名前が赤いモンスターには気を付けろ。
『テッテレー! レベルが4に上がりました』
「ふー、やっとまともな戦いが出来だしたな」
「やはり職が魔王なだけに覚えが早いんだな」
魔王は小さくガッツポーズをとり、次のスライムに目標を定めた。
「次の獲物はお前だぁ!」
刹那、魔王の頬を高速の何かが掠め、目標のスライムにヒットした。
「くっ! 誰だ俺の生贄を横取りしたのは!」
「悪いね、そいつは私が先に目を付けてたんだよ」
魔王の目の前に新米冒険者のレンジャー(女、レベル8)が現れた。
「っ!」
ぱつ金の髪に、鍛えてはいるがボインはなかなか、少しSっぽい所。
こいつ、タイプだ!
「なななな、なんだ。それなら仕方ないな! 」
「なんだい、物わかりがいいやつじゃないか。ふん、それならアンタにはアイツをやるよ」
レンジャーが指を指した方には赤いチムチムがいた。
いやに少しデカイがチムチムだ。
普通チムチムは青いんだがな。
まぁ、いいか。
「キャッホー! 今の俺には怖いものなんてないぜー!」
魔王の攻撃、プッチムチムに2のダメージ。
プッチムチムの攻撃、魔王に31のダメージ。
魔王は戦闘不能になった。
昔誰かに聞いたことがあった。ネームドモンスターとう外見は同じだが、やたら強い奴がいると。
魔王の受難はまだまだ続く。
魔王の現在のレベル→4
HP→28
MP→15
力→8
魔力→25
知力→29
物理防御→3
魔法防御→29