蛮神の襲来
「あっしの毒薬で、最高神を殺して、憂さ晴らしをしてやります。」
「おい。まて。神々の大罪を咎めるのには、やつの命だけでは生温い。」
仲良く暗殺会議中のお2人方。
「しかし、贈り物の衣装の内側にヒュドラの毒かいい考えかもな。」
「メデューサ、お前分かってるじゃんよ!」
毒で泡吹いて倒れているうちに、痛め付ける限界まで痛めつけて。楽に死ねると思うなよ!?
アラクネはテンションアゲアゲだった。
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「よお。遊びに来てやったぜ! サトゥー! これプレゼントだ! 開けてみろよ!」
「おお! すごいなあ! 着ていいの!? でも疲れてないですか? もうちょっとゆっくり、ゴホゴホッ。」
「ちょっと、エコーさん? 会話中、首締めないで? いくら、神で丈夫になったとはい、ゲホゲホッ。」
そんなドタバタ中にやつはやってきた。
*****
「お前が、最高神か? 雑魚臭がすんだよ。クソが。ちょっと面かせや!?」
なんですか? この超絶イケメンヤンキーは?
フフフ。なめられたもんだなあ! おれ、これでも最高神だぜ? ヤンキーごときが! けちょんけちょんにしてやんよ!
無事に死亡フラグがもう一本たったのは、言うまでもないのかもしれない。
「いいぜ! かかってこい! あ、これ。ごめんね。ちょっと預かっていて下さい。」
テミスさんにプレゼントを渡す。
ちょっと皆さんから離れて、おれは決闘? を受けてたつ事にした。
「なあ。お前、死んだぜ? 先ずは生意気なのをしつけてやんねえとなあ! ほんで。おれにボコられた後は、軍神アレス様に負けました! 二度とはむかいませんって公表・・・ヒデブッ。」
「おい。わた、しの馬車に手、ださない、で、くれ。さもないと、今度はグーだ、ぞ?」
エコーさんの透明な手が平手打ちの不意打ちをかましていく。
「いてえなあ。クソアマが! お前も死にてえらしいなあ!」
「それより、女をいつも携帯して侍らしてるのか? 気持ち悪い奴だなあ。さっさと死ね。小物が!」
「侍、る? し、んがいだ。馬車に乗るのは、普通、だ。」
「馬車ってか? なんかすまん。お前いろいろ不憫なやつだなあ。」
軍神かよ? まさかの? やべえ。軍神がヤンキーなんて聞いてないよ? ここは、土下座でもして見逃してもらうしか! プライドなんか捨てて股夫って呼ばれても、無駄死にはいかん!
死亡フラグもまさか開戦30秒で、決着が着くなんて、予想外すぎたようだ。
「生言ってすみませんっした! どうぞ最高神の座はお譲り致しますので、命だけは!」
それは流れるような動作で土下座をかましていく! なんていい奴なんだ! ぜひ最高神になって頂こう! 探す手間省けた~!
「わかりゃいいんだよ。まあ、今回はボコらんでやろうや。さてさて、おれもようやく最高神っグハッ・・・。」
おれの神速の土下座で、エコーさんがすっぽ抜けて、最高神アレス様の御身に頭突きかましてしまったらしい!
透明化中で、石頭の不意打ち。さすがの最高神アレス様も伸びてしまった。ど、どうすれば良いんだ?
なんか勝ってしまったんだが? なんでやねん!
「おい。私、を、飛び道具にするとは、良い度胸だ、な?」
後からたっぷり締められたのは、言うまでもない。
「ちょっと何すんだ! このクソ女神!」
「怪しいプレゼントには、鉄槌を。正義執行。」
盛大な炎柱が室内に立ち込めていた。
フラグは取り敢えず、3本折れたらしいですよ? まあ、どうせ直ぐ立ちますので、ご安心ください!