2(2/8)-アリエスタのしあわせムコ取り計画…-
「おじゃましまーす、……と、」
はたして、その後……である。
ガーンズヴァルは、寝込んだ。
「ユ、ユウタ//////」
ルーのやつは、なんだか浮かれポンチなまんまで、
このまんま…………
「ね、ねぇ、ユ、ユウタ……////」
そう考えていた時、
ぴと、とルーは俺の背後にぴたり、と寄り添い……というか、くっついて……
「も、もし、キミが良ければ、ボ、ボクの部屋で……きのうの、続き…を…/////////」
俺に戦慄が閃いた。
この家の中で、
そんな事したら、お前のおじいちゃんに、ころされる!!!
「ルー様、なにをなさっているのです?」
「「!!」」
そうである、メイドにもころされてしまう。
それに、どうせなら、ふたりでゆっくりつけるなら、 こちらのメイド・タチアナさん、との方がいいなぁ……なんて…………
「!?」
がーん! となったルーのやつである。
俺ちゃん、まだなんにも口で声出して言ってないぞ?!
「タチアナ!!」「はい……?」
うぅーっ、!
とルーのやつはなっちまうし…………
「ルーさま。。……」
やや、ショックを受けた、という様子のタチアナさん。
あーもう、みてられない。
おい、ルー!
と俺が声を掛けようとした……その時、
「……ドウジバシ様、」
ひた、……と俺の背後を取った、タチアナさん。
位置関係が先ほどから変化したため、ルーのやつがサンドされたわけではない。。
い、いったいなんだい? ……俺が誰何しようとすると、
「………………まあ、昨日の晩のことは、ルーさまが望まれた、とするならば、よろしいとしましょう。
けれど、
ルーさまの御心を僭越し、もしもそちらドウジバシ殿が狼藉を為したならば……
ルーさまが望まれない行為を、
ルーさまに妙なことを為したならば…………」
『 ……“ こ ろ す ”。 』
ゴクリ、ひやり……と、俺はならざるを得なかった。
以上のことを、俺は耳元でささやかれてしまった…………
これというのも、俺の人生の中では初体験であるのだが、
どうせなら、甘酸っぱい感情のやりとりの方がよかった~~!!!
だなんて、ふざけてもられない。
背後のタチアナさんの気配は最初から氷点下マックスだったからだ…………こ、こわいぃいぃぃぃ……
……という塩梅で、過ごしていた時のことであった。
――……ガンガン、ガン、
カネカエセー!
「「??」」「……?」
……なにか、物音と金切り声が聞こえてくる。
(つづく)