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詩集  作者: 空束 縋
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帰路









 明るく光る星の輝く空

 それを深い溜め息で汚す


 冷たく澄んだ冬の空気

 それを悩み事ばかりの頭に詰め込んで


 家に帰る


 唯一の居場所に帰る




 明日も生きていられるだろうか

 生きる気力があるだろうか


 明日はどこに居るのだろうか

 逃げ出さずに居られるだろうか


 明日は何をするのだろうか

 踏み出す事が出来るだろうか


 そんな事を考えながら


 家に帰る




 最終電車も無くなった

 川の上の鉄橋を


 灯りも点けない貨物列車が

 がたんごとんと喚いて渡る


 あいつの前に飛び出てみたら

 一体どこまで翔べるだろうか


 ふと そんな事を思いながら

 暗い土手を一人で歩いて


 安らぎを求めて


 家に帰る




 何があるでもないけれど

 誰が待つでもないけれど


 それでも 何故か ほっとしながら

 今日も 家の扉を開ける


 ただいま なんて 呟いて









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