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6 (6/8) 歩幅を越えたその先に?


###そんなこんなで、

 

 

 

「ユウタ、ボクと君の、ふたりっきりになれましたね/////」


「え、ええ……そ、そうだな……」





……そんなこんなで、ルーちゃまのお部屋に招き入れられた、ワタクシの名前はドウジバシ。



「……ベットに腰かけて…ください…////」「お、おぅふ……」



 異世界の水準がどうかはしらんが、それでも、俺の現代地球を基準にしたとしても、超豪華な感触の布団である。……意匠的な飾り気はないのは、家長があのガーンズヴァルさんなだけはあるね。



 ふかふか……

 

 でも、なんか……じぅっとりと沈着したルーの匂いで、臭うな。




「さて、なにしようか? ルーさんや?」



「……まほうの、れんしゅうを、したいですね。」



「んあ? ルーさんや、るーさんよ、おまえなあ、魔法の適性の話は昼間したやろ、

なんだあ? 当てつけかぁっ??? って……」



 ベッドに横に腰かけていた俺が眼面を向けた時、

…雌豹のポーズ、…とはいった物だろうが……腕手を二脚のようにして、ベッドの上にそうなっていたルーのやつの顔が、直前の寸前まで、近づいて迫っていた。

 振り向いた途端、そのルーの熱っぽくなった吐息が、俺の眼面に接触したのはその時のことだ。



「うわぁあああ?!」「わぁっ?!」



 ベッドのうえで、はじかれたように、俺はルーから逃げて、転がり……

 いてっ?! 頭を壁に打っちまった! いって……


「あ、あわわ、! ま、まってて、〈治癒魔法〉…!」「ん?!」


 ルーはそういうと、両手を俺の後頭部にかざして……


 ぱあぁっ、と光の粒子がきらめいて立ち昇り、


 ばちっ、と。

 

「いつっ!?」「あ、粗かったかもしれないけれど、成功した! やったやったよー!」



 とまあ、こんなかんじで……


「おまえ! なにするか!」……と俺は涙目になりながらも抗議すると、



「驚かせたかったのはたしかですけど、ユウタは、すこし大げさじゃないですか?」



「ムキー!」



「あ、あああ、そんな、怒らないでください~~!!?」



 と、ここまでの一連を繰り広げつつ……



「はーぁっ……魔法の練習にもなったろうよ。このままこの場に居てもこんな感じに邪魔っけになるだけっぽいし! さあ、俺は帰るとするk……「まって、ユウタ!」…ん? んあ???」



 なにやら……ルーが、想いを秘めた、というような表情を……俺の顔へと、向けていた。



「ねぇ、ユウタ……」「な、なんだよ、……」



「こないだ、から、身体が、……うずい///、て……だから、……どうしたら、いいか、わからなく、て……//」



 こちら異世界は秋か冬だというのに、今…ルーの顔は、汗ばんでいた。

 赤面して、上気した、というようなルーは、上がり切った己の体温を我慢しきれないのか、シャツブラウスの胸襟を、解こうとしながら……いま、大雑把に解かれた胸襟が開いて、ルーのその……鎖骨と、サラシ巻きのされたみぞおちがチラ見えしたところだった。

 そ、そうね、そうなのね??? ……ってこないだの例の件のことじゃん?!

 はい、わかりました。ワタクシ、最大速度で、全力で退避しまs……



「まって! だから、ボクは、どうしたらいいのか、わからなくて、それ、で……」



 うん、……うん?

 


「そうなの、そうなんだ。今のボクは、変なの。おかしいよね。ボク、今は……へん、だよ、ね……だから……だから……////」



……。。。。



「ユウタなら。…わかるの、ボクには…………ボクの治し方、わかってる、ような、気が、して、……だから、…だから/……/////」



 あ、ああ、



 え、えぇえ……とですね…ぇ…



「ユウタ……ボクの、渇き…を、……潤してほしい……の……/////」



 え、…え?

 


「だ、だから!///」


 ルーは、


「そうなの、そう。そうなんだ……だから、その……/////」


 ルーは……


「ユウタに、つかってほしいの、ユウタの魔法……あるいは、ええっと、ぇえっと、えぇっと……

 ボ、ボクに! つかわせて! ボクだけの、魔法! それが、あるから、そうすれば……////」



 ……



「ボクに、魔法の練習を、させてください……/////」




 俺の手を取って平たいようにしている己の胸に当てたルーは、その鼓動と脈動を我慢しきれない、というように……

 ばくん、ばくん、と。

 上昇しきったその体温とともに、俺のてのひらに伝わってくる……。

 この一連というのが、なんとも…なんとも、妖しい雰囲気のようにも、感じられて……?




「チェスト―――!!!!」「ていっ」


「ぐらっぷる?!!」「ほぇっ?!」



 ばあん、と扉が開かれたのと、俺目がけて銀色のけたぐりが二人分、見舞われたのはこの今の瞬間のことだった。




「ルー様、駄目でしょう! こいつ、このドウジバシが不能のトーヘンボグってのは嫌程分かりましたが、で、でででも、……タチアナ、ペナルティの刑!」「…はーい……」



「え、えぅ…?!」



 ビシバシッ!……メイド二人によるダブル・しっぺ……が、ルーの手腕に見舞われたのが、今の瞬間の事であった。



「いたいよぅぅっ?!?!」



「それから……あ~~も~~……ドウジバシ!」「………、、。。」



 は、はい、……



「お前はどうしようもない、不能野郎ですね……それがよくわかりました。

 ある意味、最適解でしょう。ルー様の家臣にするには、うってつけでしょう!

 こないだから、ルー様はそうおっしゃってましたし。」


 か、家臣?! そ、そういわれても……


「……この状態になったルー様によくも耐えられていますね……

 ある意味で、感動すらしてきました……」



「そ、そうですかい???って……「ルー様、失礼します……」“ちゅうううううううっ……”「ふにゃ、……」「ふう……」……~~~!??」



 あ、あああ、またもや、俺の目前で!!!! 俺は……立ち枯れた……



「ふぅっ……まあ~~、も・し! ルーテフィアさまに粗相をなさろうとするなら……その気と気配を微塵にでも出したなら……」「……!」



 そ、そうしたら、???



「……」「………、、。」



……。。。。、、、。。。

 どうした、イリアーナよ。

 おいまて、タチアナさんまで、なぜ顔を赤らめる……



「……わ、わたしたち、メイドらが、そ、その………その……己の、……ホムンクルスとしての、本分を以て……己の……肉壺で…/////………貴方という殿方の、その衝動への、肉の防波堤となって、……て、て、て、…//////」「……ぅ~~~っ……//////」



 え、……えっ?



「「……っ/////////」」



 あ、逃げた。






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