実際のタイトルのつけ方
で、実際にタイトルをつけるとしたらどんなのがいいのか?
まず止めた方が良いのは英語のみのタイトルです。これはかなりの確率でスルーされます。そもそも英語が読めない人が一定数いるというのが一番問題です。わざわざ読めない言語がタイトルに使われている小説を読もうとする人はそういません。
次に駄目なのが『――の英雄譚』のような王道系です。これもびっくりするぐらいスルーされます。基本的に、気取ったタイトルはなろうではウケません。
意外と大丈夫なのがカタカナだけのタイトルです。このタイトルには彼の『オーバーロード』がありますからね。なろう読者の中に『面白いかな?』と期待させる効果があるのかもしれません。
で、結局一番良いタイトルが何なのかと言えば、あらすじ系長文タイトルです。「結局それかよ」とお思いかもしれませんが、ええ。結局なろうで一番ウケるタイトルはこれです。
なんでかと言えば、タイトルでどんな話かわかるからです。前回書いたように、ほとんどの読者はそもそも内容を読むところまで行きません。しかし、あらすじ系タイトルならば、内容に行かなくてもどんな話かが一発でわかります。そしてそのタイトルが読者のニーズに合っていれば「これは探してた話かも!」と読んでくれるわけです。
ちなみに前回話題に挙げた『這いよれ!ニャル子さん』ですが、『クトゥルフが題材でニャルラトホテプがヒロイン』とわかるので良いタイトルではあるのですが、仮にこれがなろうに載る場合は更に長文タイトルを加えるとより読者が増えると思われます。例えば
『這いよれ!ニャル子さん 〜邪神ですが、理想の旦那様を見つけたので押しかけ女房になります〜』
とかでしょうか。真尋視点の場合は
『這いよれ!ニャル子さん 〜僕を理想の旦那様とか言う美少女邪神がうちの居候になったんだが〜』
とかですかね。この例のように『元のタイトル+あらすじ系タイトル』は結構有効だったりします。「俺は王道系タイトルだけど読まれてるぜ!」という方も、騙されたと思ってタイトルの後ろにあらすじ系の長文を加えてみてはいかがでしょうか。初期からいる読者の方々は戸惑うかもしれませんが、それ以上に新規読者様を呼び込めるかもしれませんよ?