表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/20

神獣の森




 むかしむかし、あるところにるあんというちいさなくにがありました。


 るあんはちいさなくにです。なので、くにのひとたちはいっしょうけんめいはたらきます。


 あるとき、わるいけものがこのくににあらわれるようになりました。


 けものはまいばんくににあらわれ、くにぢゅうのひとをおそいました。


 るあんのくにのおうさまはこまりはててしまいました。くにのきしたちでもはがたたなっかたのです。


 「そうだ、わなをはってつかまえよう」


 そのばん、くにぢゅうのいえにおとしあなをほり、けものがくるのをまちました。


 「おうさま!けものがつかまりました!」


 おうさまはきしをあつめ、けもののもとへむかいました。


 おうさまはけものにといました。


 「おお、けものよ、なぜこのくにのにんげんをおそうのか」


 けものはこたえました。


 「ナゼコノクニノニンゲンヲオソウカダト?オマエタチニンゲンハモリヲキリ、ケモノタチヲコロシ、ソノウエ、ワタシノワガコタチヲコロシタデハナイカ!!」


 けものはちのなみだをながしていました。


 そのすがたをみたおうさまはふかくこうべをたれ、けものにあやまりました。


 「もうしわけありません。あなたのこどもたちをころしてしまったのはわたしたちです。わたしたちはどのようにつみをつぐなえばよいでしょうか」


 けものはこたえました。


 「モリデイキヨ、ニンゲン。モリデイキテモリニスマウモノタチノココロヲシレ」


 おうさまはけもののことばにしたがい、くにのひとびとをつれ、もりにすみはじめました。


 それから10ねん、20ねん、50ねん。


 300ねんのつきひがたちました。


 るあんのひとびとはしぜんにかえり、けもののようなすがたになりました。


 それからです。


 けものになったるあんのひとびとのすむもりを、ひとびとは






         『しんじゅうのもり』とよぶようになったのです。






        ―――――『ウェルタナ大陸神話全集』  『神獣の森』より









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ