表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

172/278

4(4/6)-ルーのおもちゃばこ-

###4





 それはさてさて、



 とにかく、そうしてしばらく見守っていると、

 徐々に形状が見えてきて…

…最初に見始めたときはゆっくり目に感じられた、

 その時間速の所見よりも、

 思ったより実際の造形速度のペースは早く、



「できた! …かなぁ?」


 

 キットの箱絵の通り、あるいはインストにも載っている3DCGの、かっこいいジムカスタム…の頭部。

 いつしかそれが出現していた……ちいさなルーのおてての中に。



「どうですか?/////」




 ふむふむ、



「よく出来てるな……形に関しては。

 プラモ模型歴1日目にしてこれをできるとは…」



 だけどね、



「ひとつ遅れて言うとな……

 エポパテってのは、主剤と硬化剤を、練って混ぜてから使うものなんだ……」




「 ?! そ、そんなぁ~!?」




「 気をいて、

 はやりすぎたな、オマエ……」




 そんな不発な空回りをはさみつつ……

 さておき、めげずにルーはリトライに挑んだ。




「え、えっと、…


 この絵の通りをやろうとすると、ここがこうで、これがこうで、

 こうなってて……」



 えい、えいっ。……



「も、もう一回やり直しました!


 どうですか/////」




 おお!!?

 俺が認めるとかじゃなしに、すげー出来の良さだ!!!




「えへへ…魔法を使うときの集中力の関係で、さっきよりも形の正確さはうまく取れなかったけど、

 だけど、これで、ボクだけのジムカスタム、できちゃいましたねっ!!!」




 そうとしながら…

…ルーの手指の中の、ジムカスタムの頭部。

 とにかくも、かっこいい形状で、

 もともとのなんともいえなさ…から打って変わった、

 端正な印象の、そんな顔立ちの外観の状態になっていた。



 しかし、パテは、まだ半硬化の状態だ。




「あっ、手から取って置こうとすると、

 まだちょっと柔らかい? 状態なので、

 置いた時に、形が歪みますよね……?」



 粘土みたいな性質を持つエポパテは、

 硬化時間があるからな~


 でも、慎重にやればいいんだぞ。

 パテで作ったところには、触れないようにな……



「でも、いまのボク、手がふさがっちゃってるよぅ~!?」



 ちょっとまっとき……

 


「こ、このままだと、せっかくかっこよく尖らせた、ジムカスタム、というゴーレムの顔の顎が、置き場の底に着いちゃいます。」



 まっとき、って。

 そうしたら…



 胴体から生える首の軸と、適当なガンプラの廃ランナーの径が同じだから…

 これなら生首ぉぃの中にも刺さるな……


 これをこうして、と。




「 わぁ…!」




 とりあえず簡易に、ランナー立てにクリップで取り付けて、

 ランナーを使ったその場しのぎの差し込み台を用意して、硬化が完了するまで、そこに安置することとした……




 ここまでで、一時間半が経ったかどうか。

 集中してのめり込める、という意味において、

プラモはタイムパフォーマンスのコスパがすこぶる、良い。




~♪



「あぅ、? なんでしょう、この機械の音……」




「さて、こっちもできたみたいだな。」




「ほぇ?」




 さあてさて、しめしめ…

 この作業会をやる直前に、おれは、予めセットしておいたのがあったのだ……






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ