表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/11

スノードロップが、揺れる。

スノードロップには『希望』などの花言葉があります。

でももう一つ花言葉があって・・・

そのもう一つの花言葉を知ったうえで読んでいただけると少し視点が・・・変わらないか。

あれから、1週間。


あの人には会えてない。



桃華とうかおはよ~。」

「あ、うん。おはよー。」


クラスのみんなには馴染めたんだけどなぁ・・・


こんな感じであの人とも仲良くなれないかなぁ~・・・



「そういえばさ。みんな部活とか入らないの?」

「あぁ~私は・・・桃華は?」


「え?」


「部活だよ、部活。私は軽音に入ってモテ期迎えますっ!」

「ははっ、何それ!それでモテたら苦労しないって!」

「部活、かぁ・・・」


私も万年帰宅部から卒業して、何か新しいこと始めてみようかな。


ゲームやる時間なくなるのは嫌なんだけど・・・



「今日の放課後回ってみる?まあ私は軽音確定ですけど。」

「私はパス。塾行くので精一杯なんだよ。」


「私は~・・・ちょっと見てみようかな。」






というわけで放課後。


真愛美まなみは塾へ、かなでは軽音へ直行。

結局私だけになっちゃったわけだけど・・・


「ここどこ?」


この学校に来て二度目の迷子。


別に私が方向音痴というわけではない。

ただ、慣れない環境と以外に広い校内が私を迷わせているだけだ。



というか目的地もないのに迷子とは言わないよね?うん迷ってない。私はただ散歩してるだけ。そう、それだけ。



「・・・ん?」


さっきから二、三度見たような景色の中に気になる張り紙。


「ざい、こうぶ・・・在校部?」


いや、帰宅しろよ。



学校の案内には書いてなかったような部活。

場所を一切書いてくれない不親切な部活動案内にも書いてはいなかったはず。


なぜこんな部活を認めているのだろうか?


まぁこういう部活は大抵許可を取らずに勝手にやってたり、変な宗教的なものに手を染めてるものだろうし。あまり関わらない方がいい。

春休み中に培った私のギャルゲー脳がそう言ってる。間違いない。



「あれ?入部希望の人、なのかな?」


どこかで聞いたことのあるかわいらしい声。


再び歩みを始めた私は、それに反応して振り返る。



ドアからひょこっと小さな体が出ている。まるでご主人の帰りに反応した子犬のような姿。



いや、もう子犬そのもの!つぶらな瞳、きれいな髪の毛、小さな体、そしてあのかわいい顔!

ゲームのキャラクターかね君は!



「はいそうです!」


ごめんなさい神様。疑うことしかできない私をどうか許してください。

私はギャルゲーしか信じれないバカな女だったのです。どうか、どうかご慈悲を・・・


私の勢いのある声に少し驚いたような反応を見せたが、すぐに笑顔になる。

どうやら神は私を許してくれたらしい。



「やったよゆーちゃん!新しい部員だよっ!」


・・・?


ゆーちゃん?


「そんな大きな声を出さなくても聞こえてるわよ。まあ、澄玲すみれが喜ぶのもわかるけど。これでやっと部活として活動できるものね。」


またどこかで聞いたことのある声。


でもあれは、消したい記憶の中の声。


この人を見つけた日と同じ日に出会った、二度と会いたくない人の声。



「でもまさか・・・」


小さな体の後ろから現れた、背の高い美女。


「あなたがここに来るとはね、桔梗ききょう桃華さん。」


やっと主人公の名前が出ました!

この調子で他のキャラの名前も出していきたいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ