愛してました
ねぇ。
あなたは私を愛してた?
私は井上愛。
平凡な毎日を送っていた。
彼に出会うまで…。
中学3年生になった私は
新しいクラスには馴染めず
毎日がつまらなかった。
友達もできなかった。
そんな時、あるサイトで
こんなメールがきていた。
『もしかして井上?』
私はそのサイトでは
名前を載せてないのに
そんなメールがきたので怖かったが
返事を返してしまった。
『そーだけど誰?』
すると1分後に…
『同じクラスの上山やけど』
クラスに興味がなかった私だが
彼のことは知っていた。
理由は単純に出席番号が私の次だからだ。
『何でうちってわかったん?』
『かんかな(笑)』
その『かん』って言うことに
私は何故か嬉しかった。
それから彼とメールアドレスを交換し
毎日、朝から夜までメールを
するようになった。
私は彼とメールするようになり
彼に夢中になってしまった。
私と彼は学校では話したりはしない。
2人のときだけ話したりした。
私と彼は本当に仲良くなった。
名前で呼び合ったり
夜2人で会ったり
電話も何時間もしたり。
私は毎日が幸せだった。
彼が大好きだった。
だから思い切って告白をした。
『私ね成のこと好き。』
でも…
『ごめん。』
私には理解出来なかった。
でも『わかった』としか言えなかった。
フラれてからも成とは変わらず
毎日メールをしたり会ったりしてた。
成とメールをしてたとき
何故かエロい話になった。
年頃だったため
お互いの体に興味があった。
だから私達は体を見せあうようになり
そういう行為をしてしまった。
でも後悔はしていない。
初めてだったけど
成が大好きだったから
成の何かになりたくて
体を全て捧げた。
そういう生活をおくっていたとき。
ある女友達からメールがきた。
『上山と付き合ってるん?』
メールの送り主は上山の元カノだ。
まだ未練があるらしい。
『付き合ってないよ』
返事を返した。
『そっかぁ。仲良いから付き合ってるんかと思った^^/良かったぁー』
私はすごくムカついたが
『付き合ってるわけないやん』
と強気だった。
その子とは何故か仲良くなり
ある日その子の口からとんでもない
ことを言われた。
『実はさ、上山と付き合ってるんだ』
私は頭が真っ白になった。
意味が分からなかった。
その子は続けて私にこう言った。
『でも秘密なんだ!だからこのことは秘密ね』
私はただ頷くことしか出来なかった。
私はそれをきっかけに
成とは会わないようにした。
私は成を諦めようと決心した。
でも辛かった。
メールもしなくなり会わなくなり
とても辛かった。
心に大きな穴が空いたようだ。
成が付き合ったと知ってから
2ヶ月後。私は成を忘れるために
好きな人を作った。
その人とはすごく順調だった。
でも私はどこかで
成のことを思い出してしまう。
多分、成のことがまだ…
ねぇ。成。
あなたに聞きたいことがあるの。
あの時一瞬でも私を愛してた?
私は愛してたよ。
あなたに出会えて私は幸せでした。
ありがとう。