5(5/7)-恋のオーバーフロゥ-
“る、るーさま、いえ、あなたさまは、い、いったい……???”
“あっ?!……♡”
“ぷっつん☆、”
……、、。。。
そーだ、倍力魔法をわすれていた。
え? え?なんのことですの? ルーさま……
そぉい!
あがんふ?!
“……だったら、こうしてやる。”
“あっ♡あっ♡”
“わかってるもんね。ぼくにもついてるもん。おなじつくりだもん。おんなのこって、こうしないと、こうじゃないと、きもちよくなれないんだもんね?”
“あっ……♡ あっ、あっ♡あんっ♡ さ、さすが、るーさま、ルーさま、さすが、さすがですわ!!
いってるいみはよくわからないけども、
みてしまったものも、よくわからないけれども、
このアリエスタの、こんな、こんな、このアリエスタを、こんな! あぁああぁん♡”
“……このボクの、おばあさまに定評のある骨盤マッサージに、まんぞくしたか。なら、こうしてやる。”
ゴス!!
“ぐえっ?! あぁっ、、るー、さま? これは、どうして、わたくし………………ばたん、きゅー……”
さぁてっ、この空色髪おんなは、このまま、こうしておく、として……
あ、あ、ぁ、るー、さま、ぁ……がくっ、
死ーん、
………………、、、、。。。。、、、、
「あ、あかんことになってきたんやないやろうか?」
“……ユゥタァ……?”
「わ、わしは、しらん。わしはなにもしらんばい!」
“いるんでしょぉ……? ねぇ……っ?”
俺は、動転した。
(まずいぞ、俺相手にキレちまったルーだなんて、なにげにはじめてみるぞ?! 俺ちゃん!!!)
「これは、どういうことですか?」
その声に背後を振り向いた時、そこにいた銀髪メイドの片割れ・タチアナさんに、俺は仰天して素っ頓狂な声をだしてしまった。
両家のメイド同士の、決戦があったのであろう……ということは、推察が出来た。
その結果、勝ったのはアヴトリッヒ家側のであって、
まけたのはハーレンヴィル家側のであったようで、
その結果、ありえすたの企みは、暴露した……
……ということなのだろうな?
嘘だろ、あれだけ濃密に布陣・展開していたハーレンヴィル家のメイドたちが…………
「 語るに落ちましたね……
あの程度、櫛に掛かった枝毛よりも他愛なかったですよ……」
「ふう! 暴れられたから気分スッキリ爽快!
これで、あとはわたし自身の証拠隠滅をすれば……って、ぐえっぷ?!」
「 やはり、イリアーナ、買収されたのですね!?
あの、ハーレンヴィルの空色髪おんなに!」
「な、何もえてません! なにも拾得していうませんよ!?
買収されたのはドウジバシにです!!
だっ、だって、おいしいおかしわたされて、それで……ああ、ぎゃああっ。
ただ、屋敷の玄関に現れたあの空色髪に、カマに掛けられた、ような、そんな話法をされて。
それで、畜生顔が、ルー様のご親友の一人になられた、ということを?まあ?迂闊でしたかもですが……」
「それ、ですよ!!」
そういうところですよ、この、同族!!
ぎゃんぎゃん、やめて、やめてくださ、いひぃ!あひぃ!? あぎぃ!?? あっぁっ、あんあん~~!???
「…………、、、。。。」
……まあ、この二人は平常運転だろう。だったな。
それはともかく……、、、。。
「え、ええっと、これは…………その……そ、の…」
(……………………)
ルーのやつだ。
唖然となる、そんな姿だった。
ボタンのいくつか飛んだ、ブラウス。。
同様に、しわのついて、乱れきり、
ベルトが乱れていて、
無理矢理に脱がされたのを、今さっきはき直したのであろう、ズボン。
目線をあげると、
その顔は、
ふーっ、ふーっ、と息を荒げていて……
髪もぐしゃぐしゃである。
目は……よどんでいる。
その、よどんだ瞳が、俺へと一点に向けられている。