タイトルの重要性
どうも、この度日刊ランキングに載ったアルラウネという者です。いやー自分の才能が怖いっ!
……嘘ですすいません(笑)実際はめっちゃビビってる小心者であります。
それはさておき本題に入りましょう。
なろうで作品を読んでもらう為に1番重要なのはタイトルです。『話が面白ければいいんじゃないの?』と思う方も多いかもしれませんが、実際はいくら話が面白くてもタイトルが悪いと駄目です。
何しろ、なろうには膨大な数の作品が存在します。その作品の山をわざわざ1つ1つ読んでくれるのは『スコッパー』の方々ぐらいです。大抵の読者は目についた作品しか読みません。いくら話が面白くても、開いてすらくれない方々がほとんどなのです。
そして、最初に読者の目に入る最も重要なものがタイトルなのです。
なろうに限らず、一般ラノベにおいてもタイトルは重要です。
『夢見るままに待ちいたり』
これ、なんだと思いますか? クトゥルフの一説? それも正解ですが、実はあるラノベに作者がつけていた原題がこれでした。
そのラノベは、クトゥルフ神話を題材としたお話でした。ゆえにクトゥルフの中の一説である『夢見るままに待ちいたり』というタイトルだったのです。が、出版社はちょっと考えました。
『これ、このままのタイトルで売れんのか?』
『夢見るままに待ちいたり』というワードはクトゥルフ神話をかじっている方なら常識的に知っているワードです。しかし、クトゥルフが一大コンテンツとはいえ、全く知らない人も多いです。そんな人たちが『夢見るままに待ちいたり』というタイトルを見ても「なんぞ?」としか思いません。クトゥルフを題材とした話ですよー、という事すら伝わらないのです。
よって、そのラノベはタイトルが変更される事になりました。そのタイトルが
『這いよれ!ニャル子さん』
です。そう、ニャル子はタイトル変更して大ヒットした代表的小説なのです。
『這い寄る混沌ニャルラトホテプ』という邪神は高い知名度を誇る存在です。クトゥルフに全く興味のない人であっても、ゲームであったり、小説であったり、その名を目にする事は多々あります。それでニャルラトホテプを知る『這いよれ!ニャル子さん』というタイトルを目にした人はこう思います。「這いよれニャル……ああ、ニャルラトホテプか。ニャル子って事は美少女ヒロインにでもなったのかな?」と。
加えて、タイトルが作品の雰囲気に合っているのもポイントです。ご存知の通り、ニャル子はドタバタギャグなわけですが、『夢見るままに待ちいたり』というなんか物々しいタイトルの中身がそんな作品とはちょっと予想できませんよね。
でも『這いよれ!ニャル子さん』というタイトルはどうでしょう。なんか緩そうですよね。少なくとも深刻そうではありません。
このように、タイトルは作品の看板となる重要な存在なのです。