3(3/6)-五十歩百歩のその歩幅-
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「ねっ。ねぇっ///ユウタ、ボク、ボクって、ユウタのお役に、今、立てれてますかっ?/////」
「ああ、モチの論だぜ、さいこーだぜ!!」
「っ////わぁあああ……//////」
はたしていま、俺とルーは、メープルジャムサンドイッチを啄みながら、ゆ~っくり、ティータイム……休んでいるところであった。
おまえらだけ休んでてええんか?ということではあろうが、
エリルリアさんもエリルローズさんも、心に火が入ったらしい。
熱中して……今もまさに、テストピースや試料の作成の作業をこなし、それへ力を入れている。
いちおう、俺お手製のメープルジャムサンド
(そんな手の込んだシロモノでもなく、市販品のメープルジャムスプレッドと植物油脂ホイップを挟んだだけのモノ……)
を、バスケットいっぱいに用意したのを、
ふたりの傍らに用意して置いておいてある。
キリのいいところで、食べられるであろう。
「はぐっ、//// う~んっ♡ おいひぃ(おいしい)っ!/////」
そうか~~~、
俺も、おとうとみたいなお前に喜んでもらえて、うれしいことこのうえない!
「おとうと、……」
そうだな~! まあ、本当は、お前みてーーな可愛いような、そんな見てくれの、
おまえみたいな、そんな可愛い女の子と! いつか過去か未来かに、であってみたかったなあ~~なんて……っ
「/////っ! ほんとうですかっ!?///」
おうっ!? い、いったい、どうした……
ルーのやつが、いま、こうして急に、座った状態から立ち上がり、
いつも以上の咲くような笑顔で……ふだん以上に瞳を輝かせて、ほっぺたをあったかくしながら、
それを俺に、ずい、っと迫らせて、向けながら、
「そ、そぉなんだ、あ、/////ぁは、ふへ、……えへ、……//////」
あは、はあ、あはは、はは…ん?
(や、やっぱりっ、ユウタはっ、なまみのおんなのこにまったく何も興味がない、というわけじゃあなくて……、そういうことなら、ボクはほんとうのほんとうだから……//// ……///
ボクなら///、おこたえ、//できますね……///////
え、へへ///、ふへ//、ぅへ、/////……えへへ……///)
なんかルーは、脳内の花畑にトリップというのをなってらっしゃる?
ふーうむ、うん、と俺はサンドイッチをむさぼりつつ、
「やったーぁ!///// ユウタ、大好きですっ!!//////」
「お、おおおっ!?!」
ルーがぽんこつになって、
心配になってそんなルーの傍に寄せていた俺へと、
俺の体に、とびつくように抱き着いてきたのは、この時のことだった。
「今日は、ボクとユウタにとっての記念日にしましょう////!
ユウタがボクのことだいすきなら、うれしいよっ/////
ボクも、ユウタのこと、だいすきだから…尊敬してるから…あいしてるから……」
そう嬌声をあげながら、ルーのやつは俺の体に、吸いつくようにくっついてきていて……
なんだあ、? じゃれあいかぁ?
あはは、まったく、こいつめ~。
……と思っていたら、
「……ふー、ふー////、っ、あふ、ぁふ、………/////」
なんだあ?
猫吸いとはいうだろうが、
抱き着いてきたルーのやつは、俺に密着して、顔を吸い寄せて、
そのまま……呼吸をすいこむ、息を吸い込む。
それがしばらく、続いたのだ。
ついでには、ルーは己の太ももと股で、俺のふとももをホールドしてくる。
「あは、あは、//// あふ///、あぅ、……/////////」
しかし、ここから少々、様子と形勢がおかしくなる。
なんだかルーのやつは、中途から、譫言のように、息の呼吸を荒げてきながら……
そのホールドした足の間で……ちょっと待て、なんか、ぴったりと密着してきていて、
押し付けるような、こすりつけてくるような……
ん? …密着しているが、あるべきはずの、そこのそれの感触が無い。
「あぅ、あふ///、はぅ、/////」
ルーは、俺の肉体へのホールドをさらに強力にして、
体の胴も、密着してきて……抱きしめの度を、どんどん強めてきた。
「…おい?、おい。あーもー、まったくよー。鼻チーンすんでぇよ?」
「え?/// えふ、あふ、……あぅ、」
そんなルーをひっぺはがし、俺は先ほどの座っていた位置へと、ルーのやつは置きなおす。