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庭は西洋風の庭園が広がっていて、隠れる場所には困らなかった。現在ネアがいるのは正門を通ってすぐの屋敷正面で、花壇に隠れて様子を伺っている状態
まず外にいる敵兵の人数を正確に数える事にする。いち、に、さん……いっぱい。端から順に掃除していこうと正面から移動して屋敷左側へ。窓から中の様子を見てみたが、やはりたくさん敵がいた
「じゃ、ぱぱっとやっちゃいましょうか、外も中も全部、今すぐ」
『一応言っておくぞ、命令とは守るためにある』
「知ってます、常識です。さ、準備してください」
『……問題ない、いつでも行ける』
通信機から溜息のような深呼吸のような風音が聞こえ、それからハンドガンのスライドを引っ張る音。こちらもG36Cを射撃態勢に持っていき、ハイダーを外してサプレッサーを付けた
「10秒」
それを右手と肩だけで保持し、左手で腰の刃物を抜く。形状だけ見るとコンバットナイフ、だが刃渡り50センチある。ナイフのつもりで特注したのだが、付けられた名前はコンバットソード
「3、2、1…ゴー」
目の前を通りかかった敵兵の喉に刃を突き立てた
「…ッ!?」
訳もわからぬうちに絶命しただろう、押しのけるように剣を引き抜いて鞘に収め、そいつの前を歩いていたもう一人に向け一発だけ発砲、呻きもせず花壇に沈んだ。一瞬も待たずに反転、セレクターをフルオートの位置へ
「おい、今何か音が…」
建物の角から現れた敵へ引き金を引く。発砲音をサプレッサーで殺されたパシンパシンという音が出て、蜂の巣ひとつ出来上がり。角まで走って向こう側を確認、誰もいない
「左側を制圧」
『右も片付いた、行け』
手近な窓へ体当たりをかます、ガラスが砕け散った
「な、何だ!!」
橙色の髪を舞わせながら空中で一回転、着地と同時にコンバットソードを掴む。逆手に握ったそれを真横にいた敵兵へ叩きつけ、右手だけでG36Cを発砲、視界内の全員を黙らせる。ここは食堂のようだ、レベルを考えると食堂というよりレストランだが、それもミシュランに載ってそうな
「食堂クリア」
『正面玄関クリア』
剣を握ったまま連結されている弾倉を右にずらし、食堂出口のドアの横に張り付く。ほどなくして複数人の足音、ドアの前で立ち止まったのを聞いてから勢いよくドアノブを引っ張り、そこにいた一人へ刃を見舞う。状況を理解される前に飛び出して、近くにいた2人にも弾丸を叩き込んだ
『ロビークリア。いやエントランスか?』
「どっちでもいいでしょう、左側の廊下クリア」
敵襲を受けているとようやく気付いたらしい、上階が騒ぎ出した。階段がどこにあるかはわからないが恐らく玄関近くだろう、上からの敵は正宗に任せる事にする、自分は地上階を
『ネア!?ネア!!なんか銃撃戦起きてない!?』
「そりゃもうばりばり撃ち合ってますよー!」
『どアホーーーッ!!!!』
ラファールの絶叫を聞きながら廊下を右に。屋敷の端まで伸びているであろうそれを最後まで走りきって、角を曲がって右側の廊下へ、出てきた敵兵を片っ端から撃ち抜いていく。特殊部隊としての訓練は受けているようだが、北朝鮮は全体のうち特殊部隊の割合がやたらめったら多い為にその分質が落ちてしまったのか、もしくはよほど残念な教官が育成したのか。一般兵よりややマシな程度のそいつらはあっという間に数を減らし
『あぁもうしょうがないわね…!一階で防御態勢、2分で行くからあんまり先走らないように!!」
「りょーうかい」
通信切断、同時に最後の一人を黙らせた
「はいじゃあ二階行きますよー!」
『お前はロックコンサート会場のヒッピーか』
失礼な




