魔法界飲食店
紙を2枚出すとウッキウキの2人に説明を始める。
「今君達は杖の外装を選んでくれたね~、今から
中に詰める物を選ぶための確認をするよ~、紙に手をペタんとくっつけてね~」
軽い説明を受けて、その通り紙に手を置くと
ハラスは緑に、ガランは赤になった。
「ありがと~、緑は器用型だね、赤は攻撃型だね~今から杖ん中に色々と詰めるけど時間かかるからな……皆で何か食べてきな~」
女店主に割引券を渡されると、3人で店の外に
出る。
「にしても何を食うか……なぁお2人さん、今から条件を出すぜ」
「「OK」」
「じゃあ行くぞ、片方は最近嫁さんに人にフラれて味もモチベもがた落ちしたウナギ屋、そしてもう片方は最近宝くじが当たって金もモチベも有り余っているステーキ屋さぁどっち」
「「ステーキ!!」」
「OKさぁ行こ~」
ノリノリで食べる店を決めると先程使った魔法陣に乗り転移する。
転移して少し歩くと、店の前で止まる。
[ヘコナステーキ]
「ここか?」
「あぁ、最近旨くなった店だ」
「楽しみだ」
「そうだなハラス」
3人で店に入ると、外見以上に大きい内装が広がっていた。
少しの間入口で立ち止まっていると、席前に転移する。
「「……げぇ」」
「ははは、言葉も出ないか」
そう話しながら席につくと、机にメニューが
映し出される。
「食いたい物をタップすりゃ注目確定だ」
男がそう話すと2人は迷い無くある商品をタップした。
「そんじゃ俺も」
純粋に楽しみに待っている2人を見て、男も注目を終える。
「そういや君達に話さなきゃいけない事があったな、呪いについてだ」
「呪い?」
「何だそりゃ」
(あ、あの飴相当効果あるんだな、夢で見た奴をもう忘れてやがる)
内心で頭を抱えると、2人に説明を始める。
「えっとな、ガランには予知が、ハラスには死に戻りの呪いがかかってるんだ、まぁ生活に支障が出る訳じゃ無いから気にしなくても良いんだがな」
「「OK~」」
(ぶん殴られると思ったんだが……あいつに似て
案外に優しい奴等……なのかな)
男が内心で考えていると、ハラス達の目の前に
突如ステーキが現れる。
「うわぁ」
「びっくりしたぁ」
「最初はそうだよな、はは」
ハラス達の反応を楽しんでいると、男の前に
ビール瓶、赤ワイン、フライドポテトが出てくる。
「それじゃ皆さん……」
「「「いっただきま~す」」」
3人が飲み食いをして15分……
「旨かった~」
「ステーキ最高~」
「ウイー……ヒック、会計しよぜ~」
会計を済ませるために机にあるタッチパネルを
押すと、入金口とクレカ用のパネルが出てくる。
「クレカで済ませますよっと~」
クレカで会計を済ませると、3人は店前まで転移させられる。
「さてと……そろそろ杖が出来てるはずだから行くか~」
「「は~い」」
3人で魔法陣に乗ると、先程いた店の前に転移する。