6(6/9)-発明ちゃれんじ!後編-
###25
(SIDE:ルー)
あとは、適当な容器があれば!
……ということで、
「んじゃあ、これを、」
ほえ?
ユウタから差し出されたのは……
「スイハンキ、ですよね? これ…」
「とっくに壊れてたやつが未だに納戸の肥やしになってたやつだ……
うちんちの古い炊飯器、
これを材料に使おう。
これなら、保温機能とかもある。」
「!? そ、そそ、それは良いものですねっ?!」
サーモスタットの機能をどうしようか、悩んでいたところでのその申し出でした。
なんとも魅力的っ☆
「うぅ~、んっ♡/////
現代地球の生活家電、たまりませんねっ♡//////」
そういうことで…
「このまま、このジャンクの炊飯器を改造して、錬金釜にしてしまう。」
そうして、ボクとユウタは、一緒になってこのスイハンキの改造を実施しました!
といっても、
釜内部の保温機能が付くだけにしたうえで、
内蓋の中に、機能をもたせたディスクデバイスの中枢ユニットモジュールを、仕込んだだけ……
かなり簡素ですが、とにかくこれで、実証機は出来ました!
そうして、ボクは機能を作る時に……
「錬金釜の作動原理を、一般的な3dプリンタのレジンも使える形態の機能モードを追加して……
できあがった!
……ふつうの3Dプリンタだ!? 機能的には!!」
「見た目は炊飯器だがな。…うーむ。
炊飯器を、改造したものを、とりあえずの原理実証の試作機としてみたわけだが。」
「はい、このまま、出力実験をしてみましょう!」
「そうだな! となるとそうするとだが、
さて……」
そしてユウタは、…?
どうされたのですか?
「炊飯器を素材にした、
錬金釜の複製
錬金釜自体を作ってしまえないか?
という段まで行き着いたわけだ」
うんうん、
「これが魔法か……!って思ったわけでな、」
錬金術。魔法。
どちらも、ユウタとユウタの世界では、あり得なかったものだそうですね。
「すでにデジタル制御錬金釜としてのメイン部分が、
ディスク一枚に集約されているわけだ。
なんだかんだあった末として、シングルボードコンピュータも、必要なくなっちまったし!
ディスクデバイス上に、
同等機能実装ができるようになったから!
そうなると、レジンを入れておくための
容器としてはバケツでもドンブリでもなんでもいいんだが、
遮光が行き届いてて、密閉ができて、
その上、保温機能がある炊飯器というのは、
確かになかなかいい素材になってくれそうだな…」
はい! ボクの発明、こんなかんじになりましたっ!////
「錬金釜も作れる、3Dプリンタも作れる」
……ユウタは悪い笑顔になって、ささやくように、ボクに聞いてくれました…
「どっちやる?」
「……どっちも♪」
ようし!ルーよ、その意気だ。
ガメつくなっていこうぜぇ~ッ!
ガッツだ、ガッツ!
「むふ~、♡///// 今後もボクに、おまかせあれっ!」





