4(4/9)-発明ちゃれんじ!後編-
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「開発機をつくろう。」
「ほえ?」
「このままじゃ、埒が明かねー。
せめて、キーボードとモニターがある環境を用意しないと、どうにもならん。」
「お、おおー!?」
「俺のお古で…だが、パソコンを与えよう。」
「ほゃっ?!//////」
「だけど、パソコンの方は、セッティングとかが必要だから、また日が明けてからな…
んで、技術的なこととなると、
パソコンにはWIFIとかBluetooth経由で情報のやり取りやらをさせるとして、
魔導ブローチ、これが一つしかないわけだから、うーん、」
その魔導ブローチとやら?は、
マルチタスクはできなくはないが、
複数タブで複数の違うアプリ?を、同時に実行することに、性能的な制約はやはりあるか…
受け機も加工機もその1個だから、
ボトルネックになるのもそこかー…
でもよお、」
はーぁーい?
「ガラス…ビー玉やらおはじきに、転写するわけやろ。」
うん!そうなのです!
「で、このディスクに焼いたやつでも、
同じかくらいには、機能が込められとるわけやろ?」
はい!もちろんなのです♪
「てぇ、ことはぁ…」
ほぇ?
……ビー玉だと、収納やら携帯がしづらい、
おはじきも含めると、、
どのみち、パット見の外観上からは、
複数多数がいっぱい散らかると…
「少なくとも、その魔導のセンスとやらがない、俺ちゃん視点から、なのだが…」
……ネームシールを個別に貼るか、
マジックペンで直接記入するかをしないと、
どれがなにやらわからん!
となる?
「と、つまるところは、だが…」
……それなら、わざわざガラス製品を媒体にしなくとも、
dvdに焼いた、そのディスクを直接、売り物にすればよいのでは?
どうすっぺ…?
どうしよう、…
俺とルーの前に、大きな、はてな?が生まれるに至った…
「!!!! あっ、!!!!
でも、ビー玉やおはじきなら、
小さいから携帯性は、とてもよい?かも?…」
「どちらかというとかさばりはしない、という類のやつではあろうが……
せやな、
なら、ディスクのやつのほうは…
パソコンっぽい外装をとりつけて、
ラップトップパソコンみたいにしてやれば…」
「ほほう! ……ふふー?
それならば、ボクの工作のスキルの、出番なのです!」
そう言ったあとはあっという間に!
ものの十分もしないうちに、宅配だとかの廃材を用いた、
ダンボール製の筐体?が用意された…
「起動してみますね~! えいっ」
……
「おお☆」
「す、すげえ!ほんとにubuntuが動いとる…」
それで、あとはこれと対応した、
魔導ライター(書き込み機)を作って、!
……やった、
これで正確に高密度のまま、量産できる!
「おお!」
「それで、あとは……
一個づつつくるのに、
ボクや製造者が、いちいち魔法や錬金術を行使してひとつずつやってたら、
量産するのに、コストがかかる…
…自動化できないかな?
なら、それならだとすると、
なら、魔導力を生成する、エナジー発生生成機関相当のディスクを作って、配置して、
それを基軸に、マザーマシンをつくってしまいましょう。
それを複数枚重ねたら、だいたいこれだけの出力を得られるから、
あとは、それを制御する制御盤相当のディスクと、
あとはそれで統制できた制御化魔力を使って、
ブランクのディスクに焼き付けるための実装機部分、
これ相当のディスクも作って、それで…」
……なんかルーがブツブツ言いながら、没頭しておられる…
この分なら、相当な枚数の未使用DVDRが要りそうだ。
なら、今日のおれちゃんのやれる役割は、ルーのやつを援護する、そのことになるだろう。
それなら、そのためにも、今のうちに買いに行っておこうかな。
「おーい?ルー、俺ちゃんちょっち、駅前の家電屋まで買い込みに行ってくるがな。
ここにおやつ置いとくから、口が寂しくなったら食っとくんやで。
おふくろにもなんか作ってもらえるように言っとくから、
お腹がすいたらおれの母ちゃんにいうんやぞ?
んではいってくるけえのー…」
…
「あれ?ユウタは?
…いない…」