなる!? 普通それをいうなら、おまえ名前があ、から始まるから鬼な!! ではないのか!? ていうかはるとって名前知ってんならうんこマンって呼ぶなよ!!

まあいい、、、全員速攻で見つけて捕まえてやる!!!


「10秒かぞえろよー!!」


「わかったー」


ふっ10秒でいいとはただのバカだな、、、俺は前の世界で小さい頃、かくれんぼの鬼!! と呼ばれていたほどだぞ!? 毎回鬼をやっていたからなぁ、、、あれ? 俺、いじめられてね?


昔を思い出し少し泣きそうになるハルトであった。


「もういいかーい!!」


「もーいいーよー!!」


さて、速攻で見つけてやろう!! この勇者の力をとくと見るがいい!!


「みーつけた!」


「みっけ!!」


「またまたみっけ!!」


ハルトは順調に隠れている園児を見つけ残すはドン1人になっていた。


くそっ!! どこにもいない!! あと見ていないのは、、、女子、、、トイレ!!

バカか俺は!! 男子が女子トイレに隠れるわけ、、、、、

ドンならありえる!! 下ネタばかり言うあいつだ!! 絶対女子トイレに隠れてやがる!!


「へんたいなどん、みーっつっけた!!」


ガラガラガラ


ドアを開けるとそこにはドンの姿はなく女の子しかいなかった。


「はるとくん、、、なにしてるの、、、?」


「いまはるとくん、へんたいって言ってたの、、、?」


「ち、ちがう!! これはごかいで、、、」


きゃぁぁぁぁぁ!!


その日、ハルトは一日中変態仮面と呼ばれた。


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