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詩集  作者: 空束 縋
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裏紙









 何もする気が起きなくて

 何も考えられなくて


 ぼんやり時間を過去へと流す

 こんな愚かな私にも


 少しは価値がありましょうか


 生きる価値がありましょうか



 小さく切った裏紙に

 つらつら並べた この言葉


 丸めてしまえば ただの屑

 どこにも届きはしないのに


 誰へ宛てるでもなしに

 誰かの心は動かせましょうか




 価値とは何でございましょうか


 心とは何でございましょうか


 わからないまま過ぎてゆく

 わからないままでも過ごせてしまう


 それなのに


 終わってしまうことだけは

 わかっているのでございます


 どれだけ続くかは見えずとも

 ずっとずっと進んだ先に

 黒く見えるのでございます




 終わる時 私はどうしていましょうか


 何が見えていましょうか


 何が聞こえていましょうか


 届かぬようで 目の前の

 黒い終わりを眺めては


 震えているのでございます


 畏れているのでございます









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