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私が私であること  作者: 雛田ケイコ
3/4

2話



私は1988年の春に生まれた




ひとつ上の兄と3つ下の妹がいる






私は真ん中の長女だった






兄は初めての子で


男の子で母はすごく可愛がってた。




妹は少し離れて生まれた子で末っ子


もちろん可愛がってた。






私は長女だからしっかりしなさいと


いつも言われてた




兄と妹と同じことをしても


私だけよく怒られた








私は父親似でおデブちゃんで


母、兄、妹は細身だったから


いつもデブデブ言われた




母が私のことを嫌ってたから


兄も妹も私をよくからかった




クソデブ


ブサイク


いらない子




もちろん怒った


ケンカした


でも兄と妹とケンカしても母に怒られるのは私だけだった




おかしい!

と泣きながら抗議しても私が間違ってる


おかしいのはお前だといつも言われてた






おかしいのは私なんだ






いつからだったか

小学生の頃から仕事を与えられた




お米研いで炊く


洗った食器を拭いて片付ける


洗濯物を取り込んでたたむ


お風呂掃除とお風呂の用意




学校がない日は洗濯物干すこととゴミ捨てもするよう言われた




長女だから






するのが当たり前だと言われていた




でもたまにイヤになって反抗したらすごく怒られた




どこの家でも子どもは手伝いをするもの


それをイヤだと言うのはおかしい親不孝者

いつもお兄ちゃんや妹はしないのになんで私はって悲劇のヒロイン振るけどお前は長女だからするのが当たり前だ





子どもは親の手伝いをするもの




それはそうだと思う


でも私にさせて自分はゲームしたりテレビ見たりするのは違うんじゃないかな






なんて口が裂けても言えない






痛い思いしたくないから






反抗したり口答えするといつも叩かれるから


物を投げつけられるから




追いかけられて


床に叩きつけられ


殴られ蹴られるから








おかしいのは私なんだ










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