「第百八話」立体への挑戦(2/5)
みなさまはラクガキ王国というゲームをご存じだろうか?
どうも見ている限り、
元とする平面画像からの作図生成というのは、それのアルゴリズムに近しい方法手段で行っている……らしい。
それならば、と、伝えてみた。
ようするに、原理が近いかならば、
二次元へのみならず、
先達にならんじて、
三次元にへも、……と考えたのだね。俺ちゃんは。
それから…………
「なあ、なら、さっきのそれは行けるか?」
さきほど、ルーはおえかきをしていた。
ネロ……サーヴァントの方ではない。
センチネルの例の奴である。
「すりーでぃー、?」
やってみる!
というルーのおへんじ。
「ちょっと、ぷろぐらむ、組んでみるね!」
そういいつつも、僅か二分か三分以内に、準備の環境は整い…………
暫しして、
「 むふふ~ん、♡ 」
ぱっ、と、次の瞬間には、完成したMS・ネロの3Dデータが、表示がなされた…………
「お、ぉ、お、………………、、、。。。」
直ちに、完成したポリゴンデータを3DCGソフトに突っ込んでみる…………
「ボクは、このネロのデザインが、とってもだいすきなのです♪
模型にしたいから、ハイポリ?っていうのにしてみたよ☆」
おお、おかげさまで、俺ちゃんの32ビット版メタセコイアが悲鳴を上げてらっしゃる……
というわけで、メモリがより多くデフォルトでつかえる64ビット版のメタセコイアでデータを再度開き直したり…………という一幕を踏まえつつ……
3Dソフト上の視野を回転させて、各部を視てみる…………
まるで、CGとしての破綻がない。
すげえ!
「よくわからないけど、ライノセラス?っていうのが一番いいんだよね?」
いや、俺ちゃんはそんな業務用ソフトは持っていないのだ……残念ながら…………
「! ////////////
むふ~、……♡
そうしたら、☆」
しかしそれならば、ということで、
つくってくれた。
何を?
そのまさかである。
軽量かつ直感的に操作ができ、めっちゃ機能がリッチな、
3DCGソフトを、である!!!
その所要時間、15分。
「…………、、、、、、、、、。。。。。。」
「つぎ、つぎいけるよ! ユウタ♪」
う、うむ、それならば……お言葉に甘えて…………
「な、なら、これは出来るか?
フルメタルパニックの、M6・ブッシュネル。
昨日ふたりで視た回のやつだ。
それの、1/60!」
……できた。
「じゃ、じゃあ、ジオンの再興の、近藤版MSたち!」
すごい……これもできた。
しかも、複数が、大量に。
「じゃ、じゃあ、これをみてくれッ」
「アーンヴァルちゃん! でも、ちょっと違う……」
「しろにーだ。アーンヴァルMk2。これの複雑かつ膨大極まる武装部分を、全部3Dのデータにしてくれないか」
データの仕様条件を伝えた。
ルーのやつは、こくり、と頷いてくれた……
「できた!」
「す、すげぇッ!」
しかも、グリズリーパンダさんのを見て貰ったから、 各部の作りがめっちゃ“高解像度”で、リッチな……
“フルオペレーション・モデル”とも言えるものの仕上がりとなっていた。
これができたならば、しろにーのプラモが正式に発売されるまで、俺ちゃんはまだたたかえるぞ。
それにしても、ネロか……
「え、えへぇっ///////……カトキさんのロボ魂もいいけど、いちど、自分でこの子の立体を作りたかったんだー! だけど………… 」
立体にする、そのすべが…………
いちおう、吾が部屋の片隅には、可動状態の3Dプリンターは、存在している…………が…………
ここしばらくさわってない、というのもあるし、
いかんせん、光造型の3Dプリンターってのも、つかうのがしんどいんだよなー……
はあ、もっと簡便に造型出力が可能な、そんで手間も処理も出力物の出来も全てがオールコンプリートされた! そんななにかは登場してくれないものか…………
「!」
「 よし、ボクの次の“はつめー”は、それにきめたっ////// 」
「ん?!」
(これなら、ボクでも模型が、いっぱいつくれそう!
このせかいのことわざでいうところの、
“ころんぶす?のたまご”というやつですね♪
それに、ユウタの、おやくだちになれる、だいじでりっぱな、またとないちゃんすです♡//////////
ボクのユウタからのとくてん、いっぱい今のうちにあげちゃいます//////////////)
なんだか妙な気配を感じつつ……