2(2/9)-発明ちゃれんじ!後編-
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(SIDE:ゆうた)
以降の順序は、順調かつスピーディーなものであった。
まあ、ルーからの発想の提案の全容を聞きとった俺が、
それらの段取りを考えた、というのでもあるが。
まず、第一段階。
エリルリアの実装機で、
(3度目である…今度はすんげー冷えた目で睨まれた…)
最初に、
ディスクをベースに小型の魔導実装機、それを作り……
あとは、
わざわざあのいつも余裕のないエリルリアおばはんの陣取る離れにまで行かなくても、
以降の、光ディスク加工品で、作業に必要な機材やツールを臨機に作っていったりというのは、
ルーの部屋の、
その卓上で完結するようになった。
これで、もうどやしとはオサラバ、ってわけだ!
そして……
「行けたっ!」
「おおおっ?!」
目的とするゴールがあるとする。
それが今回の場合はこれということだったので、
あとは!
マザーマシンを作り、
材料
部品
装置
機械
……と一歩、一段ずつステップアップしていき、
その経過に、則ってみた、…というわけさ。
「いいぜぇ、この調子で、どんどん機材を作っていこうぜェ!」
「むふ~、っ、♡ お任せあれっ!」
こうして、機構品とプログラム類については、
全部用意が出来る環境と機材と資材が整った!
要するに、仕込めるガワというかドンガラさえ都合が付けば、
デジタル錬金釜……光硬化レジン対応、3Dデータインポート可、デジタル3Dプリント可能……
それが、もう作れちゃう、今この瞬間に!
……というわけであった……
なによりも一番大きなものとしては、
今回の一連で環境が揃って整ったので、
あとは、いくらでも!
発明だとか、研究開発、練習実験など、
というーのを、ルーはこれから、思うがままに!
やっていける、そんな手はずの準備が出来上がったのだ!
「むふ~、♡/////」
ルーの方も、意気はよし。
さあて、これからはどんなモノが作れるのか?
これからも、思いっきりやっていこう!!!
そんな折、
「ルーテフィアちゃん、竜田揚げ食べるよわね?
おいしいわよー!」
「おい、ルー、ひとやすみしようぜ。
ばあちゃんと
母ちゃんが一緒になって作ってくれる竜田揚げはマジでうまいぞ!
さて、今日のメシの時間だ!
「さくさく!で、じゅわぁっ!!で、おいし〜!!!です!!!!」
あら~おかあさん嬉しいわ〜
追加で揚げてあげるわね!
ふぉっふぉ! おばばもやるで~
「はわわ…!
ところで、なんですか?これは?」
「 なにって、ふつーの片栗粉よ?
これが、竜田揚げの衣の秘密で…」
ふむ…?
!
「 ユウタのおかーさん、これ、ください!」
あらら?!
片栗粉を袋ごと持っていって、どうするの?!
あら〜…
でも、元気そうだから、いっか!
「なんだなんだ、どうしたんだ? ルー!」
「この片栗粉というのから作れそうなのです!」
「つくれそうって、レジンとか錬金木質液とかってが?」
「そうなのです!
これの成分のデンプンから、
ポリマーというのを、錬金変化で作ればよいのですっ!」
な、なるほど……
「そして今、実証が完了します……
ボク、やりましたよ!すごいでしょう!/////」
「あ、まて、それは……」
ルーのやつは
使ってないポリ容器。それに片栗粉を大量にぶちこむと、
錬金術を行使して、その錬金生成というのをやりかけていて…
…その時、
ぽがぁん!
…炸裂した…
「あう、あう、うう、あうう〜!!!(泣)
ボク、できるとおもったのに、
出来る子だって、自分はそうだって、
思ってたのに、
思い込んでただけでした、こんな…ボクは…ほんとうにだめで…
あううう、びえーん!!!!」
「ああもう、ほんと良く泣く奴やな、お前さん…
やっぱり、今回のデジタル魔導ってのは、
精密制御を機械的にやれるってのがウリってことなんよな?
今のこれで、その使い所と価値が解った!
ってことにならん?
今さっきのを手作業での魔導錬金だと安定さを欠くから失敗しちまっただろうけど、これがデジタル電子制御なら……そう思わん?
ならんか……いや、なる!
っつーことで、ここからが次なるステージや。
気合は入るってことだから、今は、とりあえず、飯食ってこようぜ。
……
保温機能、ってことだったか。」
「う、ん。はいっ。…ぐす、ぐじゅ…」
釜として煮込む方法、
なら、いい方法が、ある、…かもしれない…
「ふぇ、?ぐす、ぐずっ…」
「とりあえず、探して出しておくから、とりあえず、進められそうな方面を進めてみようか…」
「はいっ! そうですねっ!!/////」