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書く習慣  作者: たぬぐん
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お題「ハッピーエンド」

昔は大団円でハッピーエンドを迎えるアニメが好きだった。


最終話で、主人公とヒロインが一緒に死のうとしたけど、最終的にヒロインだけが死んだ作品があった。


その最終回を観た時、中学生だった僕は心から叫んだ「その終わりはダメだろ…」と。

最後の描写で、主人公はヒロインの歌を聴いて、満足そうに笑っていた。

僕には、その笑顔が寂しさを紛らわせているように見えた。

無理矢理ハッピーエンドっぽくしているだけだろうと当時の僕は思った。僕は二人が幸せそうに暮らす姿だけを望んでいたのだ。


だが十年近く経って、僕はあることを覚えた。

「託す」ということだ。


自分が犠牲になろうとも、想いを誰かに託し、祈りを紡いでいく。そうやって人間はここまで歩いてきたんだと、いつの間にかそんな価値観が僕の中に根付いていた。


今ならヒロインが一人犠牲なった理由も、最後に主人公が笑った理由もわかる気がする。

彼女は想いを託し、主人公はそれを受け取った。そして最後に主人公は、彼女が確かにそこにいた証明である歌を聴いて、彼女から託された想いを感じていたんだ。


必ずしも共に幸せに過ごす終わり方だけがハッピーエンドではないのだと、私の価値観が更新された瞬間だった。

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