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72. 貴族主義の本当の狙い

本日三話投稿

「そうだ。もう鋭いおまえなら気付いているかもしれないが……

おまえや、前任の庶務を標的にしたのは――ダンテ殿下の求心力の低下を狙ってのことだった」


ダンの突然の懺悔に、クィアシーナはごくりと息を呑んだ。

いま彼から一番聞きたかった情報を、自ら語ろうとしているのだから。


「昨年度の貴族主義の者たちの動きに関しては、生徒会を解散されてしまったことへの逆恨みもあっただろう。

けれども、今年度……僕が学園に入学してからは、度々生徒会を狙って密かに事件を起こし、ダンテ殿下の監督不行届きで、生徒たちの不信感を誘おうとしていた。


結局、弱点に見えた前任庶務も、そしておまえも、こちらの想定とは違って反撃してくるから、うまくいったとは言えないけど……」


「……」


むしろ、貴族主義の連中は、まんまとアリーチェとクィアシーナという囮に引っかかってくれたということになる。

そう考えると、本当にダンテはどこまで彼らの狙いを見抜いていたのだろうか。


「元々、こちらもそこまで過激なことは考えていなかった。

むしろ内部から貴族の支持を集めようと画策していたんだ。実家からも、そう指示が出ていた」


リンスティーも初耳なのか、クィアシーナの隣で黙って耳を傾けている。


「昨年のことになるが、僕の兄――ジガルデ・ブリードは、民主主義寄りのダンテ殿下とは対立構造に位置する、当時の貴族主義の筆頭だった。

表立って争うことはなかったが、ダンテ殿下が留学に行ったのを機に、彼の支持派を自らの派閥に取り込もうとしたんだ。


まあ、ここまでは僕がまだ学園に入学していなかった頃の話だから、他の連中から聞いた話になるんだけど」


この場にいるのは、当時入学前だったダンとクィアシーナ、

そして在校生ではあったが、ダンテと共に留学しており学園にはいなかったリンスティーである。


ジガルデがダンテ不在の期間に何をしていたのかを、三人の誰も知らない。


「兄上は、弟の僕が言うのもなんだが……

ブリード公爵家の嫡男として、申し分ない威厳と貫禄、そして周囲を巻き込む力を持っていた。

貴族主義でない連中からも、着々と支持を得るほどに」


ダンの兄を評する言葉だけを聞けば、多少盛られている部分はあるかもしれないが、なかなかの傑物に思えた。


クィアシーナがラシャトから聞いた話では、

皆、彼の口車にすっかり騙されていた、とのことだったが――


「周囲からの推薦もあって、兄上は会長選に立候補した。

他の候補者に票を入れた者がいたのか疑わしいほど、兄上は断トツの一位当選を果たしたそうだ」


「すべて、順調なはずだった。けれど――

突然、兄上は方向を見誤った」


ダンは膝に置いた手をぐっと握り締め、悔しさを滲ませる。


「それまで穏便にやってきたのに、方針を過激な貴族主義へと急転換させてしまった」


「……」


部屋の中が静まり返る。

それまで順調だった彼が、なぜ方向を見誤ってしまったのか――


「ここからが、僕のとっておきの情報だ。おまえ、覚悟はいいか?」


ダンが顔を上げ、クィアシーナに真剣な眼差しを送る。

彼は覚悟を決めていた。

クィアシーナも、それに応える必要があった。


「……うん、わかった」


(ここまで来たら、引き返しちゃいけない)


しっかりと頷きを返すと、ダンが声を落として続きを告げた。


「突然の方針転換は、第一王子・カロン殿下の意向だった」


「……!」


クィアシーナだけでなく、隣にいるリンスティーにも衝撃が走った。


「カロン殿下は、あまり知られていないが、かなり過激な選民意識をお持ちの方だ。

兄上の学園でのやり方が手ぬるいと感じたんだろう……ほとんど脅しのような形で、命令を下されたんだ。

兄上は第一王子に忠誠を誓っていた。学園卒業後は、側近として召し上げられる予定だったから、逆らうことなど出来なかった」


「そんな……」


忠誠まで誓った絶対的権力からの脅しに、屈さざるを得なかったということか。


「あからさまな身分制度を取り入れた強引な政策も、すべて殿下の指示だ。

兄上は、生徒たちの心が離れていくのを知りながら、それに従った」


「むしろ、誰か止めてくれる者が現れないか――

そんなことを期待しながら、より過激な学則を打ち出し、他のメンバーにも必要以上の干渉を続けた。


……おかげで、兄上の評判は地に堕ちた」


再び、沈黙が落ちる。


ジガルデの一連の行動が腑に落ちたと同時に、どうしようもない感情が胸に渦巻いた。


「でも、カロン殿下って、そのとき学園には在籍していなかったんじゃないの?

素直に従わなくたって……」


クィアシーナの記憶では、ダンテより二つか三つ年上だったはずだ。

当時ダンテが二年なら、殿下はすでに卒業している年齢になる。


「ああ。そもそも、カロン殿下はフォボロス学園には通っていない。

平民と肩を並べて学ぶなど、彼が受け入れられるはずもない……それほど、身分というものを重んじる方だった」


「じゃあ、なおさら……」


ジガルデは自分の意思に反して、王子の意向を反映させ続けたというのか。


クィアシーナの問いに、ダンは視線を伏せた。


「フォボロス学園は、ラスカーダの縮図だと聞いたことはないか?

生徒会は王で、生徒は国民。身分を越えて学ぶ姿は、国そのもの――


つまり殿下は、兄上を通して、自らが王となったときの政策を試したんだ。

結果は……政権の崩壊だったわけだけど」


ジガルデの貴重な学生生活を、自らの興に使ったカロン殿下。

ある意味、それが学園内でとどまってくれてよかったわけだが……


「でもさ、いくら忠誠を誓っていたとしても……あなたのお兄さんは理性のある方だったんでしょ?

なのに、すべて殿下のいいなりになるなんて……」


ダンはクィアシーナの言葉を遮り、声を落として答えた。


「平民のおまえにはわからない感覚だろうな……

でも、そうだな……。例えば、おまえの勤め先の社長が、おまえにある指示を出したとする。その指示はとてもおまえには受け入れがたいもの。だが、断れば、おまえの一族ごと路頭に迷うことになる。

どうだ、従うか? それでも断るか?」


「……」


咄嗟には、答えが出なかった。

そんなクィアシーナの様子を見て、ダンは続けた。


「権力とはそんなものだ。貴族主義の僕たちからすると、特にな」


自嘲気味に笑うダンに、クィアシーナはどうしても納得がいかなかった。

ジガルデ本人はもとより、ブリード家としても、大切な息子を実験台のように使われたはずだ。

それでも、殿下に抗議一つしなかったのだろうか。


「……なんでそんなことをされても、未だにブリード家は第一王子の派閥のままなの?

私、貴族の事情とかはわかんないけど……そんなものなの?」


平民であるクィアシーナには、貴族の論理は理解しがたい。

息子を踏みにじった相手を、次代の王として支持し続けるなど、どうしても受け入れられなかった。


「勘違いしないでほしい」


ダンは静かに首を振った。


「ブリード家は、もともと貴族主義の筆頭だ。そして同じ貴族主義である第一王子を支持していた。

だが――父が忠誠を誓っているのは、あくまで現国王陛下だ」


ダンは一拍置いて続ける。


「今、第一王子を支持しているとは公言していない。かといって、第二王子陣営に与するわけでもない。

……沈黙を貫いている。それも、ごく最近の話だがな」


「どういうこと?」


クィアシーナが訝し気な顔を向けると、ダンは声を潜めた。


「……ここからは、完全にここだけの話にしてくれ。

これは王宮でも、一部の者しか知らない情報だ。

もちろん――リンスティー様も初めて聞く内容になると思う。外部の者には、決して口外しないようお願いします」


ごくり、と息を飲んだ。

これから、自分は何を聞かされるのだろうか。

自然と、クィアシーナは脈が早まるのを感じた。


「兄上は、最近になるまで――この一連の騒動が、カロン殿下の命令だったことを口外できなかった。

……何者かによってかけられた精神魔法のために」


背筋に、ぞくりと悪寒が走る。

精神魔法と聞いて、クィアシーナは思わずダンテの掌に飼われているという呪詛を思い出した。

まさか――。


同じことを思い浮かべたのだろう。

リンスティーも顔色を変え、ダンに問いかける。


「精神魔法って……具体的には、どんなものなんだ?」


ダンはリンスティーに向き直り、静かに語り始めた。


「解呪士の話では、暗示に近い魔法だそうです。

それだけ聞くと、軽い術のように思えるでしょう」


だが、と彼は続ける。


「実際は違う。ほぼ――呪いに等しい。

兄は『どうしても真実を語れなかった』と言っていました。

最初は、僕たち家族ですら、兄が魔法にかけられていることに気付きませんでした。ただ、精神を病んでいた風に見えたんです。

まあ、僕には魔法の才がないので、どのみち気付けなかったと思いますが……」


ダンは首を振り、話を元に戻した。


「当時、兄が会長職を追われたとき……家族はみな、落胆しました。

せっかく名誉あるフォボロス学園の生徒会長になれたというのに、それを途中で罷免されるなど……」


ダンは唇を噛みしめる。


「僕を含め、兄には失望しました。ブリード家の名を落とす行為だと、そう思っていたんです」


おそらく家族の誰もが、嫡男であるジガルデを誇りに思っていたのだろう。

学園外でも名を知られるほどの生徒会長に選ばれながら、その地位を失った。

不名誉だと感じるのも、無理はない。


「その後、兄は再選挙でダンテ殿下に大敗し……やがて、学園を去りました。

以来、兄はずっと臥せったままで……公爵家の田舎の領地で療養していたんです」


「覇気はなく、何も語ろうとしない。

かつて輝いていた自慢の兄は、どこか遠くへ行ってしまったようでした」


ラシャトが言っていたとおり、学園を中退後、彼はずっと公爵家に引きこもっていたらしい。

カロン殿下の命が無ければ、今頃はもっと別の場所で活躍していたことだろうに。


「ですが、最近になって……少しずつ、以前の兄の雰囲気が戻ってきたんです。

そのとき、ようやく真実を打ち明けられました。

すべてがカロン殿下の指示だったこと。

そして――どうしても、それを口にできなかった理由も」


「家族は魔法の可能性を疑い、すぐにお抱えの医師に診せました。

すると兄には、何らかの精神魔法が施されていた痕跡が見つかったんです。


医師の見立てでは……一年をかけて効果が弱まり、制約が自然と解けていったのだろう、と」


精神魔法と聞いて、クィアシーナはリンスティーと顔を見合わせた。

震える声で、クィアシーナは問う。


「その……精神魔法をかけた人って……」


しかし、その期待も空しく、ダンは静かに首を横に振った。


「それは、わからない。専門家を雇い、魔法痕を調べさせたが……結局、誰のものかは特定できなかった。

兄上も、いつかけられたのか、記憶が曖昧だそうだ」


クィアシーナの脳裏に浮かんだのは、ダンテがジガルデと同じように、第一王子カロン殿下によって思想を植え付けられ、今もなおその指示に従っているのではないか――という可能性だった。


「あの……リンスティーさん……」


自分の考えを口にしかけた瞬間、リンスティーがそれを察したように、静かに手で制する。


「いや。決めつけるのはまだ早い。

あのダンテが、誰かの傀儡として動くなんて……俺にはどうしても考えられない」


「……確かに、そうですね。でも……」


クィアシーナは言葉を選びながら続けた。


「精神魔法の件もそうですし、状況が……ジガルデさんのときと、あまりにも似すぎている気がして……」


解決への糸口を見つけた気になり、思わず結論を急ぎたくなる彼女に対し、リンスティーは静かに首を振った。


「……伝えてなかったかもしれないが、あいつの呪詛はすでに解呪済だ。

どうやら難航していたのは犯人を特定するためだったらしい。だが、痕跡が見つからなかったため、調査は打ち切られ、解呪に至った。

だから今、ダンテがああなっているのは……残念ながら、魔法の影響じゃない」


解呪できたことは喜ばしいはずなのに、目の前が急に暗くなる。


「まちがいなく――本人の意思だ」


その言葉を聞き、クィアシーナは思わず目を瞑った。


あのダンテが、自らの意思で思想を歪めてしまった。

しかも、第一王子カロン殿下に与する形で。


「療養中で心が弱っていたときに、カロン殿下から何か吹き込まれたのかも……」


「いや、それでもあいつは、人から言われたからって動くタイプじゃない。

それこそ、陛下の命令くらいじゃないと動かないだろう」


「……」


ラスカーダの現国王陛下は賢王として知られる。

貴族派も民衆派もまとめ、堅実な治世を築いている。

そんな人が、わざわざ息子である王子に偏った思想を植え付けるなど、万が一にも考えられない。


現状に絶望しているクィアシーナの様子を見て、ダンが焦った声で口を挟んだ。


「僕も、兄上のときと同じで、今のダンテ殿下は何者かの魔法を受けたと思っていました。

……もしかして、まだ解呪されていない可能性は?」


「ない。……と言いたいところだが、実際は俺も関係者から聞いただけだ。

表向き解呪されたと伝えられている可能性は、ゼロとは言えない。まあ、限りなく低いと思うが」


リンスティーの言葉に、クィアシーナは少しだけ希望の光を見た気がした。


「じゃあ……誰かに確認してもらう必要がありますね。

あのとき、呪詛を見たドゥランさんなら、残存しているかどうか分かるのでは?」


「ドゥランなら見ればわかるだろう。ただ、今のダンテが簡単に応じてくれるかどうかは怪しいが」


「確かに、そっちのほうがハードル高そうですね。

掌を見せてもらうだけでいいのに……」


「それに、もしも呪詛が残っていたとして、誰が解呪にあたる?

療養中、ラスカーダ王宮お抱えの魔術師を総動員しても解けなかったんだぞ」


「……」


クィアシーナは思わず口を閉ざす。

正直、詰んでいる。


そこへ、ダンが再度口を開いた。


「もしかしたら……兄ならどうにかできるかもしれません」


クィアシーナとリンスティーが、一斉に彼のほうを振り向く。


「兄は魔法の解析が得意です。

今も、自分にかけられていた精神魔法がどんなものだったのか、残った魔法痕から解析を試みています。

兄がかけられた魔法と、ダンテ殿下がかけられたものが同一かどうかも断定できませんし、

それが解呪に繋がるかも、まだわかりませんが……」


(でかした、ジガルデ!)

会ったこともない人の兄に、自然と賞賛を送るクィアシーナ。


「いや、十分だよ!

いざとなったら手を貸してもらおう。同一じゃなくても、類似しているんだから、ダンテ殿下のものも解析してもらおうよ! どうせ暇してるんでしょ?」


「おまえ、仮にも兄上は公爵家の嫡男だぞ……。まあ、まだ療養中で手は空いていると思うが……」


「よし、じゃあそうと決まれば……」


「ストップ」


盛り上がっている二人に、リンスティーが待ったをかける。


「ジガルデさんの協力は、まず呪詛が残存しているか確認してからだ。

それに、『生徒間で起きたことは生徒が解決』の原則を忘れたか?

ジガルデさんは以前学園に在籍していたが、すでに退学している。部外者の手出しは、フォボロス学園に関してはご法度だ」


さすが、副会長を務めていただけのことはある。

瞬時に学園の規則に照らし合わせ、正しくダメ出しをするとは。


「確かに、そうですね、まずは確認ですね。

最悪、ドゥランさんなら認識阻害の魔法が使えるから、こっそり見ることもできそうですし」


「ダンテに認識阻害の魔法は効かない」


「すいません……」


リンスティーにまたもやダメ出しされ、自分の案がいかに短絡的だったか思い知らされる。

落ち込むクィアシーナの横で、ダンが時計を見ながら声をかけた。


「話の途中ですまない、僕はそろそろ帰らないと……家の者が心配する」


「あ、ごめんね。早く終わらせるつもりだったのに、長居させちゃったね」


「いや、僕としては収穫があったから。

……引き受けてくれたってことでいいんだよな?」


念押しされ、こくりと首を縦にふる。

ここまで来てやっぱり無理、なんていうほど薄情な人間ではない。


「うん。とっておきの情報も聞いちゃったしね。

私ができることは限られてるけど、足掻いてみようと思う」


「兄上には表立って協力させることはできないかもしれないが、裏からなら手を貸してもらえるはずだ。

それに、僕の周囲で今の生徒会に反対している者も、どうにか協力してくれるようかき集めてみる」


「あ、ごめん。その仲間をかき集めることに関しては、今は特に動かなくて大丈夫かな。

うまくやらないと停学になるかもしれないし」


クィアシーナは、ダンが上手く立ち回れるとは思えず、やんわりと「おまえは何もしなくていい」と伝えた。


「ありがとう、感謝する」


ダンが素直に頭を下げるので、クィアシーナは慌てて制する。


「待って、まだ何も解決してないからね!?

学園が元に戻ったときに、改めてお礼をしてくれたら嬉しい」


「わかった。

……おまえは、本当に不思議なやつだな。

転校してきた途端に生徒会入りして、貴族主義の連中からの嫌がらせも物ともせず、こうして学園のために動こうとしてくれている。

新聞に書かれていた通り、まるで本当に正義の味方のようだ」


(あ、まずい、この感じ)


クィアシーナは瞬時に悟る。

この流れは、彼と同じ派閥のイグナーツが、急にクィアシーナを妄信してきたときと酷似していた。

現に、ダンの瞳はキラキラと輝き、クィアシーナを見つめている。


「新聞のことは忘れて。あれ、本当に大げさに盛りすぎてるからね?」


「ははっ、だとしても、今の生徒会に反感を持つ者たちの希望にはなるだろうな」


珍しく表情を和らげるダンに、クィアシーナはなんだかこそばゆさを覚える。

と、そこへ。


「ダン君。時間って言ってなかったか?

私はまだここに残る。クィアシーナに話したいことがあるからね」


貴族モードに切り替えたらしいリンスティーが会話に割り込み、丁寧な口調でダンに帰宅を促す。


(あ、よかった。リンスティーさんはまだ残ってくれるんだ)


クィアシーナもリンスティーにはまだ居てほしいと思っていた。

ちらりとリンスティーに視線を送り、喜びを伝える。

すると、彼の方もクィアシーナに向けて緩く微笑みを返してくれた。


二人の雰囲気にさすがに何かを感じたのか、ダンは杖を片手に足早に玄関へと向かう。


「すすすいません、お邪魔でしたね、では、僕はお先に失礼しますっ!」


彼は一礼すると慌てて靴を履き、逃げ出すように部屋を後にした。


残されたクィアシーナとリンスティーは――


「……お腹、すきませんか? なにか摘まみますか?」

「ありがとう、助かる」


ひとまず、腹ごしらえをすることにした。


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