5(5/6)-ルーの発明ちゃれんじ!-
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……その上で、
魔力を制御として入力できるデバイス……
魔法力の使用が無いと、魔法や錬金術は、そもそも発現できません。
なので、
魔法術の術式のプリセット側だけ、
器材本体側に附けて置いて、
そこに、それの入力のみを、デジタル制御化する、という形式。
いわゆる、シーケンサ、というモノ?
それの実現、というところに、フォーカスを当てる……
ボクの意見をユウタがまとめてくれた所、
そのような内容にまで達しました。
「んで、
つくったプログラムを
俺の使ってないお古のラズパイに仕込むのは良いとすれ、
肝心の錬金釜への入力は、どうするんだ…?」
「あぅ……
錬金釜から出てきた焦げた量産型ガンキャノンの頭を見てしまって、
そのショックで思い立ったは良いものの、そのあたりのことは全然考えてませんでした……」
「若気の至り、やね……」
「ぁぅぅ…」
ボクの様子に、
ユウタは唸り声をあげると、
「なるほとなぁ、うーん!俺ちゃんも、詳しくはないからあまり頭は働かんけど…
近しい例としては、例えばパソコンとか用には無線マウスとかがあって、それとかはデバイス本体と、ドングルっていう…どんぐりじゃないぞ? つまり受信側のデバイスの関係がある。
つまり今回は、その、受信側のレジーバーを作ってやれば、それで解決するやろ?
もっとも、そこをどう作れば、良いのか……がわからんやけんど、」
「な、なるほど! たしかにそのとおりです!」
とりあえずの場合としては……
思いつきの解決策としては、とりあえずそこから進んで…
錬金釜に仮固定する形で、
中継機として、ボクの魔導ブローチを使う、というのを考えました。
「けど、そしたら、普段はその魔導ブローチに魔法の制御を頼りっぱなしのルー側が、
そうしたその際には、
魔法の制御の管制ができなくなる、ってことだよな?」
「え、ぇぅ……あぅぅ、」
うーむ……と、ユウタは悩んで、考えてくれてます、
「ごめんなさい。ユウタ……ぐす、ぐしゅっ、」
「いやいや! 俺の退屈極まる日常の、その良いスパイスになってくれてるっちゅーね!」
「そうなのですか…?」
「…、まあ、そうことにしとき!」
そういうと、ユウタはお布団の上に、寝転がってしまいました。
ボクも、その側に座ります。