表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

170/278

2(2/6)-ルーのおもちゃばこ-

###2





「…むー。」「まあ言わんとすることはわかる……」



 ルーに渡したのは、

 やりやすかろう、と思い、SDのキットがメインであった。


 だが、……

 そのうちの一つふたつの、ルーが選んだ、そのキット…

 SDのジェガンもGジェネのジムカスタムも、

 かれこれ、出たのが古いせいもあって、

 フェイス部の形状がコレジャナイんだよな~…



(以下は他意はない感想だが……

 いかんせん、キットそのままでは、膨れっ面というか、

 端正さ、というか、むくれっつらというか、シャープさが無い、というか……

 なんなら箱の中身が組み上がったモノの現物よりも、

 パッケージアートに描かれてるCGイラストのやつの方が、

 SDになる前の元デザインの良さを、

 SDというテイストの中でうまく表現できていて、

 格段にかっこいい、とまで言える。

 

 だが、それについては、だ……

 なぜその格好良さを実キットで再現できていないのか? 

 とするならば、そもそもこのキット群が、

 それの発売当時から更に十年近く遡る製品シリーズの、

 そのリデコ商品だから、ということに由来が尽きる。


 カッチョエー箱絵のイラストと乖離があるのも、

 そもそもが、後乗せサクサク♡な経緯だったのだ。

 となると、俺のこの感想というか所感も、

 ある一種の後出しジャンケンめいた状態ではあるわけだ……


 ともあれ、

 実キットのその印象のもっとも大きな原因の根源たるのが、

 とにかく、顔の形状。ここに尽きる。


 なんせ、脳天唐竹割り! なその頭部、その顔面。

 顔面のど真ん中に、

 パーツの合わせ目が、

 メカの顔の真正面にある、ときたもんだ。

 そのせいで、特にジムカスタムに関しては、顔の正面からの形状が、あらぬ事になってしまっている……



 せめてもう数パーツ、

 使うのを増やしたら良い設計だったのではないのか!? 

 と思えたわけではあるけども、

 まあ、

 定価で数百円という、

 値段のプレイバリューを鑑みてみれば……

 リデコで増えたランナーを含めても、

 わずか数ランナーのキット構成な上、

 ランナーの面積容積には限りがあろう。

 なので、パーツ数やパーツサイズ、形状の取り方、

 それらの制約によって、こうならざるを得ない、

 というのは、まあ理屈として推理できる。


 だが、それにしても……うーむ。



 まあ、それも、未改造・・・のままであったら、

 ということだ。



 他意の無い感想、以上!(ぉぃ))




 まあ益体のないそんなボヤキはさておき、




「? で、でも、あそこに飾ってあるゴーレムの模型たちって、

 顔がかっこよくなってたり、見せてくれた、ぷらもでる、のシリーズのカタログには、載ってない形や型のがありますよね…?」



 と、ルーのやつ。

 なるほど、たしかに公式未立体化の機体とかを、

 あれこれカンタンに作っては、

 自室の部屋の棚に並べている俺ちゃんではあった。




「あそこにあるジム改とか、ジムコマンド、とかは、

 ぷらもでる、になってないはずですよね?」



「ああ、あれたちか。

 まあ、CADとかメタセコだとかでマウスクリックポチポチコやってとるからとはいえ、

 つまるところ、俺もモデラーのはしくれのつもりだからな……」




 改造やスクラッチビルドをしたのよ! と俺ちゃん。




「!? じ、自作されたのですか?!」




 そういうこと、

……と、俺ちゃんは格好良く決めた(つもり…)。




「はわぁ……/////」




 一方のルーちゃんは?というと、どうなのであろう。

 俺に向ける表情を、きらきら、うっとり…とさせて、




「素敵ですっ!

 ボクも、まだちっちゃかった頃から油粘土とかで遊んだりして……

 モノを作るのに、ずっと興味があったんですっ!/////

 しかも、

ただ錬金銀粘土とかの貴金属のアクセサリーとかじゃなくて、

 こんな分野の造形や立体の表現があったなんて……!

 異世界の地球の日本って、本当にすごいですねっ////」




 先程の俺のそれを聞いたルーは、顔の輝きをさらに増させた表情で……そう爛々としながら溌剌と述べた。

そうして、棚のその俺自作品をしばらくみやっていた後に、




「ねぇっ、ユウタ! ボクにも、キミの作品みたいに、かっこいいゴーレム、作れるかなぁっ…?」



 

 んむ、……? 





「ぼ、ボクにも、ボクにも、できますかっ? 」




 そうすると、のルーのやつの反応なのだが……




 ん?






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ