15(15/17)-異世界っ娘がやってくる-
あと二話、ございます…
連続投稿中でございます…
###15(15/17)-異世界っ娘がやってくる-
「はー、」「えふんっ? ユウタ?」
そうなりゃ、作戦変更、プランBという奴だ。
とはいっても…………
卵の殻のかけらを、箸で丁寧に取り除いた後……
すでに切ってしまっていたウィンナーと一緒にフライパンで炒り卵風にして、ラーメンの具にする。
つかうのは、インスタントラーメン、といっても…………
棒ラーメン、というやつだ。
一般的な袋入り即席麺に比べて、
あぶくがわきやすい感覚はあるが、
ゆでる時間は短く済む。
なにより、おいしい!!
「さて、できあがりだ。」
「すごい! はやい!!」
まあ、正味十分以内には、できあがった感じではあった。
「あじみ、味見…………」
ずずっ、と、
「!!」
炒り卵を浮かべたスープを入れた匙を口に付けた直後、ルーは目を輝かせて、
「なんだか、とっても元気がでてくるおいしさ、ですね?!」
おこさま掴みした肉刺し(フォーク)と匙で、一口づつたべるルーである。
おれも、このラーメンへの食事を開始しようとして……
「あら、アベックラーメンなんて、あんたたち仲良いのね!」
ぶふーっ! っと、俺はスープを吹き出した。
「ゆ、ユウタ、だいじょうぶですか?!」
「ごふっ、ごひっ、ふぅぶふっ、ぜー、ぜー、……おぉっふ……」
まったく、かあちゃんのせいで麺を喉に詰まらせるところじゃったわい!!
まあ、とっさに心配してくれた、ルーの奴に、問題ない、と手を振る。
しかし、、、、そこから、
ルーの怪訝は続いて、
「その、アベック、って、どういう意味なのでしょうか……?」
「恋人とか、連れ合い、とか、そういういみ!
かあちゃん変なこというなっつにー!」
新種のモンスター?! とおののくルーに、おれは、ちゃうちゃう、とゴメンネ・チョップの手を振ってかざし、
そこまで一気にしゃべった。
一方のかあちゃんは、あらあらまあ、とたじろぐそぶりも見せずに笑っているわけであるが……
「ええ。へ、……へ、、え、っ、? /////////////」
一方のルーは、一瞬目をぱちくり、とさせたのちに、
かぁぁぁ……と顔をまっかにさせて、
「こ、こいびとっ?! ――……ゆ、ユウタ、このラーメンは、その……」
「なんだよ、」
「……、、///////、、、、」
もじもじ、というか、ごにょごにょ、というか、そんな感じに、
声としぐさをたじろわせて、
「……そ、その……、」
……、
「……精力剤とか、そういうのが入ってる、わけじゃ、ないです、よね?……///////」
「はいってるわけねーやろがい?!」
まったく、とんだ飯の時間になってしまった。
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