二話
二話になります!
よろしくお願いいたします!
人がいない朝はランニングするのにプロパーだ。
流れる汗が気持ちよく感じる。
もっと、もっと速く走れるようになりたい。
今は朝のランニングは日課となっている。
折り返し地点まで来ると、僕は全力疾走した。
家まで全力疾走だ。
家まで走り切った時、僕は前より体力にバッファがあるのを感じた。
コンスタントにランニングしているのが奏効しているのだろう。
それを喜悦して、僕は汗をシャワーで洗い流した。
「あのね、優慈。ランニングする事は運動だから、良い事だし、止めるつもりはないんだけど、
やりすぎには注意してね」
「うん、わかった」
「あんた、前よりげっそり痩せたからね。親として心配だよ、本当に」
朝食の最中、お母さんから心配の声がかかった。
確かに、体重もかなり落ちたし、極端に痩せているといってもおかしくないと僕も思う。
お母さんの言う通り、よしなにやらないと体を壊してしまう。
少し、運動する量を減らしてもいいかもしれない。
「ご馳走様でした」
朝食を終えて、歯を磨いて、支度をしてからすぐに僕は玄関に向かう。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい。気を付けて」
「お母さんもね」
背伸びをしながら、学校へ向かう。
背伸びは本当に気持ちいい。
途中、コンビニに寄って、お気に入りのサイダーを買おうとしたが、折悪しく売り切れだった。
適当にカロリーメイトを買って店を出た。
「これが欲しいんでしょ?」
背後から声がしたので振り向くと、思わず瞠目した。
亜麻色のロングヘアにつぶらな瞳、ミルクのように白くてつやのある肌を持った
美しい少女が僕に視線を向けていた。
制服が僕と同じ学校の制服だ。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
受け取ると同時に、首を手を回されてしがみつかれた。
(えっ?な、ちょ!?)
思考がままならない。
「この時をまっていましたー☆」
「あ、あの!貴方はいったい?!」
「一緒に学校に行ってくれるなら、教えてあげる」
そう言って僕の手を握ったので、最初から一緒に登校するつもりだったようだ。
僕はされるがままに引っ張られるように歩く。
「さて、自己紹介を。私の名前は十文字麗美!一年生だよ!よろしく!」
「十文字って、もしかして」
「そう!十文字麗子は私のお姉ちゃんだよ!」
やはり姉妹だったようだ。
「あれ?お兄ちゃん知らなかったの?」
「うん、存じていなかった」
「私も人気者だよ?それを知らないなんて悲しいなー」
そう言いつつ、にやにやしているので、悲しんでいるようには見えない。
「というか、どうしてお兄ちゃん?」
「それは、年上だし、それに」
「それに?」
「お兄ちゃんは私にとってはお兄ちゃんの様な存在だから!」
彼女の言説が判然としない。
「ごめん。先に行く」
申し訳ないが、逃げようとして手を離そうとした時だった。
突然、痛いくらい手を握られた。
驚いて振り向く。
「どうして?」
無表情で僕を見ている。
しかし、その表情から恐ろしいと感じる雰囲気を感じさせられる。
「悲しいなー。そんな風にされると」
「ご、ごめん!」
「わかってくれたらいいよ」
さっきとは違う可愛らしい笑顔を見せた。
「手、痛かったよね。ごめんね」
謝罪よりも、解放してほしいというのが真率な僕の言い分だ。
ありがとうございました!
引き続きよろしくお願いいたします!




