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1(1/6)-ルーの発明ちゃれんじ!-

###7




(SIDE:ルー)





「ねえねぇねえ!」




「ふむふむ?」





 翌日、ボクは待ちきれずに、

 早起きして、ユウタのもとに直行しました!






「きょうも、つかいましょう! 3Dプリンタぁっ!」




「うむ……」




 でも、ユウタはなんだかためらっている様子…

 どうしてでしょう?




 その理由を聞くと、




「いやあね、ちょーっち、ちいちゃくて細かいものだって油断してたから、

 ちょっち、手持ちのレジンが残りわずかでなー……」




 なんと?




「3Dぷりんたぁ、のレジン?液って、そんなに高価いモノなのですか…?!



………、、、。。ふむふむ。




 か、からあげべんとー、十個分?!!

 1ラッター(リットル)で?!



 

 はわぁ、……」




「 こーら、気絶するほどのことじゃねえべ。



 まあ、先だってのSDのマスコットくらいなら、作って出せて遊べるくらいの余裕は、まだあるさ。」




 ひまつぶし、ということに限っていえば、

 粘土細工でよければ、

 なんだったら石粉粘土もあるしな、ともユウタはいってくれました。


 けど……




「えぅ~、で、でも、やっぱり硬い樹脂の質感が、良いですよぅ…」



「オマエも、いっぱしのマニアみたいなコト言うのね……」




 ユウタはほめてくれてる?みたいです!

 うぇしいっ(うれしいっ)!




 さて、その一方で…





(うーん……うん。)





 なんとしても、ユウタに、この便利な魔法や錬金術というものを、体感できるようになってほしいのです…

 ぜひともっ




挙げずげにいうと、

ボクなんかより、よっぽど才能も、センスも、あるはずなのです。


 今回見せてくれた、あの、ユウタの作られている模型や、3dcg、

 立派な作品たちでした…!

 そのときに実演して見せてくれた

 3dプリンタ、といつものも、たしかにすごいでしょう。

 でも、ボクなら、もっとすごいこの世界の魔導と錬金術に、

 いま、この世界中で、

 ボクだけが、アクセスさせてあげられる!



 使命とその責任は、重大です…!!!



 おじいさま、メイドたち、ボク、がんばるからね!」





「ルー?」



「ひゃ、ひゃい!!」



「んー?」






*****





 その後、ユウタはボクに、昨日と同じように、3Dプリンタを使わせてくれました……




 でも、申し訳が無い。

 ユウタのたいせつな、お金。

 それを、たくさん使わせてしまっているのですから! 


 だから……




 ……その日の夕方。







「ふふ~、ん!これが!ボクのお家の、錬金釜ですっ!!!





 ボクは屋敷に帰るなり、真っ先にそれの前にまで直行しました。

 

 そうなのです。ユウタの世界にはスゴイ機械があるでしょう。

 そうしたら、ボクのこの世界には、

 千万年単位の積み重ねがある魔導の極みたる、

 この、錬金釜があるのです!



 早速、つかってみましょう。

 錬金硬化すると木材のような感触と質感で固まる、

 その錬金素材の、疑似木質液…は、エリルリアおばさまの作りためを、拝借させてもらいます…

…後で、ユウタから頂いた、とっておきのジャガリィコで買収すれば、問題なしっ! た、多分、そのはずです。




 出来上がったら、ユウタに、自慢しますっ。

 ボクひとりのちからでも、できたよっ、って!

 その時、ほめてもらえるのが、今から楽しみで仕方ありませんっ。

 そして、きのうボクに体験させてくれたように、

 ユウタにも、この錬金釜を、

 ボクが教えてあげるから、体験してほしいなっ…





……だけど……






「……え?」









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