2(2/7)-恋のオーバーフロゥ-
「ちょっと、あんたさ………」
「頼み事、あるんだけど?///////」
「………」
俺の魂はいま、闇の中へ落ちている。
“あんた、ルーテフィア様の親友になったんでしょ? その伝手で、ホラ!”
ハハハ、目の前が真っ暗になるってのを、味わっちまったぜ、ははは、は、
………
ちくしょー!
高アルコールチューハイというのを、初めて買った。買ってしまった………
あ゛っ、こりゃもう、だめだ、 。
「ウゥーン、ファッ……」
「本人の望み通り、アリエスタに犠牲になって貰おう」
寝ぼけ頭であるというのもあるが、
ものの見事に酒に祟られて二日酔い…というやつになったこの俺の思考は、
ネジが数本飛んでしまったものになっていたらしい。
アリエスタから頼まれていたルーのやつとの交際の手助けをやるのでもあるし、
ルーのやつは、俺のhutomomo niiiというアブノーマルな性欲発散のやりかたから解放されるのでもあろうし、
なにより、俺ですら未経験の“実戦”という奴を経れば、ルーのやつは、もっと自分に自信がもてる、と思ったからでもあるし、
というわけで……
呼び出されたルーは、果たして無邪気に喜んでいた。
「やったぁ♪」
「やったぁ、やりましたっ、ボク…ボク……っ」
「これで、ユウタは、ボクのもの、♡」
“特別な、用件がある、”
……と聞かされたルーのやつは、はたして浮かれポンチというやつであって、、、
「あっ! ユウタ、ユウタ♪
きょうは、きょうはなんですか♡
なんのごようけんですか//////////」
きょうはな……おまえにな…………
「あの、あの、あの……ゆうた、ボクは……/////」
……うん、
「は、はやくきかせてください/////
なんですか♪/////// なんですか♡//////」
「まぁ、まぁ、………この部屋に、おはいりよ、」
“ルー向けの、趣旨”を聞かせた。
……当然、嘘だ。
「! ゆうたからの、ぷれぜんと!?」
「その、……ボクも、ゆうたに、感謝とかお礼の言葉、聞いてほしいかなって……ねぇ、一緒に入ろ「この中に入れるのは、」
「……?」「おまえ……だけなんだ。」
ルーの両肩に両の手をかけ、ポン……と俺は手でルーの肩を叩いた。
「えっ? う、ぅん………」
プレゼントケースの中身を今言おう。
わざわざ繁華街のアダルトグッズ・ショップにまで遠出して買って誂えてやった、薄さ0.01ミリの極薄コンドームと、高級潤滑ゼリーのセットである。
「アリエスタ、こっちだ、こっち!」
触覚のように、空色のツインテールの先が、回廊の突き当りで、ぴょこん、と、跳ねた……
俺は自分の恋を、自殺させるつもりでいた。
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