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黄色いバラが、咲き乱れる。

『嫉妬』。

黄色いバラにはそんな花言葉があります。

一枚上手のライバルがいる方は是非黄色いバラを送ってみてください。

結構きれいな宣戦布告になると思いますよ。

なんで?


なんであの人がこんなところにいるの?


しかも『ゆーちゃん』って何?どういう関係?


一体何者?



いや、それより・・・


「どうしてあなたの名前を知っているのか、それが一番気になってるみたいね。まあ立ち話も何だし、座ってゆっくり話しましょう。」


私を部屋の中へ導くかのように、右手を流す。



この人のいつも優位に立っていますと言わんばかりの態度、少しイラッとする・・・



「改めて、ここは在校部。あなたの入部を大いに歓迎するわ。桃華さん。」


え・・・?ここが、部室?



部屋の真ん中にぽつんと言った感じで置かれた3つのデスク。

それを取り囲むかのように置かれた壁一面の本棚。


いや、そんなことはどうでもいい。

ここにあるものって・・・



「気づいたかしら。あの本棚に入ってるものも、デスクに置かれてある機械も、地面に散乱しているものも、ここにあるものすべてが・・・」

「ゲーム・・・しかもエロゲーばかりじゃないですか!?」


「そうだよっ!デスクの上に置いてあるパソコンはエロゲー仕様に改造。なんならその隣のハードにもエロゲーが入ってるよ。」

「そして本棚にはエロゲー関連誌や官能小説、攻略本まですべてを置いてあるわ。」


な、なにを言ってるんだこの人たちは・・・


というか何気におとこの娘君までもがノリノリ・・・

うっ・・・イ、イメージが・・・


「こ、こんな変な部活、学校が認めてるわけがないですっ!こ、こんな・・・」

「ええ、認められてないわ。」


えぇ~・・・即答かよ・・・


「確かにこの部活は認められてない。けど、ここが本当は『生徒会室』なら・・・?」


「・・・は?」


まったく話についていけない。いったい何が言いたいんだこの人たちは?


「・・・?ああ、まだ話が見えてこない?私はここのトップ。つまり生徒会長。入学式の時にあいさつしたの覚えてないかしら?」

「え・・・?えぇぇええぇぇえ!!?」


この人が!?私の初めてを奪った人が!??生徒会長!!??

あ、そういえば私、入学式遅刻して何してたのか何も知らない・・・


「あ、それで僕は書記だよ。それにしてもまさかこんなタイミングで・・・ほんとに助かるよ。」

「へ?」

「この生徒会には会計がいないんだよ。ついこの前辞めちゃって。まだ入って数週間だったのになぁ・・・」


いや、この部屋でそれだけ持てば上出来かと・・・


「というわけで!ようこそ生徒会兼在校部へ!」


「い、いやいや・・・ちょっと待ってください。私まだ入るとは・・・というか名前知ってた件もまだ教えてもらってなくて・・・」

「ああ、あれは会長権限を使ったから。」


「え・・・」


「私はこの学校の生徒の個人情報をすべて手中に収めてるわ。なんならスリーサイズ、知られたくない過去、とかも。」

「そ、それはどういう・・・」


「そうね・・・桔梗桃華、1年B組。スリーサイズは上から85、66、8・・・」

「あ、いやちょっと!何バラしちゃってるんですか!」

「中学3年の冬に失恋。春休みの時に恋愛を一から理解するためギャルゲーやオトメゲー、ついにはエロゲーにまで手を出した、正真正銘の恋愛残念娘。」

「や、やめてくださいぃぃ~・・・入部しますから、どうかこれ以上はぁ~・・・」


「・・・そう。これからがおもしろいところなのに。」


残念とでも言いそうな表情。いや、顔でもう言っている。


このS女め・・・


「ふふっ。本当にイジメ甲斐のある・・・有望な人材そうで助かるわ。」


おい今いじめとか言わなかったか?


「私は2年の百合恵ゆりえ黒木くろき百合恵よ。」

「僕は3年の水蓮すいれん澄玲すみれ。よろしくね。」

「あ、私は・・・知ってますよね?」


「何か困ったことがあったり不備があったら何でも言って。会長権限で何でも用意するから。」


「え、ということはここにあるもの全部・・・」

「ええ。権限で揃えたのよ。」


くっ・・・!羨ましい!


ん?ということは・・・



私はそっと黒木の耳元に口を持っていく。

「あら、こんなところで耳にキスしてくれるの?意外と大胆なのね。」

「ち、違います!あ、あの・・・水蓮先輩も・・・権限で?」


「・・・?幼馴染権限よ。」


くっ・・・!羨ましすぎるっ!

なぜ天はこんなレズクソビッチの下にあんなかわいいおとこの娘を・・・!・・・待てよ?


「水蓮先輩はもう、堕ちて・・・」

「・・・?なぜ澄玲のことばかり気にするのか知らないけど、澄玲はエロに対する抗体が皆無だから慣れるためにやってるのよ。じゃないと彼女ができないって。」


か・・・か、か・・・


可愛すぎるっ!


慣れるためにエロゲー!?あんな見た目女子小学生の人がっ!?は、反則過ぎるっ!!



「ねぇ、さっきからゆーちゃんと桔梗さん何話してるの?僕も混ぜてよ。」


「いえ、澄玲には関係ないことよ。ねえ?桃華さん。」


「あ、はい。」


「ふ~ん。まあいいけどさ。」



なんて状況なんだろうか・・・


一目惚れした人にひさしぶりにあったと思ったら同じ部活に・・・


でもそこにはあの女もいて・・・しかも二人は幼馴染。それに加えて生徒会長・・・


ライバル、強敵過ぎやしませんか・・・?


恋愛わからないくせに、書いていてだんだん楽しくなってきました。

あ、ちなみにギャルゲーもオトメゲーもエロゲーもやったことありません・・・

だれかオススメのゲーム教えてくれませんかね・・・やってみないとこれから先躓きそうです・・・

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