「ビーフシチュー」
・一話完結の連作方式です
・一応ファンタジーです
・訪れる客と対応するウェイトレスさんが話によって変化します
・バトル等はありません
以上のことに注意してお楽しみ頂けると幸いです
1
今宵も料亭【猪の牙】は大繁盛であった。
店主の一人娘であり、【猪の牙】の看板娘でもあるミレイユは、今日もテーブルの間を軽やかに行き交っている。注文をとり、品物を運ぶのを同時に行う様は一種の達人芸だ。
美人ではないが快活なミレイユと、無骨で無愛想だが腕は確かな料理人であるミレイユの父の二人で、この料亭は切り盛りされていた。
母親はすでに他界――ではなくて、単なる怠け者であった。家族仲はいい。
厨房に面している壁際で、細身の少女が踊っている。
伴奏はない。
この【猪の牙】は良心的な値段が店主のこだわりであり、繁盛してはいても決して儲けは大きくない。ゆえに値段の無名の安いソロ奏者ですら呼ぶことは希だった。
踊り子はハーフエルフである。
エルフ独特の細さというよりも栄養不足による痩せぎすだ。
彼女は【猪の牙】専属というわけではないが、この店を主舞台にしている。
ハーフエルフである彼女――エルフィは人間の父とエルフの母に棄てられた孤児であり、両種族の親族から疎まれていた。踊り子で細々と食いつないでいる娘だ。
この【フェアリーティア】世界において、ハーフエルフは忌み子であり、不吉の象徴だ。
そんなハーフエルフの娘でさえ、客の手拍子で軽やかに踊り、貧しいながらも日々の糧を得る事ができるのが、料亭【猪の牙】という憩いの場である。
建物も料理も決して高級ではない。しかし、それがいいと皆が口を揃え、酒を飲む。
客層も様々だ。
人間の労働者。ドワーフの炭鉱夫。ワーウルフのパン屋……
そんな中で、時折、ミレイユの目が一人の客へと向く。
この雑多な印象の大衆料亭には似付かわしくない、知的で落ち着いた雰囲気の青年だ。
彼の名は、ハミエル。
富豪といっていい名門の嫡男で、二十三歳という若さで商業ギルドの要職についている。
着ている衣装も貴族と見紛うばかりの高級品。本人も美形で細面。物腰も柔らかだ。
ハミエルと目が合う。
ミレイユは頬を染めた。彼も微笑み返してくれた。――幸せだ。
どうして彼の様な上品で高貴な者が、この様な大衆料亭で夜な夜な酒を飲むのかは不明だ。
いや。
(まさか、ひょっとして――、私に逢う為?)
そんな風に期待してしまう。夢を見てしまう。
ミレイユはハミエルに恋をしていた。すでに三年目の恋であった。
夢叶うのならば、彼のお嫁さんになりたかった。
…
大陸最大の王国【エインクランド】の王都城下町で一番の料理人――
ミレイユは父をそう誇っている。
たとえ宮廷に招かれるシェフでなくとも、父の料理は宮廷料理にだって引けをとらない。
しかし、ある夜。
そんなミレイユにとって許せない言葉が、客の中から聞こえてきた。
「……確かにここの『仔牛の葡萄酒煮』も絶品で最高だが、やっぱり一番は異世界ファミレスの『ビーフシチュー』だな。異論は認めねえ」
思わず手にしている御盆を落とし、ジョッキを満たすエール酒を溢しそうになる。
(な、なん……ですって!?)
――異世界ファミレス。
ここ最近、王都城下町の一部で話題になっている新規店舗の事は、もちろんミレイユとて知っている。というか、『スィーツ』と異世界で呼ばれている甘味小料理類を友達と楽しむ為に、会員カードを持っていたりもする。
十日に一度ほどの開店でありながら、急速に顧客を拡大しているのは、ひとりの客として肌で感じ取っていたが、まさか、まさか……
(父さん自慢の『仔牛の葡萄酒煮』よりも……美味しいですって!?)
『仔牛の葡萄酒煮』は【猪の牙】亭の看板料理である。
酪農家から直接仕入れた、新鮮な仔牛のすじ肉を、毎日早朝から複数の野菜と煮込む。
その煮込み汁に完熟トマト、葡萄酒と羊乳を加えてまろやかにし、最後に強火で炒めた骨付き肉と、各種香辛草を加えるのだ。
肉と野菜と香辛草が織りなす濃厚なハーモニーに、豪快な骨付き肉が強烈なアクセントを加える、父の自慢の一品だ。いや、ミレイユの自慢でもある。
採算度外視の値段で提供している、その品を見下されては、黙っていられない。
その『ビーフシチュー』とやら。
どれほどの味なのか、是非ともこの舌で確認しなければ。
2
皆に『異世界ファミレス』と呼ばれているその店は、正式には『ファミリーレストラン《イグニアス》』という名称である。
ファミリーレストランなる謎の単語は、店が送還されてくる異世界の言葉で大衆食堂という意味らしい。
(まあ、異世界から転移って自体、おそろしく胡散臭いけれど……)
店長であるトーゴ・ドーオウという少年の〔魔法〕で、異世界転移してくる――と説明されていても、ハイソウデスカ、と認められる話ではない。異世界云々をすぐに信じる輩は、きっと詐欺師のいい鴨であろう。
今日の出現場所は――【大白鳥の湖】だった。
城下町から徒歩でも近い。
滅多にモンスターや盗賊が出ない安全な場所なので、ミレイユは一人で出かけた。
女友達と一緒に『スィーツ』を楽しめる気分ではない。
「――あれ、ミレイユじゃねえか」
聞き飽きた野太い声に振り返ると、後ろから三名の男性が歩いて来ている。
三名とも知り合いで、かつ声を掛けてきた青年は、物心つく前からの腐れ縁である。
「げ。ラックス」
冒険者の青年。《豪腕》の異名をもつラックスと、彼の同僚でありたまにパーティーを組む事もあるスパージだ。
ラックスは苦笑いを浮かべる。
「なんだよ、つれない反応だなミレイユ」
「五月蠅いわね。それよりもどうしてハミエルさんが一緒なのよ」
三人目はハミエルであった。
店での飲み友達という事は承知しているが、どうして三人が店の外で連んでいるのか。
「仕事で商業ギルドとの付き合いあるし、別に普通に友達だしな」
普通に友達だったとは。そんな事、一度も聞いていない。
面白くなかった。
ミハエルのような細身で知的な男性は、脳ミソまで筋肉でできているような、筋肉ゴリラとは一緒にいて欲しくない。
男は知的で優しくあるべきで、ラックスやスパージのようにガサツかつ下品では駄目だ。
少なくとも自分には釣り合わない。
それに顔の見栄えも段違いだ。
やはり知性だけじゃなくて、男は顔である。色男ばんざい。
スパージが言ってきた。
「こっちに歩いているって事は、ミレイユもファミレスに行くのか?」
「ええ、そうよ。……って、アンタ達も?」
「おう。俺とスパージはユーキちゃんの大ファンだからなっ!!」
ミレイユは奥歯を噛み締めた。
この筋肉ゴリラ共、ウェイトレスのファンって莫迦なのか?
というか、ラックスのくせに幼馴染みの私を好きじゃないって、生意気にも程があるわね。
(フフン。まあ、いいわ。ハミエルさんは仕方なくこの莫迦共に付き合っているのね)
内心で同情するミレイユに、ラックスが言った。
「ちなみにハミエルはシマリちゃんが大好きだったりする」
「よせやい、照れるじゃないかよぅラックス。でも逢えるといいなぁ」
い き な り 失 恋 か。
三年間の想いが、一瞬で粉々だ。
膝から崩れ落ちそうになるが、どうにかミレイユは踏み留まった。
くそぅ。理解できない。ハミエルさんは、あんな無表情っぽい女の何処がいいのか。
っていうか、顔なのか!? 女もやっぱり顔なのか!?
女を顔で選ぶとは、なんて低俗なのだろうか。
「ん? どうしたミレイユ。なんかコロコロ表情変えて。顔筋の訓練でもしているのか?」
「いい事だ。顔筋鍛えると顔のたるみ無くなるしな」
「うっさいわね。まだそんな歳じゃないってか、アンタ達と同じ二十一だっての」
自分を好きでないのならば、もうハミエルに用はない。
ミレイユは三人をぞんざいに振り払って、先へと行かせた。
「ぐすん」
……ちょっとだけ、一人で心の整理がしたかった。
…
先に行かせた三人に四半刻ほど遅れて、ミレイユはファミレスに到着した。
その独特な外観に、何度見ても薄笑いになる。
(相変わらず異世界の建築物は、変なセンスをしているわね)
『オートドア』とかいう自動で開閉する仕掛け扉をくぐると、ウェイトレスがやって来た。
「いらっしゃいませ」
「一人よ。禁煙席でお願い」
「承りました。……それではお客様、こちらへどうぞ」
不必要に胸が強調されている制服で、なおかつ巨乳である彼女の上着には『ミミカ』と記されている従業員証が付けられていた。
「ふぅん。ミミカっていうんだ。初めて見るわね」
「ミミカ・ルイオカと申します。あまり勤務に入っている方ではないので」
長い黒髪を三つ編みに束ねている少女は、愛想どころか営業用の笑顔さえ作っていない。
しかし不真面目にも見えない。
明らかにやる気が見えないのに、不思議と不愉快に感じないのは――
(このミミカって女、美人だわね)
深窓系で知的。やはり女は顔なのか――と、ミレイユは唇を尖らせた。
……まあ、ウェイトレスなんて誰でもいい。
こんな女達に鼻の下を伸ばしている男なんて、こっちからお断りである。
案内された席につくと、ミミカがメニュー表を差し出した。
それを無視して、ミレイユは迷わず注文する。
「――『ビーフシチュー』をお願い」
…
対面した煮物料理は、なるほど父の『仔牛の葡萄酒煮』に酷似していた。
赤茶色に澄んでいるスープの上には、うっすらと光る脂の膜。
そして、柔らかそうな大切りの肉に、形良く整えられた野菜が見栄え良く配置されている。
(なんて良い香り……)
ミレイユは嗅覚を研ぎ澄ます。
基本はやはりブイヨン(肉の出汁)のようだ。煮込まれている野菜も……うん、おおよそは把握できる。
しかし――匂いだけでは、やはり分からない。
いや、父の『仔牛の葡萄酒煮』に入っていない物があるのは確実だ。
ミレイユはスープを口に含んだ。
舌に全神経を集中した。
濃厚な甘味。これは野菜か。いや、肉の甘味も絡み合っている。
甘さを引き立たせる酸味と――
「くぅ。分からないわ」
悔しいが、美味しい。
父の『仔牛の葡萄酒煮』が決して劣っているとは思わない。しかし、これだけの味が安価で提供されているとなると、総合的に考えて……
やはり、やるしかない。
懐に忍ばせていた硝子の小瓶に、このビーフシチューを持ち帰る。
そして研究するのだ。規則では『持ち帰り厳禁』なのは知っている。禁を破れば、会員資格を失い、二度と来店できなくなる事も。
(それでも、私は父さんと【猪の牙】亭の未来の為に――)
周囲を見回す。よし、誰も見ていない。
ミレイユはこっそりと皿の中の液体を、小瓶の中へ……
「はい、そこまでよ」
不意にミレイユの手を止める――冷たい声色。
声の方を向くと、先程まで誰もいなかったはずの其処には……
――ウェイトレスのミミカが立っていた。
3
追い出されるのを覚悟したミレイユであったが、何故か厨房に連れられていた。
ひょっとして店長への謝罪を要求されるのだろうか。
ミミカはサラリと言う。
「別に店長に報告とか、謝罪してもらおうとか、そういう事じゃないから安心しなさい」
「だったら……どうして?」
その問いにミミカが答える前に、厨房内で駆けずり回っているトーゴが声をあげる。
「おいイインチョウ! いま忙しいんだから、見学だったら後にしてくれ」
イインチョウ? 彼女はミミカ・ルイオカではなかったのか?
「ちょっとだけ《ワイズワード》からのお節介が入ったのよ。すぐに済ませるわ」
「だったら仕方が無いけど、手短に済ませてくれよ」
ミレイユには二人の会話が全く理解できない。
ミミカは厨房にある、銀色の大きな箱を指さして、扉を開けた。
流れ出てくる冷気に、ミレイユは驚く。
ミミカはあくまでクールに告げる。
「これは『レイトウコ』っていってね。凍らせた食材を保存しておく装置よ」
「凍らせる!? 食べ物を? 魔法で?」
あまりの非常識に、ミレイユは混乱しそうになる。
食べ物が凍ってしまえば、それは解凍しても人が口にできる味ではなくなる。
しかし確かに、『レイトウコ』の中には凍っている物が詰まっていた。
「いいえ。私達の魔術でも店長の〔魔法〕でもなく、私達がやってきた世界の『技術』よ」
そう言うと、ミミカは『レイトウコ』から取り出した、透明な袋で舗装されている赤茶色の氷を、沸騰している巨大な鍋に入れた。
すこし間を置き、取り出された袋の中身は、当然ながら溶けている。
ミミカは透明な袋を切り、中身を皿にあけた。
その香りに、ミレイユは目を丸くする。
――紛れもなく、先程のビーフシチューであった。
…
様々な食品・食材を瞬間的に冷凍して、解凍しても味を保存する技術についての説明を受けて、ミレイユは唸るしかなかった。
名称はそのままで『冷凍食品』というらしい。
ビーフシチューだけではなく、この店で出される食品は、すべて他の業者から買い取っている物で、その作り方は『キギョウヒミツ』といって、この店の者も詳細を知らないとの事だ。
指定された方法で、解凍して調理しているだけ――と教えられた。
「なんて事なの……」
ミレイユは項垂れていた。
父の一品と対等の味を誇る料理が、実はこんな方法で作られていたなんて――
ミレイユとミミカは店の裏手に出ていた。
「訊いていい? こんな風に美味しい料理を大量に用意できるのなら、どうして毎日営業しないのかしら?」
ひょっとしてトーゴ店長の〔魔法〕が、十日に一度が限界なのだろうか。
ミミカは肩を竦める。
「営利目的の活動じゃないからよ。正直いって私達の世界――《イグニアス》とこの異世界では技術レベル、文化レベルが雲泥の差なの。外貨を獲得する意味も意義も少ない」
ミミカは言った。利益どころか、全ての売り上げを【フェアリーティア】世界の慈善事業に寄付していると。
「ど、どうして!?」
「単にドーオウくんの趣味で、それに私達が付き合っているってだけよ。このファミレス計画を企画・立案したのは、この私だから――貴女に説明責任があるってところかしらね」
鋭利目的でもなく、異文化交流が目的でもない。
ただ純粋に――トーゴ・ドーオウの闘いに疲弊した心を癒すための『趣味』と云う。
「私達は、この世界の食文化を侵略する意図はないわ。だから一定の距離を置くの。やり過ぎると、この世界、この国の文化にとっての外来種となってしまうから。それから安心なさい。この店の中で食べる料理が美味しいのは、あくまでこの店の中だけよ。料理ってそういうモノなのだから……」
本当に大切なのは、その郷土で受け継がれた料理であり味なのだから――
そうミミカは微笑む。慈愛の笑みであった。
「で、でも! 私の店のお客さんは――」
「それはお酒に酔っていたから。『《ワイズワード》の導き手』の名に賭けて保証するわ」
ミミカは『ビーフシチュー』が凍らせられている『冷凍パック』を差し出した。
そして超然としていた雰囲気を消し、年相応の少女らしい優しい表情を浮かべる。
「そのお客さんが今夜にでも来たのならば、これの中身を温めて出してみるといいわ」
どちらを「美味しい」と言うのかは、《ワイズワード》に記されているわ――とミミカは云って、店の中へと戻っていった。
颯爽として、格好のいい背中であった。
…
狐に包まれたような気持ちで、ミレイユは帰途についていた。
手には早くも溶けかけている『冷凍パック』がある。
「……どうした? 呆けた顔して」
道端で待っていたのは、ラックスであった。
「そっちこそ。他の二人は?」
「二人とも用事あるから先に帰った。俺はお前を待っていた」
「なんでよ」
「完全に安全ってわけでもないし、たまには幼馴染みと一緒に帰ろうと思ってな」
悪い気はしなかった。
ミレイユはラックスと並んで歩き始める。
こういう風に二人で歩くのは、子供の頃以来で、……嬉しかった。
「ラックスってさぁ。どれくらいユーキ・ヒラサカが好きなわけ?」
「なんだ突然。好き云々じゃなくてファンだって言ったろ。それにあの子ってか、あの店の人ってみんな異世界から来た人達だし」
「異世界って関係ある?」
「あるだろ。俺達が大切にしなきゃならないのは、俺達の世界であって、異世界じゃないだろうに。……ンだよ。ひょっとしてお前、昨日の酔っ払いがおやっさんの『仔牛の葡萄酒煮』を一番じゃないって喚いた事を気にしていたのか?」
「そりゃ、気にするって」
ラックスは笑い飛ばす。
「莫迦だな。ファミレスの料理が美味いのはファミレスの中であって、それに家庭で美味いのは家庭料理だ。俺達の【猪の牙】亭で美味いのは、おやっさんの料理に決まっている」
その力強い言葉に、ミレイユの目が細まる。
胸の鼓動が「とくん、とくん、とくん」と優しく高まっていく――
私は、莫迦だ。
こんなにもラックスが『いい男』だって、今の今まで気が付かなかったなんて。
「で、でも! れ、れれ、恋愛感情は違うんじゃないかな!?」
「へ?」
「いや。例え身分違いとか、異世界でも、好きになったのなら――」
ミレイユは頬を緩める。
さあ! きっかけをあげたわよ。今なら受けてあげるから告白なさい、ラックス!!
幼馴染みの二人は、ここで感動的に結ばれるのよ。
ラックスは真剣な表情で首肯した。
「そうだなぁ。ハミエルの奴は身分違いでも乗り越えるって言っていたな」
「え? ハミエルさん? そういえば、あの人はシマリ派だったよね」
「だからシマリちゃんはあくまでファンだって。アイツの本命は――バレバレだろ?」
その言葉で、思い返す。
あれ? 彼がシマリを好きじゃないのならば――じゃあ彼の本命は?
ミレイユは歓喜に胸を躍らせた。
誤解だったのだ! 自意識過剰ではなかったのだ!
ハミエルが【猪の牙】亭に通っていたのは――
やったぁ!! 玉の輿だ! 三年に渡る片想いが、秘めていた恋心が、今、ついに!
「アイツ、ついに家族を説得して、お前のところで踊り子やっているハーフエルフのエルフィに結婚を申し込んだから、……もうすぐ結婚式の招待状が届くと思うぜ?」
ミレイユは前のめりに、盛大にずっこけた。
本日はここまで!
・この作品は「魔導世界の不適合者」のスピンオフです。
・純粋に作者の趣味用なので、小説(作品)としての質はご勘弁を。