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5(5/8)-アヴトリッヒ家の華麗なる食卓-

日刊連続投稿中です…

あと十日分、ございます…

投稿時間の研究をかねて時間帯移動をしてみました…

###5(5/8)-アヴトリッヒ家の華麗なる食卓-


     * * * * *






「ごきんじょさん? ともだち?」




「あぁあ゛、おにいったら、この最近の暑さで、あたまがこわれちゃったんだ……」




 ふぅーーむ、だとしたら、プランAとして話した内容じゃなく、

 プランBとして話した内容だったとしたら、どうだ、




「どうって、なにが、」「話の、真偽の、」




 妹は、このかわいい方ではある……とこのしゅうけいでも認めるような、 

 その愛らしいお顔の、眉間に、たっぷりと渋面のしわを形作った後……




「そんなの……」




 息を吸って……




「わかりきってんじゃーんッおにぃのくそあにきのばか馬鹿バカ――!」



 ほう?



「異世界人、なんてオオウソ、だれが信じるのよぉ!」



 そうだな。

 いもうとさまのおっしゃられることはごもっともである。

 反応もまともだ。すくなくとも素面では信じることは難しいだろう。




 なので、




 勝手口を開けた。




 勝手口を閉めた。




……




「みたか?」「うん、」





「だろ?」「うん。。。。……」




 妹は間をためるように息を吸い込み……




「どういう事なのさ!」




 いもうとは絶叫した。




「ぁあ゛……なんだか、もう、どういったらいいんだか、」



「無理に言語化する必要はない……。

 心の耳と目で、見て、確かみられれば、それでいいのだ。妹よ」



「こういうときだけお兄ちゃんぶるな!」



 げしげし、と妹の二度蹴りが俺の足ふくらはぎと脛に見舞われる。

 まあこうなりゃさほど痛くはないがネ。






「このサイレントラインってゲーム、

 やりごたえがあって楽しいですねっ♡」





 いっぽう、ゲームを起動してあそんでいた、ルー。


 妹も、それに気づいて。




「ま、おにいの入った後のきったないお湯抜いてあたらしくお湯張り直してるし、

 待ち時間があるから、やってあげますか」





「さぁ、妹よ……俺のセブカのデータを使い、

 おまえの最強機体での最強操縦をみせつけてやるのだッ」




「もう何年前のゲームやってるのさ……まぁいいけどさぁ、」









 はてさて、それでそれで、






「うそ……本当にこの数時間でしかアーメードコォアをやったことがない人間なの……?」



 スラスターは、燃費がいいやつで出力が最高クラスののレベルのものをつかっていて、機体にはパワーエクステンダーとラジエーターをマシマシした軽量級のボディ…

…要するにゲームを一周していて、

 手に入るパーツがゲームクリア直前に手に入る最高度状態のものとはいえ、


 なかなかにいいテクニックで、ルーのやつは我が妹と互角か……五分以上の立ち会いをしてみせた。




「えぇい、まけてたまるか! オーバードブースト!」


「! そしたらボクもっ!」


「なっ」





 妹のやつがオーバードブーストで、一気にルーの機体を手玉に取ろうとした!

 だが、逆にルーのやつもオーバードブーストを起動させ、その背後に回り込んだ。



 次の瞬間から、妹とルーは、互いに背後の取り合いと化した。



 そうしてしばらくドッグファイトが続いた後……





「まけちゃったー!」「うぬぬぬぬ……ふぅ、」




 結局ルーは勝てなかったわけだが、勝利した側の妹はというと、

 眉間にしわ……はよせられないので、唇をとがらせながらうなりを上げた後、

 ふっ、となにかを認めたように、




「ねぇ、フシンシャちゃん、」



「?」




「貴方こそ、レイブンの称号にふさわしい……、

 みとめよう。」



 妹はそういって、わからぬ顔のままのルーのやつと腕を酌み交わした……





     * * * * *


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