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第三話初めての二足歩行

今日は何やら両親が騒がしい。なにかをするのだろうか?


ドタバタ、ドタバタ ガチャ


なんだ、、、?


ドアを開けた先にいたのはさまざまなクッションやお菓子を持っていた親だった。


「はるくん!!」


「晴人!!」


2人揃ってなんなんだ、、、?


「お前ももう3歳だ、、、」


「ええ、3歳よ!!」


「仕方ないがやるしかない、、、」


「ごめんね、はるくん、、、」


なんだ、、!? 何を泣きながら謝っているんだ!? もしかすると俺を捨てるのか、、!? いや、このバカ2人に限ってそれはありえ、、、、、いや!ありえる!!

この俺を!!

世界を救った俺をすてるのか!?


ハルトは少し自意識過剰になっていた。


「歩く練習をするぞ、、、!!」


、、、それだけ?






2人の様子がおかしかったのは俺に歩く練習をさせるため、クッションやお菓子を集めていたからだ。

この2人にとっては歩くことがそんなに残酷なことなのか、、、?


「父さん、、、テレビで見たんだ、、、3歳の誕生日に歩けるようになったら、いつか空を飛べるって!!!」


いやどこの世界の話だよ。俺の元いた世界でも空を飛ぶことなんてできなかったぞ?


「空に飛んでいったら、、、飛行機にぶつかって死んじゃう!!」


いや、飛ばねぇよ!!


どうやらこの2人は本気で空を飛べるようになると思っているようだ。


こいつらほんとにどこまでバカなんだ、、?

俺はテレビなるもので見た、、、

この世界で空を飛べるのはアンパンマンだけだろう!!


ハルトも少しバカだった。


「じゃあまずは父さんの手を掴みながら立ってみるんだ」


ふっ、この俺が一人で立てないとでも、、?

世界を救った俺がか、、、!?


プルプル、、プルプル、、ドテッ


立てなかった。


くっ!!この世界の重力は前の世界とは違うようだ、、、足が震えてたてん、、!!


「大丈夫! 頑張ってはるくん!!」


頑張るも何も!! 俺は勇者だ!!


ドテッ!!


立てなかった。


なぜだ、、、!?


「やっぱりまだ無理なのかなぁ?」


「あきらめないで!! ほらはるくん! 立てたらこのお菓子あげるわよ!!」


茜はたまごボーロを取り出してハルトに見せる。


なっ!! あれは世界で最もうまい、世界一の食品!! ※違います 

世界で最も価値のある!! ※違います

たまごボーロではないか!!


ハルトはしっかりと赤ちゃんライフを送っていた。


「ほらっ!! これで立つんだ晴人!!」


くそっ!! たまごボーロが欲しい!! 

この命に変えても、、、たまごボーロだけは!! ※命は大切にしましょう


ドテッ


立てなかった


たまごボーロをもらえなかった悔しさで晴人は目がうるうるしている。


「やっぱりまだ立てないのかなぁ。泣くなよ晴人!! 父さんが愛しのキスで慰めてやる!! 」


スクッ、、、


立てた。






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