8(8/8)-パンケーキ・クライシス!-
この話を以て、今回の連続投稿は終了いたします。
途中で連続投稿が途切れたりなどがあり申し訳ない…
再度書き溜めに戻ります…どうぞごゆるりと…
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そして、後日……
それにしてーも、ナノーネ。
「ガラス玉…魔導乾板って、板、ってついてるけども!
あれ、……ウチの商会の独占商品に、してもいいカ?ナノーネ。」
へ?
ま、まあ、…俺とテュポンさんとの間柄ですし、
あ! でも、ルーのやつの利益にはなるようにしてくださいよ?
じゃないと、あいつはこれからぜってぇ!でっかくなるんだから、羽振りも良くしていかないと!
「…オマエは、少々、人が良すぎるところがあるノーネ…」
え??? ほんとに????
このひねくれ顔面畜生男が?????
あっはっは!冗談……
「…まあいいノーネ。」
……そうしてそうして、
「…………」
その後、家の自室に帰り着いた俺ちゃんは……
「…、ぐ、ぐわ、ぐわははは……」
ぐわははははっははは!!!!
駄菓子屋で買ったガラス玉が、
ネットで仕入れたガラス玉やらおはじきが、
片っ端から、金貨になって帰ってくる!!!!
こんなにうれしいことはない……
こんなにザルな商売はねぇなぁっ?!
ぐわっはははははは、ぐわははははっはははははっは!!!!
俺は、我が世の春がこれから訪れるであろう予感の体感に、
幸せハッピー! の絶頂に至りつつある、そんな状態になっていた!
んで、翌日。
「え゛。」
「換金が、できない…?!」
こないだ、
千原木県警の警察から照会がありましてね?
まあ地元の地主のぼっちゃんだ、ってわかったら、すぐに納得したみたいなんですがねぇ?
まあ、ウチも、商売なんで、ね……
どうしよう、
おぜぜ稼ぐ手段、絶たれちゃった……!?
その事実の到来に、俺は目の前が
まっしろになり真っ黒にそれが暗転し……
……かけた、その時。
「 ☆ 」
そうだ、レジン売ろう。
* * * * *
「レジン、一本2000円で試供したのが三本売れた!
錬金式3Dプリンタも、何台か、試しに使ってくれるってやつが名乗りをあげてくれた!!!!」
わっさわっさ、ゆさゆさゆっさ、と
「あ、あぅ、あぅぅぁぅ、」
「ルー! ありがとうっ!!!!!」
「ほぇっ?!/////////」
「おまえのおかげで、俺の生命線は、守られた……
オマエの発明が、
こんなこともあろうか、と…まさにそうだ。
俺にとっての救世主だ!
ありがとう!!! ありがとう!!!!
サンキューな、ほんとにほんまに、サンキューな!!!」
ありがとう!ありがとう、ルーっ!!!!
「え、うぇ、え、ぇう、えぇう…っ?!!//////
たよられるのは、やぶさか、じゃあ、ありません、ねぇっ/////
あはは、アハハ……///////」
立った状態では己の胸までも身長がないその幼児に、
膝をついて這い縋り付くユウタに、
ルーは己が頼られた! ということに、
まんざらじゃない、という気持ちに、
シチュエーションとはアンビバレンツに純真な、心のぬくもりが温まっていた……
……
「割れ鍋に綴じ蓋、ね。」
「そうかもですね…ハァ」
「ん?」
憮然とするエリルリアに
一連を見ていたタチアナは、そう呆れをこぼした……
どっとはらい。