7(7/7)-恋のオーバーフロゥ-
今回の書き溜め分をすべて射耗しつくしました…
再び書き溜めに移ります お読みになられている皆様、ありがとうございます!
「うはぁああぁあぁぁぁ……うぅ、」
「朝か…」
昨日はとんでもないことであった……
いやあ、ほんと…………
片思いの恋が砕け、友情も危機に陥った。
そんな一日だった。
「?」
そんな時に、呼び出しの命令を受けた……
伝令に来たメイドが、俺を連れて行く……
ルーの祖父・ガーンズヴァルの元にへと。
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「あの、アリエスタ……というテュポンの娘が、ルーやに、気を持っていた……ということは、今更ながら、わかった。」
「…………」
俺ちゃんとガーンズヴァル爺との問答……は起きず、
「………………、、、。。。、、。」
「……?」
「もし、」
? なんだろうか……
「 ルーやが、だれを、好いているか。
いちばんの、その意中のモノは、だれであるか……
……おぬしはわかるだろう?」
は、はぁ……?
ガーンズヴァルの顔に、青筋が浮かんだ……ぴきり、と。
貴様!
「 おじいさま……、、。。?」
ルーや!
「 ユウタを、いじめるのですか?」
い、いや、そんな、そんなつもりは……
「……ユウタ……」
……なんでしょうかい、
「 ボクは、キミのことが、……」
…………ああ、そうだ。
そうですともよ、
嫌いになってくれたかい?
(………、。、。。…)
……という言葉が口から出かかって、ただ、言い切る度胸は、俺にはなかった。
じゃくるような声が聞こえて、
俺は、いつのまにか俯ききっていた顔の頭を、
その方向へと向けた。
泣き出していた。
ルーのやつが、である。
「……大好き、なんです………………」
……
……──判った!
「えぅ?っぐすっ……」
俺ちゃんに、反省と頭を冷やす時間を、くれ……いや、ください……
だれの、なにを、まず、守るのか、……
その優先順番を、俺は間違えていたらしい。
──俺にだって、気持ちの機微ぐらいあらぁ!
────だが、それで終結したり、解決できる問題では、ないのである……
俺は年下ショタっ子騎士さまのお抱えお稚児さんなんかになりたくない!
だが、しかし?
一方で、友情を切り売りしたというのは……
平民と貴族の関係……衆道……お稚児……
やっぱりそういうことか?!
いや、そこから思考を放すんだ俺。
「……だいたい、おじいさまも、おじいさまです。」
「む?」
「おじいさま……なんであの日、アリエスタたちハーレンヴィルの家のモノ達を、この家に大挙させていたのですか……?」
「おお、それはな…………」
「本人である、このボク……なにものでもない、この、孫のルーテフィア・ダルク・アヴトリッヒのこの了解も得ずに、勝手に、あのアリエスタのいうがままに、資金の無償供与の決判状に、サインをして!」
「う、うむ……
しかし、ルーやよ、よい体験になったではないか?
いやあ……我も、その昔、会衆の女人たちにモテていたころは、何人何女と、我に愛の言葉の手紙と花束をもって押しかけて、
時にはこの身の無柳を慰めてくれ、などとな……」
「……おじいさま?」
「……なにか、話がちがうようだがのう……」
「ガンズヴァル……おまえは性の衝動と欲に昔から淡泊だったからのう……この婆との時は、婆のほうから、押し倒して、なんとか、ようやく、だったからのう……
まったく、あの言い寄る阿婆擦れどもを片っ端から成敗していた、あの頃を思い出すわい!
万事がこの調子。なろうて、
女の情欲、になんぞ、はなから疎いじゃろうて……」
おお、エリルローズ婆。
一方のルーは……というと、?!
「………… ──── …………」
ゴゴゴゴゴ……と、
暗黒となっていた……暗黒の気配を頭から被ったかのような、
そのような……“黒さ”に溢れていた。
満ち満ちていた。?!!
暗黒の後光を、纏っていた。
その瞬間が、たしかにあった………………
「……なるほど、承知しました。“ガーンズヴァルさま”」
「!?」
「“ガーンズヴァルさま”」
「ま、孫よ、ルーよ……それは、非常に、堪える。堪えるので、堪えるから、の、のう……我の、かわいい、ルーやよ…………」
「“ガーンズヴァルさま?”」
ルーのやつは、にこにこ、ニコニコ、にっこにっこにー☆
…………というな感じでありましてなので。
「ぬ、ぬぅ……?!」
「我が! 我が、わる……すまなかった。スマヌ、すまん。だ、だから、のう、ルーや……ルーやよ……」
「では、これで」
「?!」
「るー……るーや……わしのかわいい、目に入れてもいたくないるーやが、……」
「我を、おじいさまと、また呼んでくれ……」
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「ガーンズヴァルさま、今日はこれにて……」
「! るー、ルーや…………」
「……ボクのことは、ルーテフィア、と呼んでください? ガーンズヴァルさま?」
「る、るーやよ…………」
ガーンズヴァルさんの悲劇……を見送りながら、俺はルーに平頭するしかなかった。
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「 さあ♪、ボクとユウタのプライベートの、始まりです♡」
おい、ルー……
「 おじいさまのことは、もう、良いのです。」
「……俺ちゃん、どうすりゃいいのやら…………」
「? することは単純明快ですよ???」
ルーは満面にこにこ顔で、
「詫び、をしてくださいっ」
「…………それじゃあ、友人関係はこれにて、……俺ちゃんと、おまえの仲も、これにて……じゃあの…………アデュ」
「そんな事をいったんじゃありませんよ???
そして、そんなことで、解決ととりまとめが出来るというのですか????
ユウタ……」
るーのやつ、容赦が無い……
「 詫びに、 というのなら……」
ん……?
「ボクの……唇に、接吻、を、……」
………………
「ん、っ……」
…………………………、、、。。。、、、。、
「やっぱ、どうなのよ?!」
「どうなのでも、いいじゃありませんか♡」
へ???
「ユウタの方からしてくれた、はじめての接吻になりましたね?//////」
は、はい……
「あは、ユウタの しんゆう になれた、ということでもありますし、
これで、ユウタはボクのモノ……♡/////」
……。。、、、。。。
「手、つなぎましょうか…♡」
へ、へい…………
「あは、きゃは♡////////」
…………、、、。。、、、
……俺ちゃん、もしかして、こわーいやつにお気に入りにされたのではないのだろうか?????
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