第六話幼稚園
今日俺は、幼稚園という名の場所に行くらしい。普段とは違う服装を着てその幼稚園という場所に向かう。
「はるくん、ようちえんたのしみ?」
「うん」
そうだ、あの転生から三年、俺はこの機会を待ち望んでいた。
〜三年前のある日〜
「久しぶりじゃなハルト」
目を開けると普段とは違う場所にいた。
「あなたはたしか、、、って体が前の体に、、、」
「ここは精神世界じゃからの。体の元に戻っておるのじゃ」
「なぜここに、、、?」
「おぬしの言っていた目標を決めたから伝えにきたのじゃ」
「そうですか、、、それで目標は?」
「そう焦るでない、目標は〜、、、、日本に転生したおぬしの世界の人全てに出会うことじゃ!!」
「それってだいぶ難しいのでは、、、?」
「なぁに簡単なことじゃよ。六次の隔たりと言ってな、世界のどんな人でも間に5人、人を挟めばその人と繋がるんじゃよ」
「そう、、ですか、、、」
「では、楽しい異世界ライフをな!!」
「あっ、まって、、、」
ぱち
そこで目は覚めた。
そう、幼稚園という場所は多くの人と出会える初めての場所、、、ハルトはそれを期待して楽しみにしていたのだ。
「さっ着いたわよ。今日は入園式だからまず受付に行くわよ」
「大倉 晴人くんね! これから4年間よろしくね!!」
こいつが俺の担任か、、、まともそうな奴でよかった、、、
「じゃあ君は桃組だから、あそこの部屋に入ってね〜」
「じゃ、はるくんお母さんもう行くから、友達たくさん作りなさいよ。入園式お父さんも来るから!!」
くそっ。父さんもくるのか、、、これは計算外だ、、、まあいいだろう。まずはここで、俺は友達を作る!!
ガラガラガラ
ハルトは期待を胸に膨らませドアを開けた。
「へっへっーーうんこ、うんこうんこ!!」
なっ、、、なんなんだこいつは!!
ドアを開けた先にいたのは鼻をほじりながらうんこと言いまくる、頭のおかしそうな子供だった。
くそっ!! こいつとは仲良くなれそうにない!! 早く奥の方に行こう!!
奥に行こうとした時、肩に誰かの手が置かれる。
「ちょ、まてよ、どこ行くんだうんこ?」
こっ、こいつ!! 鼻をほじった手で俺の肩を触ってきやがった!! しかもなんで語尾がうんこなんだ!?
「あっちで友達作りたい、、、」
「へっ俺にしたらいいじゃねぇかうんこ!!」
いっ、いやだ!! 俺はこんな奴の友達にはなりたくない!!
「ちなみに俺の名前は、鈍 一馬だうんこ!!」
ちっ!! まだ語尾にうんこつけてやがる!! 早くここから離れ、、、どん、、?
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