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6(6/6)-ルーの発明ちゃれんじ!-

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「…あーそれにしても、喉が乾いたなぁ…」



「のみもの?」



「そう! 夏のこの季節によく合う、

 炭酸で、甘くて、しゅわぁああってなるような、

 そんな素敵なものは……」



「はわわ…~~…っ」




 そう言いながら…聞きながら…、

 ユウタとボクが、部屋の天井を仰いでいると……





「ねえねえそこの悩める若人たち、

 ラムネでもどう?」




 開いていた部屋の扉から、

 ユウタのいもうとさん……舞依さん。

 その方が、なにやらよく冷えた、

 細長い瓶状の青っぽい容器を、

 二本、ボクたちに見せてくれました。






「おお!ラムネか!!

 いもうとよ、気が利くな!

 あんがとよー!」


「おおっ☆」




 ボクたちに、とっても嬉しい出来事でした!

 ただ、いもうとさんのまいちゃんは、そのラムネというのをボクたちに手渡しながら、

「ふふふ~」とにやにやとしながら、

 なにやらあくどい表情になって…




「じゃ、あにきのプリンはわたしのものね~

 わたしのぶんのラムネ、その子にあげたんだから!」

 



「んなっ?!

 バーターなんて聞いてないぞっ?!

 どうせ自分が飲まないラムネ押し付けておいて、プリンも自分の分を買っておいてもらってんだろうがっ!?

 


 ~~…まあいいか。」



 ユウタはそう野次をとばしていました…

…が、


 いま、ボクはというと、



「ルー、今度から、ばかいものプリン、いもうとに許可取らずに食っていいからな。長兄として許可を出すっ!

 って……、どした?」



…衝撃を受けていました。




 まぁるい、形の、ガラス玉……


 

 そう、それなのです。



 渡されたラムネという飲み物の瓶。

 それの中に、ボクの世界の住人からすると、

 喉から手が出るほどに欲しい、

 垂涎の品物が、見えていたからなのです…!






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