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そのココロは、  作者:
4/11

魔王様視点です。

目が合った瞬間、雷刃散華サンダーフレイム)をくらった時の様な痺れを感じた。


――――欲しい。


思った瞬間に体は動いていた。

持って来たソレを膝に置くと、なんとも言えない満ち足りた気分になった。

何かを求めるように見上げてきたので、

これは俺からの求愛を待っているのだろうと見当をつけ、

自分の皿の餌を差し出せば、ソレは躊躇い無く口に入れた。

うむ。これで俺とコレはつがいだ。

じわりと胸の内に湧き上がる、今まで感じたことの無い喜び。

番も嬉しいのだろう。どこと無く楽しげな雰囲気が伝わってきた。

これが幸せというものだろうか。俺には縁の無い物だと思っていたが…ふむ、悪くない。

俺は新しく芽生えたこの感情を、殊の外気に入った。

しかし、何故貴様等は邪魔をするのだ。

戦姫?あぁ、コレがそうだったのか。

しかし、だから何だというのだ。俺たちが番うのに何の問題もないだろうに。

側室?ふん。何をわけの分からぬ事を。コレはもう俺の番だ。

ん?何だお前まで。何故放す必要が――

――っ、分かった、分かったからそんな顔をするな。

何だ今の感じは?胸の辺りが突然収縮したぞ…???

む。何処へ行く気だ?何故番と離れなければならん。

というか、先ほどから俺の番に対して馴れ馴れしいぞ貴様。消されたいか?

勇者だの英雄だのともてはやされて良い気になっている様だが、

俺にかかれば貴様など一瞬で跡形も残さず消滅させ…

…ふふん、まぁ良い。

貴様がどうこう言ったところで、コレが番に選んだのは俺なのだからな。

今の言葉を聞いただろう?コレは俺の傍に居たいと言ったんだ。さっさと離れろ。

俺の傍に…か。そうか。もちろんだ。

傍に居ろ。愛しい、俺の番よ。


いらないかもですが、ちょっとした解説を。


雷刃散華サンダーフレイム)→雷属性の、必殺技的な何か。

きっと魔王様以外がくらったら痺れる程度じゃ済みません。

その辺の魔族がくらうと瀕死、

その辺の人間がくらったら一瞬で黒こげになる感じの大技

…という脳内設定です。

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